タラバガニとヤドカリの関係性を知ろう!カニである理由や食べ方も

生物学的にはヤドカリの一種とされているタラバガニですが、名前の由来は「タラの漁場で獲れるカニだからタラバガニ」と名付けられました。見た目がカニのようだったためそのまま正式名称となっています。

タラバガニの学名

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ヤドカリの学名は「Paralithodes camtschaticus」といいます。日本語訳するとカムチャッカのヤドカリの仲間です。タラバガニの最大の漁場はカムチャッカ半島で、カムチャッカ半島でたくさん生息することからカムチャッカという学名になっています。

タラバガニとヤドカリ:ヤドカリの仲間

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タラバガニ以外にもヤドカリの仲間は意外と多く、大型のものはタラバガニ同様食用になっています。ここではタラバガニ以外で食用とされているヤドカリの仲間として、ヤシガニ、ハナサキガニ、アブラガニについて紹介します。いずれのカニもヤドカリの仲間なので足は10本ではなく8本です。

仲間①ヤシガニ

ヤシガニは、体長40cmを超す大型のヤドカリです。足を広げると1m以上になり体重も4kgを超す陸上で生息する節足動物の中で最大の生物です。名前からヤシを食べるイメージですが、実際は雑食性で口に入るものなら何でも食べます。生息地はインド洋や西大西洋といった南国で、日本では沖縄県で見ることができます。

仲間②ハナサキガニ

ハナサキガニは、体長15cmほどとタラバガニと比べると小さめです。タラバガニよりも体の棘が長く、足が太い短いのが特徴です。和名のハナサキは漁場の根室市花咲港、茹でたときに真っ赤な花が咲くように見えることが由来です。毎年9月に根室市では花咲ガニを使った「根室かにまつり」を開催しています。

仲間③アブラガニ

アブラガニは、体長20cmほどでタラバガニよりやや小柄で爪が長く甲羅の中心部に4つの突起物があります。茹でる前の状態はやや青みを帯びています。名前の由来は、甲羅が油を塗っているように光っている、かにみそが脂っこいことが由来となっています。ベーリング海北部が漁獲量の多いところです

失敗しないタラバガニの選び方

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タラバガニは、高級食材として非常に人気の高いものとなっています。北海道内の観光市場やネット通販など購入できる場所が増えていますが、タラバガニの選び方を知らないと粗悪なものに当たってしまうことがあります。ここではタラバガニを購入するときの選び方を紹介します。

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