人形島とは?
人形島という名前から連想すると、何だか恐ろしいイメージがあるかもしれません。メキシコにある島ですが、確かにそこの光景は「ここにいても良いのだろうか」と思わせる雰囲気が漂う場所、呪われた島のイメージぴったりです。
メキシコのソチミルコは地図上にあるものの、地図上にはない謎多き島。ソチミルコは地図にあって、なぜ地図上にはないのか、怖さが徐々に明らかになるかもしれません。謎に包まれた人形島の詳細や伝説について紹介します。
人形島はメキシコのソチミルコにある
メキシコは乾季と雨季に分かれていますが、メキシコのソチミルコ自体は地図上に存在する世界遺産にも登録されている地域です。不思議と地図上にないはずの「人形島」と呼ばれる島があることをご存知ですか。
メキシコシティーからそんなに離れていない、車でも1時間ほどの場所にあるソチミルコです。更にそこからチャーター船で行かないといけないのですが、果たして簡単に行けるのでしょうか。そこに辿り着いた時、目にする光景はあまりにも印象的すぎる怖い光景かもしれません。
島中に人形がつるされている
人形島を目にして素敵と思う印象は少ないのではないでしょうか。「怖い」「ここにいても大丈夫なの」と思うのが、まず第一印象かもしれません。四方八方にある人形たちは新しい人形ではなく、どこか「古い」とも言える印象でしょう。
別の世界に来たようなインパクトのある光景に、驚くに違いありません。しかも一角にあるわけではなく、あちらことらに点在しています。怖さの理由の一つに、島中に人形がひしめきあい、何かを訴えるように感じるからかもしれません。
人形島は世界7大禁足地のひとつ
世界3大禁足地の1つ目に、まず人形島があります。危険な場所や恐怖の地域と呼ばれていますが、日本も含め世界には多くあるのです。その理由は様々ですが、2つ目に「チェルノブイリ遊園地」ですが、こちらは有名になった原子炉の近くにあることから挙げられます。
3つ目に、1万人の人骨が装飾として使われているチェコにある「セドレツ納骨堂」です。4つ目は、西アフリカのベナンでは国教ともされているガーナに近い「アコデセワのブードゥー崇拝市場」があり、ブードゥー教を広めたとされたされる地区のあります。
5つ目は怖い場所にも関わらず、放置されている病院跡地ですがなぜか原因不明で亡くなったいった人が多い元刑務所だった韓国の「コンジアム精神病院」です。6つ目は日本ですが、有名にもなり鉱山として数年使用されるも、火葬場、ビチなどで使用されいた長崎にある「軍艦島」があります。
7つ目も日本ですが、山梨県にある国の天然記念物であり、特別保護区の「青木ヶ原樹海」ですが、自殺者は後を絶たないのです。世界7大禁足地と呼ばれる中に、人魚島が入っていることになる恐ろしさを醸し出す場所でしょう。
その他の世界3大禁足地に興味のある方はこちらもご覧ください。
人形島誕生の経緯とは?
人形が飾られるようになったのは、偶然ではありません。誰かが何かの目的にために作ったのか不思議ですが、人形島が誕生した理由とは何でしょうか。様々な説がありますが、どれもが当てはまっているようで、それでいて実際は分からないミステリーなのです。
どの話が当てはまっているのでしょうか、人形島誕生には独特の秘められた歴史があるのではないでしょうか。その経緯が怖さでもあり、より近づくことを拒む理由かもしれません。
人形島誕生のきっかけは川で溺死した少女
人形を飾ったのが、ドン・ジュリアン・サンタナ氏です。何の意味もなく突然人形島を作ったわけではありません。ソチミルコ地方には、不可解な事故が発生するので誰も近づくことを拒む湖があるそうです。
その途中に流れる川付近にいたところ、少女が溺れていたため助けようとしたサンタナ氏。ところが少女は見つからず、川で溺死してしまったとされています。人形を飾ったのは、その少女のためだけだったのでしょうか。
人形島は亡くなった少女の供養に作られた
話の中の1つに人形島に隠された過去もありますが、一番の説は溺れて亡くなってしまった少女の供養のために作られたという話です。川で姿を消してしまった少女を哀れんで、供養のためにたくさんの人形を飾ったとされている説がまず最初に言われます。
ジュリアンさんは少女を憐れみ、人形を集めて供養のために島を作ったとされています。ただし、それだけでは終わりません。少女の供養のために、と作った島こそ少女が亡くなった場所こそそうだと甥によって分かります。
人形島は50年近くの間、ジュリアンさんが集め続けた人形で埋まる
人形島の人形たちは数千ですが、新しいものはあまりありません。なぜかというと50年近く、下手をすると60年以上も前の人形たちで埋め尽くされているとされています。ジュリアンさんは50年近くの間ひたすら、一心不乱に人形を集めたので数多いのも頷けるでしょう。
数多いほとんどは、ジュリアンさんが集めた人形たちだからです。元からその姿だったのか、メキシコに伝わるブードゥー教から発しているか分かりませんが、長くは見ていられない、そんな雰囲気を漂わせています。それも全ては、ジュリアンさんがひたすら集め続けた結果でしょう。
人形島の持ち主、ジュリアンさんの不可解な死
ほとんどを飾ったジュリアンさんが、長年集めた人形たちで埋め尽くされたのです。でも姿がある以上、持ち主はどのように過ごしているのでしょうか。新しい人形があまりないともされている現在の人形島の持ち主はどこにいるのか、そこにも焦点を当てて見ます。
ジュリアンさんは数年前に亡くなっているのですが、死因は不思議なことに水死とされているのです。しかも一説によると、供養のための少女と同じ場所で死を遂げたと言います。少女と同じ場所で亡くなったジュリアンさんの死因もまた、同じとは偶然なのでしょうか。
人形島は人形の供養のために誕生?
様々な噂がありますが、それはジュリアンさんとは異なった話になります。そこに今現在いるとされている人によれば、人形島は毎日水辺で人形の霊を見たとされるガイドの人が「流れている川にいる人形の霊」と思い、供養のために人形を飾ったと話すのです。
ツアーで訪れた先の言葉とも取れるので、あくまで一説だと思ってそれが本当かどうかを比べて見ると、人形島の人形からは様々な想いが見て取れるでしょう。あくまで一説にあるだけということだけ紹介いたしました。
人形島の人形は全てジュリアンさんが飾ったの?
全てジュリアンさんが集めて供養した人形だけなのでしょうか。観光で訪れることもできる地域なので、ジュリアンさんの集めたもの以外で他から持ち込まれたものもあるのでは、と考えるでしょう。
50年以上もの長い年月からジュリアンさんの死去を経ても、なおあり続ける人形島です。誰かが持ち込むこともあるのではないか、と考えことも頭をよぎるでしょう。古い人形だけがあるわけではないのですが、どういうことなのでしょうか。
人形島の人形は持ち込まれたものもある
ジュリアンさんだけで、ここまでの年月保たれてきたのではありません。また新たに置くことも可能になっていますが、そこに込められた目的は様々でしょう。遊び気分もあれば、恨みのこもった人形もあるのではないでしょうか。
数多い全てが古くからあるものがほとんどですが、ジュリアンさんの飾った人形が全てではないことは確かです。飾ってある人形が様々な形をしていることからも、どんな想いが込められているかそれもまた怖さを感じるかも知れません。
人形島には人形を持ち込んで置いて来られる!
人形島には持ち込まれた人形もあることに触れましたが、一昔前の話ではありません。最近でも観光客によって持ち込まれることもあります。しかも一時的に置くのではなく、人形島に置いて来られることもできるのです。そのためジュリアンさんの集めた人形以外でも、あえて怖くしたりなどの人形も存在します。
その人たちの想いもまた年月を経て、風変わりな人形へと変貌していくのかも知れません。怖いだけではないかもしれませんが、それぞれの願いが込められた人形はその人の感情とともに変化することはあります。再び訪れた時に、何か前とは違うなんてことがあるかもしれません。
人形島で起こる怪奇現象?
人形島では供養にための目的かもしれませんが、数多い怪奇現象ではないか、とされる出来事も起こっています。新しい人形になのか、古くからの人形になのかは不明ですが、人形島が世界7大禁足地と呼ばれるにふさわしい不可解な現象も見られることが言えるでしょう。
「人形」には様々な想いが込められると言われていますが、それらが引き出しているのか奇妙な現象は後を絶ちません。ブードゥー教には、いくつかの教えがあるのでその影響を受けているのでしょうか。
人形島の怪奇現象①誰かの視線を感じる
1人で訪れることがあっても、多人数であっても誰かがどこから見ている視線を感じることがあるとのことです。他には誰もいない、と思っても明らかに人の気配を感じるような視線は、人形島ならではの独特のことかもしれません。
どこからともなく感じる視線は、もしかしたら人形たちが来るものは誰かと思い視線を送っているのではないでしょうか。気のせいと感じても、どこかおかしな雰囲気に飲まれてしまうことでしょう。
人形島の怪奇現象②誰かのささやく声が聞こえる
視線だけではないことも伺えるのが、誰もいないはずの場所から聞こえるささやく声かもしれません。その場所を通過した時には誰もいなかった、そこにあるのは人形だけなどの場合でも聞こえるささやく声の主は誰なのでしょうか。
人形たちの囁きかもしれませんが、もしかしたら何かの「警告」かもしれません。落書きはもちろんのこと、人形に触れたりするとそのささやきはいつまでもついて来てしまうでしょう。見学だけをして、視線やささやきが聞こえたら、その場所に近づかないことをおすすめします。
人形島の怪奇現象③行方不明者も?
ジュリアンさんの見た少女は人間だったのでしょうか。実はその出来事の前に、先ほど触れた謎の湖の存在を紹介させていただきました。そこで少女は行方不明になっているのです。ではジュリアンさんの見た少女は「誰」だったのでしょうか。行方不明者が多発しているその地こそ、謎の湖の島自体が人形島の場所だったのです。
行方不明な奇妙な出来事が起こるのは、古くからの歴史ある場所にある湖にある人形島自体を意味するかもしれません。ジュリアンさんが見たのは、人だったのか誰にも解明することができない謎なのです。そして行方不明者も出て警察が出動しても見つからない、恐ろしい地域を指すのでした。
人形島の怪奇現象④人形を撮影すると写真に不具合が
人形島で写真を撮って記念に残したいと考えたら、まずはじっくり確認して見ましょう。その写真のピントは合っていますか、どこか不具合はないでしょうか。その場では何事もないかもしれませんが、写真が変わることはご存知かもしれません。いつの間にか写真に変化がある、撮ろうと思ったらうまくできないなどの不具合もあるそうです。
人形には様々な想いが込められている上に、ブードゥー教では死者の霊を人形に込めて飾る習慣があるとのことなので、おかしいと感じたら撮ること自体をやめましょう。また、後におかしいと感じた宗教はバラバラでしょうから、それ相当の対処をおすすめします。
人形島はそもそも呪われた地だった?
昔から近づいてはならないとされていた地域があることに触れましたが、ソチミルコ自体の本来の意味はナワロル語で「花の野の地」という意味でした。ところがその地域でも誰も踏み入れてはならないとされる、湖があり島があったとされていますが、関連はあるのでしょうか。
呪われた地がある一方「花の野の地」とはかけ離れているように思えます。遡って見ると隠された本当の意味が分かってくるでしょう。
人形島は500年前から「死者の集う場所」
人形島のある地域に近づいてはならない地域、実はそれこそ目的の島だったのです。昔の言い伝えから場所を探すと、同じ位置だということが分かります。500年も前ソチミルコという本来「ソチミルカ」という名前が元になっている「死者の集う場所」だったのです。
人形を飾ったジュリアンさんを含め、集まる誰もがその場所に自然に吸い寄せられ、魅入られてしまうのかもしれません。ブードゥー教が関係していることは否めませんが、宗教が土地で変わる風習なことも確かです。頭が痛い、めまいがする、吐き気がする場合には、近づくことはやめましょう。
人形島を作ったジュリアンさんは呪われた地を封じようとしていた?
先ほどから少し触れたブードゥー教ですが、呪術を使うとして知られています。実態については謎に包まれていますが、ジュリアンさんは「人間の少女」を見たとは限りません。可能性ですが「呪われた地」であることを理由に、その呪いを封じ込めるために人形島を作ったのかもしれないからです。