サクラマスってどんな魚?
サクラマスはサケ目サケ科に属する魚であり、ヤマメが海や湖などで巨大化した個体です。体長は30~70cmにまで成長します。体型はサケより肥厚していて体色はサケに似ています。3月頃から川を上り始め、9~10月に産卵します。
サクラマスの特徴
全身が銀色に輝き背側に小さな黒点が散らばっています。産卵期には薄いピンク色の模様になるため、そのピンク色が桜の様である事が名前の由来となっています。またオスは上アゴの先端が下に曲がっています。幼魚の頃はプランクトンや水性昆虫、落下昆虫などを食べます。
サクラマスの生息地域
北太平洋のアジア側に分布しており、サクラマスには降海型と陸封型の2種類があります。冷水域に生息し日本では主に北海道、東北などの緯度高く寒冷な地域では降海型が多いです。中部より南の緯度の方が低いため、比較的暖かい地域では標高の高い冷水域に陸封型が生息する傾向があります。
サクラマスのシーズンは?
サクラマスは、上流に向かって川をのぼります。早い地域で1~2月に河川に遡上します。雪解け水が川に流れ込む3~4月、そして水温が上がりきる前の5月~7月に産卵するのでそこを狙って川に出掛ける良いです。
北海道の場合
季節の状況などによりズレはありますが4月上旬には道北、5月は噴火湾沿岸と太平洋沿岸でシーズンが始まります。なお、北海道では河川へ入った(遡上)サクラマスは「全面禁漁」となっている為、注意が必要です。
本州の場合
本州では川で釣ることが多く、「ヤマメが生息して海との行き来ができる川にサクラマスがいる」というのが基本です。本州は都道府県により禁漁期が異なる為、釣りを行う際は各漁協の解禁日の確認が必要です。大よそ3月1日から解禁となる河川が多いようです。
サクラマスのタックルは?
タックルの選定は、魚、場所、釣り人の好みで決定されますがタックルは、シーバスタックルを流用している人が多いです。ただし、ルアーは専用のものを使用したほうがいいでしょう。タックルや釣り方、仕掛けをしっかり抑えて準備することが大切です。
9ft前後のビッグトラウト用ロッド
ロッドは大まかに「ロッドアクション」、「ロッドパワー」、「ロッドマテリアル」の3つの要素から成り立っています。サクラマス釣りがリバーシーバスゲームと酷似しているので細かな部分に不備を感じることがありますがシーバスにも流用が可能です。トラウトロッドに関する記事はこちら。
2500~4000番台のリール
サクラマスタックルで唯一。シーバスから流用できるのがスピニングリールです。ラインはPE1号前後を使うので2500~4000番台程度が向きます。メインルアーは9~11cmまでのミノープラグを使います。スプーン(楕円形や紡錘形をした金属製のルアー)は、18gを主軸にその前後を準備しておくと良いでしょう。
おすすめルアーを紹介!
- サクラマスを狙うルアーや地域やフィールド、釣りをする時期で様々なルアーを使います。北海道では「メタルジグ」、「ジグミノー」を沖に向かって遠投し、本州では「ミノー」、「スプーン」を釣行時期により使い分けます。今回はサクラマス狙いのおすすめのルアーを見ていきます。
おすすめルアー①メタルジグ編
メタルジグとは、「鉛」を使って作られている模擬エサです。「鉛」にも純度が存在し、高いものほど質が高くなります。最近では、メタルジグと鉄板を組み合わせて水の抵抗に逆らわないように工夫されたメタルジグも製作されています。
フジワラメタルジグザムスリリック20g
特徴
新素材ZAMSを使ったメタルジグです。かたい素材で比重が軽く、シルエットを大きく見せることが可能です。ストラクチャーに当たっても変形しにくいです。細身なので海藻や藻の中もすり抜けやすく、流れや潮を感知しやすく魚群の探知にも有効です。
スペック
- 重さ20g
- 同じ20gでもカラーは多様です。使用フックは、フロント・リアともにアシストフックを推奨します。主な対応魚種は、サクラマス、アメマス、シーバス、イナダ、カツオ、カンパチ、ヒラマサ、ブリ、ヒラメです。
岡クラフトルアー岡ジグ21g LT-21
特徴
北海道を代表するメタルジグです。キャストしたときの空気抵抗が少ないため、他のルアーにはない圧倒的な投げ込み距離を出すことができます。風向きにもよりますが、投げ込み距離は約80~110m飛ばせることができます。
スペック
- 長さ:65mm
- 重量は21g
- こちらもカラーは豊富です。実績のある色合いが集合しています。上下2種類のホログラムによるWフィッシング効果があります。北海道の海アメ、海さくらに力を発揮します。
スミスメタルジグメタルミノーEX
特徴
実績がもたらす深場攻略メタルジグの自信作です。メタルミノーEXは湖や本流の深場に潜む大物トラウトを攻略するニューコンセプトのキャスティング「メタルミノー」が進化し「メタルミノーEX」として再登場しました。
スペック
- 長さ:60mm
- 重さ:14.5g
- 湾曲した形状とセンター低重心設計のボディーに、重量を3.5g軽く調整しました。中層のファーストリトリーブで回遊するサクラマスへの効果も増大しました。主な対応魚種は、サクラマス、トラウト、ニジマス、ブラウンドトラフト、イワナ、ヤマメ、ドナルドソンです。
おすすめルアー②ジグミノー編
ジグミノーとは、メタルジグのように飛びミノーのように泳ぐルアーです。「より遠くのポイントにミノーを飛ばし攻略したい」という思いによってミノーにジグの遠投性能を持たせるべく生み出されたとされ、ルアーメーカー各社から様々な特徴を持った製品が発売されています。
ティムコディスタンスヴィクセン
特徴
ローリングアクションで素早く沈みリトリーブすれば魅力的なウォブンロールアクションし着水後の全ての瞬間がバイトチャンスになります。スリムなミノーシェイプボディで遠投でき安定したアクションで数々のフィールドで実績をあげたジグミノーです。
スペック
- 長さ:90mm
- 重さ:28g
- 湖のトラウトやサーフの海アメ、海サクラ、ヒラメ、シーバス、オフショアでのメジやカツオ、シイラなど様々なフィールドや対象魚に対応できるバーサタイルルアーです。ジグミノーに関する記事はこちら。
シマノカーディフモンスターリミテッドウィンドリップ
特徴
海アメ、海サクラの攻略に必要な機能をすべて注ぎ込んだ、実績のウインドリップが一回りサイズアップしウエイトも増量しました。投げ込み距離の性能にしっかりと泳ぐスイムバランスの両立を狙いました。
スペック
- 長さ:90mm
- 重さ:28g
- 対応魚種はサクラマス、アメマス、トラウトです。水を掴んでレンジを下げ、海アメ狙いに最適なキレの良いウォブロールでありロッドの角度やリーリングの速度の変化でレンジを自在に上げられ海サクラのシャローメソッドにも対応しました。
リセントメタルジグKJ-11 110mm
特徴
腹側には鉛のウエイトがセットされ、背側には空洞になっている「起き上がりこぼしジグ」です。低重心の安定した水中姿勢と不用意な回転を抑えたフォーリング・バイブレーション・アクションを実現しました。
スペック
- 長さ:110mm
- 重さ:25g
- 空気抵抗が少なく投げ込み距離を伸ばします。また堤防でのキャスティングゲームで威力を発揮します。海アメ、海サクラ狙いで注目されているシワイカナゴなど北海道のベイトを意識した北海道限定カラーもあります。
おすすめルアー③バイブレーション編
バイブレーションとは、その名の通りリールを巻くと小刻みに震えながら動くルアーです。小刻みに水を切りながら動くので、アピール力が強く広範囲から寄せる力を持っています。小型のもので50mm、大型のもので90mm程度の大きさです。