廃墟の女王「摩耶観光ホテル」|そこは美しい廃墟か恐怖の心霊スポットか?

山の中腹あたりにあり緑の中にあるマヤカンは、廃墟でありながら奥床しくも、歴史ある建物です。そういった魅力に惹きつけられた人々が、保存と地域の発展と貢献のため、文化財の登録を目指しています。

登録有形文化財を目指す

登録有形文化財とは、重要文化財の指定制度ではカバーしきれない文化財を、保護するために作られた制度です。現在では、建物だけではなく、美術工芸品や歴史資料なども対象になります。重要文化財にしてされるためにも、通過地点としても登録を目指しています。

摩耶観光ホテル調査ツアー

「J-haritage」という産業遺産や廃墟を保存、記録、見学するNPO法人があります。彼らが摩耶観光ホテル保存プロジェクトを立ち上げており、登録に向けて活動を行っています。HPより登録をして、調査に同行する事が可能です。これによって内部まで、写真や動画などを撮ることが出来ます。

摩耶観光ホテルへの行き方

廃墟の女王とも呼ばれ、観光スポットとしても、有名な摩耶観光ホテル。写真などを撮る際にも、一切素材に困ることなく、つい時間を忘れ撮ってしまうことでしょう。その雰囲気だけでも見てみたいという方もいます。さてホテルにはどうやって向かうのでしょうか。

三宮から摩耶ケーブル駅へ

三宮からは、阪急神戸線に乗って王子公園に向かい、そこからバスに乗って約15分程度の行き方で360円かかります。地下鉄三宮駅前からバスに乗り約20分でこちらは210円で行けます。別の行き方として、六甲ケーブル(590円)に乗り、スカイシャトルバスで向かう方法もあります。

摩耶ケーブルで摩耶山へ

摩耶ケーブルの後にロープウェイがあり、頂上まではそれにも乗る必要があります。運賃は片道、全区間で880円(小学生半額)で往復になると1540円と少しお安くなります。運行時間は10時からで、終発が遅くて大体21時頃となっており、曜日や季節によって大幅に変わるため、注意が必要です。

20分おきに運行する摩耶ケーブルは、摩耶ケーブル下駅から虹駅までの区間で運行しています。1995年におきた阪神・淡路大震災で大きな岩が路線上に落ちることもありました。2001年に復旧していますが、経営悪化に伴い、廃線を検討されましたが、存続の要望が多数あったため、方針転換し、現在は神戸市の運営が検討されています。

摩耶観光ホテルへ入ることはできるのか?

改築された1961年以降には、ホテルの開業効果でケーブルの旅客人数が年間、50万人を超えた年もあるほど大盛況だったマヤカンには現在、立ち入ることが可能なのでしょうか?ぜひとも行ってみたい方は必見です。

現在は立ち入り禁止

非常に残念な事ではありますが、現在は、立ち入り禁止となっています。警備会社による監視カメラ等での警備がなされていますので、絶対に無許可での立ち入りはしないでください。法律上で罰せられる可能性があります。

廃墟で建物自体が古いヤマカンは、前述した阪神・淡路大震災に見舞われました。奇跡的に倒壊は免れましたが、甚大な損傷を受けてしまいます。そのため、危険と判断れたマヤカンは立ち入り禁止となっています。

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