廃墟の女王「摩耶観光ホテル」|そこは美しい廃墟か恐怖の心霊スポットか?

摩耶山再生の会の方々によって、大体1か月に一回程度で開催される「摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク」で近づく事が可能です。二階部分の正面から外観のみの見学となりますが、摩耶山周辺の歴史の痕跡を感じれますので、もし1目でも見たい方は、3週間前から予約できますので、簡単な準備をして参加してください。

なお、摩耶観光ホテル周辺には摩耶古道や、登山道がございますが、古い登山道で整備もされていない為、道をそれてしまう危険性があります。特に、装備のない初心者1人での登山は、標高が低くても危険な場合がありますので、御遠慮なさるようお願い申し上げます。

摩耶観光ホテルがライトアップされる

2018年8月ごろに25日間という短い間ではありますが、市民団体の協力を得てライトアップされました。赤や青など魅惑な色で彩られた摩耶観光ホテルは、再建された当時のダンスホールをイメージして設置されました。

摩耶観光ホテル以外の廃墟

Free-Photos / Pixabay

今回、廃墟の女王でマヤカンこと摩耶観光ホテルの魅力をお伝えしてきましたが、他にはどういった廃墟があるのでしょう?その一部を紹介させていただきます。機会があれば、ぜひとも足を運んでみてはいかかでしょうか?

根岸競馬場

1866年に建設され、横浜の外国人の為の娯楽施設でありました。現在残っている建物は、1929年にJ・H・モーガンによって竣工されましたが、老朽化によりその一部が解体されました。現在は、一等馬見所が残っており、近代化産業遺産に登録されています。

現在は中への立ち入りが禁止されていますが、根岸森林公園が隣接する競馬場は、近くまで寄ることが可能です。モーガン建築の建物は、モダニウム建築といわれ、こちらもマヤカンと同じく、合理性と機能的なデザインコンセプトで、コンクリートやガラスなどの工業製品が使われています。

信州観光ホテル

長野県千曲市にある廃墟で、「S観光ホテル」とも呼ばれています。1970年代に建てられた建物は、こちらも現在(2018年11月以降)は中への立ち入りは禁止されています。増改築を繰り返したホテルは、迷路のようになっており、石綿市による解体が検討されましたが、現在は止まっています。

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