ちびしかくちゃんが怖いと話題に!闇を感じるさくらももこの漫画

『ちびしかくちゃん』とは『ちびまる子ちゃん』のパロディ作品。そして驚くべきことに、本作はさくらももこさんによるセルフパロディ漫画となっています。本家と違ってブラックジョーク溢れる本作は「闇が深い」「怖い」と話題に?今回は『ちびしかくちゃん』の魅力など紹介

この記事をかいた人

わりと多趣味で、好奇心旺盛なライターです。 色んな情報を発信していこうと思います。

『ちびしかくちゃん』とは?どんな漫画作品?

Pexels / Pixabay

不朽の名作『ちびまる子ちゃん』

そのちびまる子ちゃんにパロディが存在することをご存知でしょうか。まさかの作者本人によるリメイク作品『ちびしかくちゃん』なる漫画が存在しています。ちびしかくちゃんとちびまる子ちゃんは、言わば陰と陽のような関係性。そんな「ちびしかくちゃん」についてお伝えします。

さくらももこさん本人が手掛けるセルフパロディ漫画

rawpixel / Pixabay

ちびしかくちゃんは、ちびまる子ちゃんの作者さくらももこさん本人が自ら、ちびまる子ちゃんをパロディ作品として描いた漫画です。自身でパロディを展開する作家は多く存在しますが、さくらももこさんほど知名度の高い漫画家がセルフパロディを上梓するのはかなり珍しい出来事であるため、大きな反響を呼びました。

漫画雑誌『グランドジャンプ』の“まんが倶楽部”にてショート連載

congerdesign / Pixabay

ちびしかくちゃんは、集英社のグランドジャンプに連載され、2017年には単行本が発売されました。2015年に同誌で連載開始になった「まんが倶楽部」というオムニバス作品の一つとして2016年10月7日より掲載されており、さくらももこさんの連載ものとしては実に9年ぶりとして話題になりました。

漫画でどこまで遊べるかがテーマのまんが倶楽部。毒のある雰囲気のちびしかくちゃんは、まさに作者が漫画で遊んでいるような一癖ある作品となっていました。

さくらももこさんの遺作となった『ちびしかくちゃん』

Free-Photos / Pixabay

作者のさくらももこさんは、残念ながら2018年8月15日にこの世を去りました。2016年から2018年まで連載されていたちびしかくちゃんは、作者の遺作となりました。

闘病しながらの連載は、途中何度かの休載を挟みながら亡くなる2ヶ月前の6月号まで続き、単行本は2巻目で完結という形になりました。

『ちびしかくちゃん』のストーリーは?『ちびまる子ちゃん』との違いとは

出典:PhotoAC

ちびまる子ちゃんとはどう違う作品になっているのかをご紹介します。

同じく国民的漫画として知らない人はいない「サザエさん」についても興味のある方はこちらの記事をご覧ください。

『ちびしかくちゃん』の表紙のセリフでわかる世界観

出典:PhotoAC

ちびしかくちゃんの独特の持ち味は、本編を読む前から見て取れます。1巻の表紙にはさっそくネガティブなセリフが描かれており、明るいムードのちびまる子ちゃんとは随分異なったテイストであることが分かります。1巻目の表紙は、本家の第1巻の表紙が忠実にパロディ化されており、構図などは同じですが、表情やセリフのイメージはガラッと変わっています。

有名なちびまる子ちゃんの第1巻の表紙は、まる子が駄菓子屋で無邪気に「おばちゃーん、くーだーさい」と言っている朗らかな描写ですが、ちびしかくちゃんから漂うのは正反対のマイナスオーラです。

味わい深い?ブラックな内容が展開される『ちびしかくちゃん』

NEXT 味わい深い?ブラックな内容が展開される『ちびしかくちゃん』