燻製ダンボールは簡単でメリットがたくさん
燻製と聞くと専用機械を集めてチップを集めて燻製するイメージを持っている人は多く、わざわざ色々なアイテムを購入するのはコストもかかるし大変と思っている人も多いでしょう。しかし、実は燻製器は自分で作れてしまうのです。
作り方も簡単で、ダンボールで作ることができ、後は細かな部品は100円ショップで集めることができますし、香りのチップを購入するだけで、食材を美味しく燻製することができるようになるのです。
しかし、どんなに手軽にできるといっても作り方やそもそも燻製委の魅力をあまり知らないという人には縁遠いもの。そこで今回の生地では、燻製ダンボールがいかに簡単でメリットが多く、色々とあの締めるのかその魅力について紹介していきましょう。
安く楽しめて片付けが楽
燻製用のアイテムをダンボールを用いて作ることのメリットとして、コストを掛けずに楽しめて片付けも楽という点が挙げられます。燻製の用の専用道具となると、安くてもコストはかかるもの。アウトドア用品としても人気のアイテムである燻製器。
専用の大型のものになるとそれだけでかなりの出費になります。しかし、それをダンボールで代用して作るというのだからかなりコストは押さえられます。可能ならば、自分の家にある捨てる用のダンボールで作り上げることができるのです。
しかし、とはいえダンボールがない人もいるでしょう。その場合は100円ショップのダンボールでも代用できます。つまりコストがほんの少ししかかからないのです。細かい部品などを作る際には必要としますが、こちらも100円ショップのもので十分使えます。
さらに、ダンボールを使うということで、片付けも簡単で楽に済ますことができる点も利点です。ダンボールなので、作り方次第ですが簡単に折り畳んで収納することが可能になります。
また、アウトドアで使用するのであれば、その場で燃やして処分することもできますので細かな片付けや持って帰る心配も必要ありません。焚き火の一部として燃やしてやれば一瞬で処理することが可能となるでしょう。
もちろんその際には金属を使用している部分は取り除いて、それだけ持ち蹴るようにすれば、燃え残りの心配やゴミの心配もありません。しかし、金属製で自作した燻製器の様に匂いを気にしながら持って帰る心配もないので安心です。
持ち運びも軽くて便利
持ち運びが軽い点も大きなポイントです。アウトドアで使用するのであれば、特に荷物のⓣ量は気になるところでしょう。アウトドア用品で車の積載がいっぱいなど、どうしても荷物の量が制限されるシーンは、アウトドアをしている人には悩みの種。
できるだけ、荷物を少なくしようとしているところ、燻製器を購入してしまうとそれが邪魔になって他の荷物を持ち運ぶのにも大変になることだって考えられます。しかし、自作のダンボール製であればその心配はありません。
畳んで持ち運べるので車内にもすっきり収納できますし、手持ちで持ち運ぶシーンにおいては、ダンボール製なので非常に軽量。そのため、苦なく持ち運ぶことができるわけです。場所を取らず軽量な点は、どの燻製器の中でもトップクラスでしょう。
結露を防いでくれる
燻製器を使用する上で使ったことのない人に意外と知られていないのが燻製時の結露の問題。実はダンボール製の物であれば、この結露を防止してくれ心配不要な点が大きなメリットとなります。
庫内に生じる結露とは、燻製中の内部温度と外気の差でできる庫内の結露のことになります。実は、この結露による水滴が発生すると燻製の食材に雑味が生じるのです。水滴が影響して、酸味が発生してしまうといわれています。
この酸味がせっかくの燻製食材の味を落としてしまうのです。そこでダンボール製の愛絵ⓣむの活躍どころです。
実はダンボール製であれば、この水分を吸収してくれ結露発生を防いでくれるのです。適度な保湿性能や保温性能を兼ね備えているダンボールだからこそできる技なのです。このことからもダンボールで燻製器を作ることは非常に向いているというわけです。
自宅で簡単!燻製ダンボールの作り方と使い方
自作でダンボールを使用して作るメリットについては把握できたところで、実際に作ってみたくなった方も多いでしょう。しかし、とはいえ、自分で一から作るとなるとどういう構造をしていれば燻製器となるのかまではわかりません。
そこでおすすめのダンボールを用いた作り方をご紹介しましょう。ほとんどコストもかかりませんし、かなりお手軽に作ることができますので、今家にある道具で作ることも不可能ではありません。
用意するものから、作り方と使い方も合わせて紹介していき、いつでも使用できるように、アウトドアでもスムーズに対応できるように、これで燻製ダンボールマスターになっておきましょう。
用意するもの
まず用意するものは、ダンボール、金網、金皿、割り箸、ガムテープ、カッターや定規とペンです。所要時間は5分もあれば作ることは可能です。割り箸は金網を支える用のアイテムですが、割り箸では不安という方は、串焼き用の金串でも代用できます。
その他のアイテムに関しても、どれも100円ショップで手に入るモノばかりなので、非常に手軽に道具を集めることが可能ですし、すぐに作り出すことができるでしょう。
燻製ダンボールの作り方
ダンボールを組み立てていくところから始めましょう。まず、片側だけガムテープで封をします。片側は取り出し口として使用しますのであけておきましょう。この時、隙間がないようにように封をします。
隙間があると香りが逃げてしまい、うまく香りがつかない可能性があるので側面なども合わせて隙間の有無を確認しましょう。次に、金網をセットしたい位置をきめます。決まったら、そこで割り箸、あるいは金串を指して金網を固定するための足場を作りましょう。
串を指す位置にペンで目印をつけると簡単ですし、高さも簡単に合わせることができます。網は1段でも構いませんが、2段にすると一度に多くの食材を扱うことを可能としますので好みに応じて作りましょう。
ダンボールがあまり大きくない方は一段でもいいかもしれません。金網をセットし終わったら、作成は終わりです。後は実際に使用する際に、取り出し口をガムテープで軽く閉じ、順次ガムテープで閉じていきましょう。
燻製ダンボールの使い方
使い方についても解説していきます。といっても、難しい手順は必要ありません。金網に好きな食材をセッティングしたら、着火して燻します。この時、チップは金皿に乗せて使用しますが、金皿を直接ダンボールに置くとダンボールが燃えます。
なので、できればダンボールの上に厚みのある金網あるいは平らな石を置いて、その上に金皿を置くようにして使用しましょう。そうすると焦げることなく使用できます。また、調理中は転倒防止にも気を付けなければなりません。
風などで倒れないようにするために、先ほど紹介した平らな石であればダンボール転倒を防ぐ固定にもなりますし、もし平らな石がなければ外側から固定するように、厚みのあるレンガや石などで挟んで固定するのはいいでしょう。
あるいは内部に重しを入れて使用しても大丈夫です。また、屋外で使用することを徹底しましょう。屋内で行うと、煙でかなり煙たくなる可能性や匂いが衣服や家具につくことが考えられます。また、火事の危険や一酸化炭素中毒の危険もあります。
アウトドアで使用する際にも家庭で使用する際にも、燻製を行う際には、ダンボール近くに引火性のあるガスやものを置かないようにも注意しましょう。これらの使用上の注意点を守りながら調理をするとおいしく作ることができます。
燻製のスモークチップ(ウッド)とは
ダンボールで手がるに燻製器を作り上げることができましたが、しかしそもそもチップやウッドなど香りづけに関する知識にあまり詳しくない人も多いでしょう。
そこで、良く耳にするスモークチップやウッドの意味や違いとは何かを紹介していきます。また、実は家にあるものでもチップに使えるものがあるので、代用できる意外なアイテムについても紹介していきましょう。スモークチップに関する記事はこちらにもあります。
スモークチップ・ウッドの違い
そもそも、燻製時ののチップとウッドに違いがある点は知っているでしょうか。どちらも香りをつける道具という点では同じですが、それぞれ燃え方や発煙の違いがあるので、最適な燻製法と、それぞれ食材や温度との相性が存在します。
木材を細かく粉砕してあるのがチップとなり、直接着火させるものではありません。間接的に温めてある程度の高温になったところで初めて発煙します。高温になってから発煙となるので、高温燻製向きになります。
熱燻など燻製種類に関しては後述しますが、チップを用いた高温調理なので比較的短時間で燻製が仕上がります。その一方でウッドに関しては、チップとは異なり、直接火をつけて使用するタイプになります。
加熱し続けなくても一度火を付ければ燃え続けて発煙してくれるので、冷燻や温燻に適しています。チップは短時間調理、ウッドは中辛長時間調理に向いており、長時間かける分、穏やかな香りで仕上がりにもつやがある仕上がりになるといったイメージです。
スモークチップ(ウッド)の種類
燻製装置を手掛けることはできましたが、しかし、肝心なチップはどれがいいのかわからない人も多いでしょう。香りの決め手にもなりますし、こちらも妥協せずに選びたいものです。そこで、一般的なチップを紹介しましょう。
- さくら
日本においては最も人気の高いチップとなります。強い香りが印象的で、燻製商品の多くがこの香りを使用しているので、馴染みのある香りと言えます。食材を選ばず、幅広く使用できるてんが特徴です。
- ヒッコリー
桜よりもスッキリした香りが特徴的なチップです。こちらもさくらに次いで良く使用されていrう香りで馴染みがります。肉魚問わず幅広く使用できます。
- リンゴ
チップから芳醇なリンゴの香りがするアイテムです。程よい甘味が特徴的で、鶏肉や地チーズなどのコクのある食品にマッチするチップです。
- ウイスキーオーク
ウイスキーを入れて寝かせるときに使用する樽材をチップにしたアイテムです。ウイスキーの香りが染みついているので、芳醇な香りがし、食材にもこの香りを付けることが可能となります。
- クルミ
ナッツのような香ばしい香りがするチップになります。スッキリした香りで、チーズなど乳製品とマッチするといわれています。
- ナラ
渋みがある香りが特徴的です。癖のある香りなので、魚などもともと癖のある食品にマッチして、癖を取り除くとともに味わい深くしてくれる効果があります。
家庭にあるものもチップに使える
チップで燻して香りをつけていくことは燻製の醍醐味。どのチップを使用するかは非常に迷いがちですが、スモークチップとまでいかなくとも実は家庭にあるものでチップの代替品となるアイテムも存在します。香りもついて美味しいですので紹介しましょう。
- お茶の葉
香りの強さや色合いは、チップやウッドと比較すると劣りますが、しかし香りをつけることは可能です。食材は肉や魚などの食材とマッチします。
- 紅茶の葉
お茶の葉同様それほど香りが強くはありませんが、加工品など比較的甘みのある食材を燻したいときに重宝します。燻製調理初心者にも抵抗も少なく食せるので大変おすすめです。
- コーヒー豆
こちらも香りが強くはありませんが、お茶の葉などと比較するとコクの深い香りが尽きます。食材は選びませんが、肉など濃い味を好む人にはコクのある一品ができます。
- スパイス調味料
スパイス系はそれ独自に香りづけはおすすめとはされませんが、初心者であればおすすめです。食材も加工品から肉や魚など幅広く対応し、慣れ始めたら、燻製チップと混ぜ合わせてアレンジすると香りが増します。
燻製ダンボールで自家製の燻製を楽しもう
ダンボールで作成し、肝心の燻製チップの種類までポイントを抑えたところで、やっと燻製ができると思っている人もいるかと思いますが、思っている以上に奥が深いです。チップを食材に合わせて厳選したり調理中温度の調整や管理といろいろと大変です。
こういった燻製の種類と仕上がりの違いを知っておいたほうがより一層楽しむことができるはずです。種類から意外な食材まで紹介していきましょう。
温度で違う燻製の仕上がり
まずは燻製の種類からです。種類が異なると、扱う温度やチップの向き不向きなどがあります。すると、出来上がりの食材の仕上がり状況にも関係しますので、しっかりと押さえておくほうがいいでしょう。
冷燻
こちらの燻製方法は、温度が15度から30度までの間の温度で調理していくスタイルになります。スモークサーモンなどの調理に用いられるメインスタイルですが、温度の維持を図るために大型の道具を用いる必要があり、また外気温などの考慮も必要になります。
夏の暑い日に冷燻は温度維持が非常に難しいので、一般的には冬などの寒い日に行い、食材と温度の管理を行っていきます。
温燻
温燻は30度から60度までの温度で調理する方法です。ウッド使用がメインスタイルで、時間を費やして燻していきます。調理時間がかかる分、水分を十分トロ除くことができ、食材の保存期間も長くなるのが特徴です。
また、庫内温度は後述の熱燻よりも低温なので、溶けやすいチーズや半熟調理を施した卵でも、さらに熱を追加する恐れがないので溶けたり、半熟状態を損なうことなく調理可能となります。ダンボールを用いた燻製にはこの温燻が最も適した方法となります。
熱燻
燻製方法の中でも最も高温を用いる方法。温度は80度以上となり、チップを使用した調理法となります。熱燻の場合、温燻と違って十分食材の水分が飛ばないので、保存食としては向いていません。
ただし、仕上がりは絶品で、燻製調理の中では最もジューシーで良い品質です、ベーコンやナッツ類を燻すのであればこれ以上ない方法といえるでしょう。高温の加熱処理になるので、生の食材もそのまま燻製できるのも長所です。
定番のチーズやソーセージ以外も!
定番のメニューといえば、チーズや肉などが主な食材として思い浮かびますが、実は果物や豆腐など意外なメニューの燻製もおすすめと知っているでしょうか。一部の果物は、燻製にすることでより風味が増します。