なお、閉園直前には休業する日が増え、週のうち水曜日から金曜日が休業、冬場には土・日のみの営業で、閉園前の数か月には売り上げがわずか数万円にしかならなかった月もあったようで、従業員のモチベーションも低かったようです。
遊具は閉園後も放置された
閉園後、施設の買い手がつかず、遊具類や施設は長期間放置され、元からの老朽化が更に進行し、廃墟化していくこととなります。また、建設されていた場所が丘陵地帯にあった為、放置によって園内は草木に浸食され、雑木林と化していき、近づくには草木をかき分ける必要があるまでになりました。
そういった状況から、園内は圧倒的な静寂に包まれていて、しかし、何かがうごめいているような感覚も同時に感じられました。また、遠くからは老朽化した遊具などの建物のみが森の中から顔を出しているといった、不気味さと朽ちていく物悲しさを見る事が出来ました。
廃墟になってからの高子沼グリーンランド
廃墟となった後、その朽ち方や雰囲気もあり、マニアから注目を受けていた一方で、不可解な事故や事件・心霊現象の噂が数多く流れるようになりましたが、どういった噂が広まって有名となったのでしょうか?
また、何がきっかけで世界から注目を集め、海外のサイトで紹介されるようになり、オカルト系のランキングサイトにまで恐怖の場所の一つとして取り上げられるような心霊スポットとなっていったのかを解説します。
施設の急激な老朽化
閉園後放置された中、園内の各施設は日本の東北地方にあったことで、日本特有の四季による気候の変化や湿気に加え、特に東北地方の気候(その中でも特に降雪)の影響を長期間受け続けることとなりました。
更に、丘陵地帯に建設されていたことから草木の生育による浸食の影響も受け続けた結果、各施設は元々老朽化が進んでしたことに加え、錆びつきや腐食、破損、部分崩壊などが進みやすい環境が整った形となり、急激に廃墟化していきました。
心霊スポットして有名
廃墟として認知されだした頃、男の幽霊を見た、遊具に近づくと女性の悲鳴が聞こえた、恐ろしい形相の少女の霊が写真に写った、自殺したカップルの霊がでる、ある彫像を見て帰ったら精神に一時的な異常をきたしたなど、園内のいたるところについて様々な噂が語られるようになりました。
これらは、後程触れる閉園するきっかけになったと噂される不可解な事故や事件の話とも関連する形で、心霊系のサイトや、掲示板に多数寄せられ、話題の多さから一躍有名な心霊スポットとして注目を集めることとなりました。
海外メディアに取り上げられる
不気味さや物悲しさなどが混ざった独特の雰囲気と、心霊現象や事故・事件の噂が伝わっていくうちにより関心を引く形に変化していったこと、それらが、画像とも合わさってインターネットを介し、恐ろしいけど魅力的な廃墟があると世界中に広まっていきました。
また、映像やホラーゲームなどでロケ地やモデルとして使用されたことでも世界中から注目され、全ての要素が合わさった結果、海外のサイトで紹介されたり、オカルト系のランキングサイトで世界各国の恐ろしい場所の一つとして取り上げられることとなりました。