2001年に休園となった化女沼レジャーランドですが、地元の人達だけでなくオーナーやスタッフにも深い愛情を持たれていました。もう一度立ち上がろうと再開に向けてたゆまぬ努力を続けてきたその姿と、再開への期待が込められた温泉発掘のエピソードをご紹介いたします。
休園後も手入れは続けられた
廃墟のイメージは様々ありますが、その多くは人の手が離れたものはやがて朽ち果てて草が茂り、風化していきます。しかし化女沼レジャーランドは長年親しんできた地元の人とスタッフの手によって休園後も手入れが続けられており、伸び続ける草を刈り取るスタッフや地元の人の姿が見られました。
宿泊設備やエンターテイメント施設には防犯設備が設置されており、敷地内は無断侵入者の対策のため警備会社スタッフによる巡回警備が行われています。また一部の大型アトラクションは撮影等のイベントのために整備されて、始動できる状態のものもあります。
温泉発掘に成功するも、再開には至らず
休園してしまった後も化女沼を盛り立てようというオーナーの熱い夢はついえることはなく、起死回生の手段として温泉を掘り当てようという計画が盛り上がりました。そして2003年には巨額の費用を投じた温泉発掘計画が実を結ぶこととなりました。
源泉の温度はおよそ50度、肌あたりがよくすべすべになる優れた泉質の温泉を用いて温浴施設として再オープンしようという計画がありました。しかし残念ながら温泉の権利関係の問題が発生し、温浴施設としてオープンすることはかないませんでした。こうして世界でも類を見ない温泉付きの廃墟が出来上がっていったのです。
心霊スポットって本当？化女沼レジャーランドの暗い噂
化女沼レジャーランドは現在も地元の人々やスタッフたちの手によって手入れが行われていますが錆びた遊具や崩れた数々の施設、そして化女沼というどこか不思議な響きの地名も相まって心霊スポットのような雰囲気も醸し出しています。
そして2000年代に入ってからの出来事がきっかけとなり、化女沼レジャーランドは心霊スポットではないかとのうわさが急速に広まることとなりました。心霊スポットは本当なのか、噂の真相に迫ります。
フジテレビで心霊スポットとして話題に
化女沼レジャーランドが心霊スポットではないかとの噂が持ち上がったのは2015年に放送されたフジテレビの番組で、全国の心霊スポットを紹介する特集に登場したことがきっかけとなっています。
撮影を行っている途中で出演していた芸能人が霊に憑りつかれたかのような変貌をし初め、女性の泣き声が聞こえるなどという訴えをしていました。若い女性の霊が出るという噂は急速に広まり、心霊写真が撮れたという人も現れました。
なお福島県にも心霊スポットとして話題になった遊園地がありますので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
