廃墟の女王「摩耶観光ホテル」|そこは美しい廃墟か恐怖の心霊スポットか?

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ここは完全に宿泊施設で、2階部分に入り口と受付があります。ここには青い部屋と呼ばれる部屋があり、床一面が青いタイルが貼られており、その鮮やかさと廃墟の雰囲気が組み合わさり、写真家にとっては素材に困りません。

摩耶観光ホテルは心霊スポットか?

ここまで廃墟としての魅力をお伝えしましたが、心霊スポットしても有名です。廃墟の雰囲気と元々、軍艦を模して造られたことから、コスプレやサバゲー好きもよく訪れていた場所ですが、神戸という土地柄、浮遊霊などもよく見らるので、実際はどうなのでしょうか?

心霊スポットの噂は本当か?

早速、動画序盤で事件が起きている様です。段々と鳥肌が立つような、緊張感が伝わっています。他にも訪れた2人組は、1人はずっと人の気配を感じ、もう1人は顔色が悪くなり鼻血が止まらない事態にも陥っています。

摩耶山は霊山

摩耶山には646年に建てられた天上寺がありました。賽銭泥棒による放火により、1976年に焼失してしまっています。現在では、摩耶別山に移されていますが、大寺院であった天上寺はかなりの重要であったと言われており、摩耶山は精霊が住んでいるともいわれています。

摩耶観光ホテル保存プロジェクト

山の中腹あたりにあり緑の中にあるマヤカンは、廃墟でありながら奥床しくも、歴史ある建物です。そういった魅力に惹きつけられた人々が、保存と地域の発展と貢献のため、文化財の登録を目指しています。

登録有形文化財を目指す

登録有形文化財とは、重要文化財の指定制度ではカバーしきれない文化財を、保護するために作られた制度です。現在では、建物だけではなく、美術工芸品や歴史資料なども対象になります。重要文化財にしてされるためにも、通過地点としても登録を目指しています。

摩耶観光ホテル調査ツアー

「J-haritage」という産業遺産や廃墟を保存、記録、見学するNPO法人があります。彼らが摩耶観光ホテル保存プロジェクトを立ち上げており、登録に向けて活動を行っています。HPより登録をして、調査に同行する事が可能です。これによって内部まで、写真や動画などを撮ることが出来ます。

摩耶観光ホテルへの行き方

廃墟の女王とも呼ばれ、観光スポットとしても、有名な摩耶観光ホテル。写真などを撮る際にも、一切素材に困ることなく、つい時間を忘れ撮ってしまうことでしょう。その雰囲気だけでも見てみたいという方もいます。さてホテルにはどうやって向かうのでしょうか。

三宮から摩耶ケーブル駅へ

三宮からは、阪急神戸線に乗って王子公園に向かい、そこからバスに乗って約15分程度の行き方で360円かかります。地下鉄三宮駅前からバスに乗り約20分でこちらは210円で行けます。別の行き方として、六甲ケーブル(590円)に乗り、スカイシャトルバスで向かう方法もあります。

摩耶ケーブルで摩耶山へ

摩耶ケーブルの後にロープウェイがあり、頂上まではそれにも乗る必要があります。運賃は片道、全区間で880円(小学生半額)で往復になると1540円と少しお安くなります。運行時間は10時からで、終発が遅くて大体21時頃となっており、曜日や季節によって大幅に変わるため、注意が必要です。

20分おきに運行する摩耶ケーブルは、摩耶ケーブル下駅から虹駅までの区間で運行しています。1995年におきた阪神・淡路大震災で大きな岩が路線上に落ちることもありました。2001年に復旧していますが、経営悪化に伴い、廃線を検討されましたが、存続の要望が多数あったため、方針転換し、現在は神戸市の運営が検討されています。

摩耶観光ホテルへ入ることはできるのか?

改築された1961年以降には、ホテルの開業効果でケーブルの旅客人数が年間、50万人を超えた年もあるほど大盛況だったマヤカンには現在、立ち入ることが可能なのでしょうか?ぜひとも行ってみたい方は必見です。

現在は立ち入り禁止

非常に残念な事ではありますが、現在は、立ち入り禁止となっています。警備会社による監視カメラ等での警備がなされていますので、絶対に無許可での立ち入りはしないでください。法律上で罰せられる可能性があります。

廃墟で建物自体が古いヤマカンは、前述した阪神・淡路大震災に見舞われました。奇跡的に倒壊は免れましたが、甚大な損傷を受けてしまいます。そのため、危険と判断れたマヤカンは立ち入り禁止となっています。

ガイドウォークで近づける

摩耶山再生の会の方々によって、大体1か月に一回程度で開催される「摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク」で近づく事が可能です。二階部分の正面から外観のみの見学となりますが、摩耶山周辺の歴史の痕跡を感じれますので、もし1目でも見たい方は、3週間前から予約できますので、簡単な準備をして参加してください。

なお、摩耶観光ホテル周辺には摩耶古道や、登山道がございますが、古い登山道で整備もされていない為、道をそれてしまう危険性があります。特に、装備のない初心者1人での登山は、標高が低くても危険な場合がありますので、御遠慮なさるようお願い申し上げます。

摩耶観光ホテルがライトアップされる

2018年8月ごろに25日間という短い間ではありますが、市民団体の協力を得てライトアップされました。赤や青など魅惑な色で彩られた摩耶観光ホテルは、再建された当時のダンスホールをイメージして設置されました。

摩耶観光ホテル以外の廃墟

Free-Photos / Pixabay

今回、廃墟の女王でマヤカンこと摩耶観光ホテルの魅力をお伝えしてきましたが、他にはどういった廃墟があるのでしょう?その一部を紹介させていただきます。機会があれば、ぜひとも足を運んでみてはいかかでしょうか?

根岸競馬場

1866年に建設され、横浜の外国人の為の娯楽施設でありました。現在残っている建物は、1929年にJ・H・モーガンによって竣工されましたが、老朽化によりその一部が解体されました。現在は、一等馬見所が残っており、近代化産業遺産に登録されています。

現在は中への立ち入りが禁止されていますが、根岸森林公園が隣接する競馬場は、近くまで寄ることが可能です。モーガン建築の建物は、モダニウム建築といわれ、こちらもマヤカンと同じく、合理性と機能的なデザインコンセプトで、コンクリートやガラスなどの工業製品が使われています。

信州観光ホテル

長野県千曲市にある廃墟で、「S観光ホテル」とも呼ばれています。1970年代に建てられた建物は、こちらも現在(2018年11月以降)は中への立ち入りは禁止されています。増改築を繰り返したホテルは、迷路のようになっており、石綿市による解体が検討されましたが、現在は止まっています。

廃墟の女王摩耶観光ホテルは文化財になるか?

2015年9月に廃墟の王である「軍艦島」が、ユネスコにより世界文化遺産に登録されました。これにより観光資源となり、世界に知られることとなりました。これを目指し、クラウドファンディングにも成功し、動きが活発になっています。もしかすると近々登録されるかもしれません。

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