ルリボシカミキリはどんな昆虫?
ルリボシカミキリとは、6月〜9月にブナ林などの林で多く見られる昆虫です。体長は16㎜〜30㎜で体が細かい毛で覆われています。そしてこの昆虫の一番の魅力は、体の色です。とても鮮やかで綺麗な青色と注目を集めています。
美しい青色のカミキリムシ
ルリボシカミキリの体の色には個体差があり、エメラルドグリーンから鮮やかな水色までどれもとても綺麗な色をしています。その色鮮やかな青に黒い斑点と、触覚には青と黒のしま模様があり、昆虫の中でも上位を争う美しさです
ルリボシカミキリの名前の由来
学名ではRosalia batesi、和名では「瑠璃星天牛」「瑠璃星髪切」と言います。学名のRosaliaは美しい乙女を象徴していて、和名でも瑠璃色と体の美しさが表現されています。全国共通で綺麗な昆虫と認識されていることが、名前から見ることができます。
ルリボシカミキリの生息地は?
ルリボシカミキリは広葉樹林や雑木林に多く生息しています。ブナやカエデなどに集まりやすく、また椎茸の栽培に使うホタ木にも集まります。現在は公園などでも発見されている為、実はすぐそばにいるかもしれません。
日本に広く分布している
実はこの綺麗な昆虫は日本全国に生存しています。西日本では局所的にしか生存が見つかっていませんが、現在は都心などでも発見されています。昔までは、森や林のみならず、その生息地は拡大され、在宅地でも発見されています。
ルリボシカミキリは珍しい?見つけるのは簡単?
現在ルリボシカミキリの数は、生息地でもある森林の開発によって、生息地どんどんとが減少し、絶滅危惧種に認定されるほど、数が減っているのが現状です。その為、他のカミキリムシより希少価値が高いと言えるでしょう。
ルリボシカミキリの生態
これほどまでに美しいルリボシカミキリは、どんな一生を過ごすのでしょうか。どのような幼虫期を過ごし、成虫になってからはどれくらいいきられるかなど、生態について、詳しく紹介していきます。
枯木の中で約3年間を過ごす
ルリボシカミキリの卵は、枯れ木の隙間に産み付けられます。そして、幼虫の間は枯れ木を食べて成長していきます。脱皮などを繰り返しながら、蛹の期間も枯れ木の中で過ごし、3年もの月日を過ごします。
成虫の活動期間は短い
3年間枯れ木の中で過ごした後の、成虫としての期間は6月〜9月の3ヶ月程度と短い期間しか生きることができません。その間に交尾をし、卵を産み付け、冬は越すことができないのです。3ヶ月の美しさだからこそ、多くの人を魅了することができるのでしょう。
ルリボシカミキリは何を食べる?
とても短い一生でルリボシカミキリは何を食べ生活しているのでしょうか。カミキリムシといえばいきている木を食べているイメージですが、実際はどうなのか、幼虫期と成虫きに分けて紹介していきます。
幼虫は枯木を食べる
幼虫の時期は、枯れ木に産み付けられる為、朽ちた木を食べて成長していきます。薪などでも、切り始めたばかりのものより、朽ちた枯れ木を好んで食べていきます。土場などはルリボシカミキリ にとって最高の餌場になっています。
成虫になると花粉や果実を好んで食べる
成虫になると、食べるものが変化します。枯れ木を食べていたのが、植物の花粉や、樹液、果実などを食べる生活に変わります。。カミキリムシですが、他の昆虫とあまり変わらないものを食べて生活しているのです。
ルリボシカミキリは人間には無害?
見た人をハッピーにさせるルリボシカミキリですが、人間にとって被害が及ぶことはあるのでしょうか。基本的には被害が出ることはないのですが、一部の人には被害を及ぼしてしまうこともあるのです。
生木を食害することはない
先ほどからお話ししている通り、ルリボシカミキリは生きた木を食べてしまうことは決してない為、そのような被害はありません。カミキリムシといえば、生木を食害してしまうイメージがありますが、ごく一部の種類だけなのです。
果樹園では被害が出ることも
ルリボシカミキリは、果物を好んで食べます。その為、果樹園などは絶好の餌場になってしまうのです。ブドウやモモの果樹園には被害が出てしまうことがしばしば。愛好家は見つけてハッピーですが、果樹園の方には迷惑になってしまう昆虫なのです。
人間に害を与える虫は多く存在しています。ディノポネラという最強と言われるアリは、毒を持っていて、その強さはスズメバチに匹敵するほどです。刺されると頭痛や吐き気を発症し、蜂と同様アナフィラキシーショックを引き起こす可能性もあります。
リボシカミキリは標本にするのが難しい
ルリボシカミキリを標本で見た方は、名前の由来に疑問を抱く事でしょう。なぜ疑問を抱くのか、紹介していきたいと思います。そこには、これまで多くの人を魅了するルリボシカミキリの秘密が隠されているのです。
美しい青色は死後失われていく
名前の由来にもなっている瑠璃色は、死んでしまうと赤褐色に変色してしまうのです。その為、標本などで見るときは、綺麗な青色ではなくなっています。その為、さらに希少価値が高いと言われています。
美しい姿は生きているときにしか見れない
いきている3ヶ月の美しさというとても儚いルリボシカミキリ 。そんな魅力的な昆虫だからこそ、多くの人を魅了する力が秘められているのでしょう。その儚い青色のルリボシカミキリを写真に収めてみませんか?
ルリボシカミキリに愛好家が多い理由
この儚さから、ルリボシカミキリには多くの愛好家が存在します。6月〜9月頃になると多くに人が、見つけ出そうと探し回ります。また、色には個体差がある為、どんな色を見つけられるかと愛好家の多い理由になっています。
ルリボシカミキリは日本の固有種
愛好家の多い理由の一つとして、日本固有の種類だということもあげあられます。日本を代表する甲虫という方もいるくらい、その美しさは評価されています。ぜひ日本にしかいのいこの美しさを守っていきましょう。
目を奪われる美しい色
ルリボシカミキリの美しい瑠璃色の体は、体全体が短い毛で覆われており、見る角度によって色が変化して見えるのです。実際に見つけた人でないとわからない美しさが発見できるのも、愛好家が多い理由の一つです。