水子の供養にかかる費用は「御布施」という形がとられ、特に額にこれといった決まりはありません。しかし、お寺によっては額の提示がなされているところも多いので、それぞれ供養してもらう場所の決まりをよく確認するのが良いでしょう。宗派や寺院、地域などによっても様々で供養の仕方などによっても違いが出ますが、相場はだいたい数千円~数十万円と幅広い額となります。
普通供養と永代供養
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供養には普通供養と永代供養があります。普通供養は子供の命日に毎年お参りするもので、お寺に出向いて手を合わせることで冥福を祈ります。永代供養は深い事情のある人や遠方でお参りが困難な人向けの供養方法で、無縁仏にならぬよう寺院が永代に渡って供養するというものです。しかし、多くの寺院はお参りすることがなくとも毎日家で手を合わせ、亡き子供の冥福を祈ることが大事だと説いています。
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水子地蔵
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日本で地蔵というと道端に佇む道祖神や六地蔵などのイメージがあります。もともと地蔵には子供を守るものとしての意味がありますが、不幸にも命を落としてしまった水子たちの魂の世話をするために存在するのが水子地蔵です。供養を取り扱う寺院を中心に建てられており、穏やかな笑顔で訪れる人々を迎え入れてくれます。全国各地に点在する水子地蔵にはどのような特徴や役割があるのか、またどのような意味を持つのかをご紹介します。
水子地蔵の種類
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錫杖を手に握っている地蔵、それから合掌している地蔵、さらに子供を腕に抱えている地蔵の3つの種類があります。水子の供養を行っている寺院ではみなこれらの地蔵が建立されていますが、それぞれ持つ意味が違っています。
錫杖を持っている地蔵
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親より先にこの世を去った子供たちはそのことに罪を感じ、親の幸せを願い賽の河原で石を積むと言われています。しかし、積んだ石はそこにいる鬼が崩してしまいます。そんな苦しみのさなかにいる子供たちを救いに来るのがこの地蔵です。水子たちが黄泉の国で安心して暮らすために存在している地蔵菩薩なのです。
合掌している地蔵
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あの世とこの世で親と離れ離れになってしまった水子たちの母親の役割を果たすのがこの地蔵菩薩で、慈母地蔵尊といいます。母の愛情のような温かい慈愛の心を持った地蔵菩薩で、親のいない子供たちにやすらぎを与えます。この地蔵に守られていれば水子たちも安心でしょう。
子供を抱いている地蔵
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子供を抱いている地蔵はいわゆる子安(こやす)地蔵とも称されています。安産の守護を司る地蔵で、子供の健やかな成長を守ってくれる地蔵でもあり、また妊婦の方は安定期に入ったのち戌の日にお参りします。