水子って知ってる?祟りの有無や供養の方法・気になる都市伝説についても紹介

霊体験に関する話というのはいつの世も人の興味を引き付けて止みません。やはり人の死ということや、世間一般のイメージもあり、このような話のネタとされることも多いのでしょう。これらの話の内容としては霊障に悩まされるといった類が多いものの、中には倫理観に関する人の闇を扱ったものも見受けられ、その顛末に思わずゾッとするはずです。怪談に関する記事はこちらをご覧ください。

妊娠中絶に対する戒め

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多数の創作物が生み出される中、このような水子というテーマを扱った話にはいたずらな妊娠または中絶をすることに関する戒めを説いたものも多くみられます。それらは命を粗末にすることや、そういったことをする人に対する一種の警告の色を帯びています。産まれる前の子供とはいえそれらは大切な命の一つであり、かけがえのないものです。我々はそれを慎重に扱う責任があるということを忘れてはいけません。

民俗学の中の水子

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水子や幼児の間引きにまつわる話は日本の民俗学の中でも語られています。飢饉の時代に嬰児殺しが盛んに行われていた東北地方で生まれた「遠野物語」の中にも水子をモチーフとしたエピソードの存在が確認されます。これらの伝承は古の時代から現代に渡り語り継がれてきた一部人間の負の部分を内包したものでもあります。ここではみなさんもよくご存じの代表的な二体の精霊・妖怪についてご紹介します。

座敷童子

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地域によって伝承は様々ですが、小さな子供の姿をしており、居着いた家でいたずらしたり、福をもたらす精霊として語り継がれています。一般的には座敷童子が居着いた家は繁栄し、去った家は没落するとして有名ですが、一説には間引きによって亡くなった子供の霊ではないかとも言われています。

河童

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頭の上に皿を乗せ、甲羅を背負い、きゅうりと相撲が好きというイメージで知られている河童ですが、こちらも一説には間引きされた後川辺に打ち捨てられた子供の姿や、龍と同様に水神の一種であるとも言われています。しかし、河童もまた地域によってその正体や伝説は様々で、現代では未確認生物という扱いを受けることもあります。

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