デンバー国際空港とは
アメリカ国内で最も混雑する空港として、年間50万人を超える人々が訪れているデンバー国際空港。
世界中の人々の移動や商業を支えるこの巨大空港は、多くのミステリーファンから謎の宝庫として親しまれているという側面も持っています。
意味深なモチーフや陰謀論など空港にちりばめられた謎を紐解いていく前に、まずは空港の場所やアクセス方法、各ターミナルに関してなどのデンバー国際空港の基本的な情報からご紹介いたします。
空港のある場所
デンバー国際空港は、雄大なロッキー山脈を有するアメリカコロラド州の都市デンバーにあります。アメリカ合衆国の中では西部にあたり、開拓時代の鉱山都市から発展を続けて60万人規模の大都市となりました。
市街地からデンバー国際空港までは30分程度ですが、広大な敷地面積を誇る国立公園にも近いため地球そのものを思わせる豊かな自然に囲まれています。
近代都市とロッキー山脈の融合は、特徴的なデンバー国際空港の白いテント屋根にもあらわされています。
空港へのアクセス
空港までのアクセスにはバスやタクシーを利用する方法もありますが、デンバー市街地のユニオンステーションから発着している空港直通電車の利用がおすすめです。
日中は15分間隔で運行しており、料金は9ドルです。一日乗降フリーのチケットも販売されているので、市内でのちょっとした観光なども気軽に行うことができます。
日本からデンバー国際空港へのアクセスは成田空港発着の直行便で往路がおよそ10時間、復路はおよそ12時間のフライトです。
成田以外の空港からデンバーへ向かう場合、ロサンゼルス国際空港での乗り継ぎ便が多く利用されています。
各ターミナルについて
デンバー国際空港はメインとなるジェプセンターミナルビルと、A、B、Cの各ターミナルビルの合計4つのターミナルビルで構成されています。
メインターミナルと各ターミナル間の移動は、地下を走っている無料のシャトルを利用します。
ジェプセンターミナルビル
チェックインカウンター、入国審査、荷物の預け入れおよび引き取りカウンター、通関手続きなどがあるメインターミナルビルです。
吹き抜けになっていて開放感があり、レストランやファストフード、お土産物のショップなどで賑わっています。
Aターミナル
航空会社に関係なく、国際線の飛行機が到着するターミナルビルです。Aターミナルとメインターミナルビルは連絡通路が設置されているので、徒歩で移動することができます。
また、Aターミナルにはブリティッシュ航空、アメリカン航空、フロンティア航空などのゲートがあります。
Bターミナル
メインターミナルにおいてチェックインなど所定の手続きを行った後、シャトルに乗って移動をするターミナルビルです。Bターミナルにはユナイテッド航空のゲートがあり、日本への直行便である成田行きもBターミナルから出発しています。
Cターミナル
Bターミナルと同じく、チェックインなどの手続きを行った後シャトルで移動するターミナルビルです。Cターミナルは主に国内線の出発ターミナルで、ラスベガスやソルトレイクシティ、シカゴ、マイアミ、アトランタなどへの出発便があります。
デンバー国際空港の地下トンネル
それでは、デンバー国際空港に秘められた謎をご紹介していきます。まずは、デンバー国際空港に存在している地下トンネルに関してです。
デンバー国際空港の下には広大な地下空間が広がっており、空港と地下空間をつなぐ地下トンネルが存在しているというものです。
地下トンネルや広大な地下空間は確かに存在しており、実際に地下空間に足を踏み入れた人や空港スタッフが出入りをしている様子が目撃されています。
しかしデンバー国際空港建設にあたっていくつか不可解な点があったため、地下空間の使用意図に関して様々な議論がなされています。
建設費用は?
地下トンネルに関しての噂には、巨額の建設費用に対するものがあります。デンバー国際空港は当初1993年に17億ドルの見通しで開港が予定されていましたが、度重なる工期の延長により1995年2月28日に45億ドルの費用を使って完成しました。
デンバー国際空港から発表されている工期の遅れと巨額の建設費用の原因はシステム開発の遅れによるものとされていますが、延長した工期と巨額の費用を使って地下空間及びトンネルを建設したのではないかと噂されています。
地下シェルターなのか?
地下トンネル及び地下空間の使用意図はインフラ整備のためと言われていますが、有事が起こった際の地下シェルターではないかという噂があります。
地下トンネルはノーラッド(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)につながっており、有事が起こった際に地下シェルターとして使用されるのではないかというものです。
ノーラッドとはアメリカとカナダが共同で運営している防衛機構で、人工衛星の監視や核爆弾などの監視を行っています。サンタクロースを追跡するなどのユーモアもありますが、核戦争などの有事や宇宙人の侵略があった場合、地下空間に司令部を移転させるのではないかといわれています。
宇宙人に関してはこちらで詳しくご紹介しています。
デンバー国際空港の不気味な馬の像
デンバー国際空港の広い敷地内には、通称ブルーマスタングという不気味な馬の像が存在しています。高さおよそ10メートルもある巨大な馬の像で、その見た目の不気味さや馬のポーズ、事故などがより馬の彫像の謎を深めています。
その見た目は?
全体的に青い色をしている馬は腹部の血管が浮き出ており、表情からも不気味さが際立つリアルな造形となっています。
夜間には目が光るようになっていてより一層体の青さが目立つため、非常に存在感のある馬の像です。
「モントーク・ブック」の金色の馬
ブルーマスタングの後ろ足で立ち上がりいなないているポーズに関しても噂があり、モントークブックの表紙に描かれている金色の馬を表しているのではないかといわれています。
モントークブックとはプレストンニコルズという人物によって明かされた秘密プロジェクトに関する本のことです。
モントークプロジェクト
モントークプロジェクトは、フィラデルフィア計画という船をワープさせる実験に端を発しています。戦時下においてレーダーを透過させる実験を行っていた戦艦がその場から消え失せ、離れた場所に瞬間移動したというものでした。
研究を続けてワープを再現させようとした結果多数の死傷者が出たため、計画は中止されました秘密裏にモントークプロジェクトへ引き継がれました。
プロジェクトではタイムワープに関する研究が行われており、未来の荒廃した火星に置かれた金色の馬が表紙にあらわされています。
タイムワープに関してはこちらの記事もおすすめです。
製作者が製作中に亡くなった?
ブルーマスタングの製作者はルイスヒネメスという芸術家ですが、像の製作中に部品が落ちて製作者にぶつかり亡くなってしまうという事故が起こっています。
また青い馬は聖書に書かれた死を象徴する黙示録に登場するため、死へ導く呪われた馬なのではないかと噂されています。
デンバー国際空港の不気味な壁画
デンバー国際空港のターミナルには、非常に意味深かつ不気味な四枚の巨大な壁画がありました。レオタングマという芸術家が製作したものですが、壁画の中にはイルミナティやナチス、キリスト教を表すモチーフが多く隠されています。それぞれの四枚の絵を詳しくご紹介いたします。
どんな作品があるの?
一枚目の壁画はナチスを思わせる軍服を着てガスマスクをかぶった人物が銃剣を振り上げ、もう片方に持った剣でハトを刺しています。
ハトは平和の象徴として表現されることが多くありますが、ガスマスクと武器は戦争をイメージさせます。
二枚目の壁画は燃え盛る木々と荒廃した都市、背景に描かれている鳥やゾウ、クジラ、ペンギンなどがケースに閉じ込められています。
また棺に横たわっているのはすべて女性で、三つ目の棺の少女には小さくキリストを表すダビデの紋章と十字架が描かれています。
三枚目の壁画は戦いが終わって平和が訪れた世界を想起させるような構成になっています。一枚目の壁画に描かれていたガスマスクの人物は倒され、刺されていたハトはつがいになって描かれています。
また子供たちは各国の国旗に剣や槍をくるんでおり、中央の男の子がハンマーを振り上げて剣を曲げています。
四枚目の壁画には大人は一切登場せず、子供たちが中央に咲いた一凛のカラフルな花を囲んで笑顔になっています。