人類未踏の地ボストーク湖!ロシアが隠している真実とそこに潜む生物とは?

氷床の下の方があたたかい!?

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ボストーク湖の平均水温はマイナス3度なので、通常であれば氷結します。ところが上に分厚い氷が圧し掛かっているため、その圧力で水の凝固点が下げられます。不凍湖が形成される条件には様々ありますが、この凝固点の移動によりマイナス10度位までは凍らない場合があります。

他には地底からの地熱の影響や、水の流動による熱の発生があります。2005年にロシア、日本、ドイツによる調査では、GPS観測により重力潮汐による氷床の上下変動が確認されており、これが水を流動させていると考えられています。

ボストーク湖以外にも南極に湖があった!

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南極といえば一面銀世界の土地のようにイメージしてしまいますが、実際には「露岩域」という氷が無い地域が2~3%あり、そこには湖がたくさんあります。昭和基地の周辺にも100以上あります。

氷底湖については、2003年に打ち上げられたNASAの人工衛星ICEatによって、2009年で124個、2010年で150以上確認されているようです。そしてボストーク湖はその中で最大級のものになります。

ボストーク湖の大発見!?

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2012年にロシアの調査チームがボストーク湖の最上面に到達して以来、各国は遅れを取り戻そうとするかのようにこぞって調査団を送り込みました。全世界が期待したことは、1,500万年前に外界から隔離された湖には、太古の世界の様子がそのまま残っているのではないかという事でした。

新種のDNAを発見!?

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2013年7月3日、ボストーク湖上層部に接する氷床コアから、バクテリアや菌類、そして新種のDNA配列を持つ多細胞生物の遺伝子断片を含む、3,507種もの有機体DNAを採取したとする論文が発表され、生物学界を騒然とさせました。

米国のボーリング・グリーン州立大学のスコット・ロジャース教授が科学誌「PLOS ONE」に発表したたもので、これにより極限環境にあっても有機体は幅広く適応生存する可能性を示しました。

深まる謎…生物への神秘に近づけるか?

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生命の始まりにおける地球環境は、私達が知る生命の常識からすれば、極めて過酷な環境にあったことが想像できますが、近年では極限環境生物の発見が相次ぎ、その常識は覆されそうになっています。ボストーク湖の研究はその端緒となりましたが、当然反論も多くなされました。

ボストーク湖の平均水温はマイナス3度

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ボストーク湖の平均水温はマイナス3度であり、前述のように、上層にある分厚い氷の圧力のお陰で液体のままでいられます。氷河に生息する昆虫などには-10度前後までは活動可能な種もいることから、高圧環境であることを除けば、生命が活動出来得る可能性は十分に見い出せます。

このような環境は、木星の衛星であるエウロパの海と良く似ており、この論文は宇宙を舞台とした生命探査の分野でも注目を集めました。ボストーク湖で生命が維持されるなら、エウロパでも同じかも知れないからです。

学者の予想を超える真実

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論文を発表したスコット・ロジャース教授は、英国のオンライン報道メディア「Telegraph」紙で次のように語り、極限環境生物について触れています。極限環境生物の可能性は、即ち地球外生命体存在の可能性を示します。(ここでは日本の産経新聞社の日本語訳を引用します。)

予想をはるかに超える複雑さだった。何も生き抜くことはできないと考えられてきた場所でも、生物は頑強であることを示し、有機体がいかに生き延びることができるのかを示すものだ。生物が存在できる場所とそうでない場所の境界についての考え方が変わるだろう。(引用:産経新聞社2013.7.9記事)

謎につつまれるボストーク湖の噂①

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2000年代に入ってからは、各国の南極大陸の調査が進み、南極に関するニュースが世間に向けて報道されるようになりました。しかしボストーク湖に関わるものは、何故か奇妙な印象を受ける報道が多いのです。

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