チヌ(石鯛)の生態
まず雑食性が高くいろいろなものを食べます。どんなものでも食べるという特徴は、性格にも表れるので大胆な性格だといえますね。そして、なんでも食べる大胆さが高い環境適応力に影響しており、海水だけでなく真水にも耐えられる性質を持っています。この特徴を見てみると大胆で、強い魚だということ分かりますね。
チヌ(石鯛)の生息域
日本の最北端に位置する北海道から、日本の本州、最南端の九州まで広い生息域で暮らしています。そして、日本海・東シナ海沿岸から太平洋沿岸、瀬戸内海まで日本をぐるっと一周囲むように生活しています。地域によって、チヌの餌の好みが分かれるようです。それは、住んでいる地域で特産品、好みの違う私たちと同じですね。
チヌ(石鯛)の餌
チヌのエサは、特徴からわかるようにどんなものでも食べます。甲殻類、海藻、小魚、カイコの蛹、トウモロコシの粒、スイカの破片、ミカンなどすごいバリエーションです。私たち人間も、好き嫌いをしないで野菜、肉、炭水化物、魚をバランスよく食べることで健康的な体を作り、精神的にもたくましくなります。そんな、視点で考えるととチヌに親近感がわいてきませんか?
チヌ(石鯛)は年と共に性別が変わる
チヌは生まれてから、小さい時期はすべてがオスです。そして、15cm~25cmくらいの時期になると雌雄同体になります。最終的にもっと大きくなる頃にはオスとメスに分かれます。チヌはすべての個体がそのような特徴をもって成長していきます。このような不思議な特徴はチヌを理解するための分かりやすいポイントです。
チヌ釣りのタックル(仕掛け)
チヌの釣り方は釣り場所によって異なりますが、先ほどまでのチヌの性格、特徴を踏まえて考えるといろいろな釣り方で対応できることが理解できると思います。いろいろな釣り方を一つずつ解説していきます。どのような釣り方も考え方は同じなので、チヌが住んでいる自然環境、エサなどを考えたうえで釣りをすると想像力が高まり楽しみも増えますよ。
防波堤、海(筏釣り)からウキフカセ釣りでチヌ釣りをする
ロッドの選び方
ロッドの選び方についてはチヌの場合、先程紹介した性格にある通り、大胆な性格なのでヒットした場合に逃げ方が単純です。そのためうまく対応できれば0号のロッドでも釣りあげられる方はいます。しかし、少し余裕をみて1号くらいのロッドを視野に入れるといいでしょう。
リールの選び方
リールは小さめのものがいいです。2500番前後のスピニングリールをお勧めします。レバーの有無はあってもなくてもどちらでもいいので、好みで選ばれてもいいです。しかし、レバーがあると一味違ったチヌ釣りを楽しむことができるので、それを踏まえたうえで選んでみてください。
ハリスの選び方
ハリスを選ぶ上で気を付けることは「初心者」「上級者」で選び方が異なることです。上級者の場合、釣り糸をなるべく細く設定します。糸は細いほど、魚にばれにくくなるので当然のことです。しかし、経験がないとつれにくいデメリットが多く現れます。そのため、初心者は3号の糸を使いましょう。経験が付いてチヌの理解が深まったら、どんどん細くしていくと釣る確率が上がります。
ウキの選び方
ウキには様々な種類がありますが、いつも使っている使い慣れたものを使う方法で構いません。しかし、釣りの初心者の場合は中通しの円錐ウキだと問題が解消されるのでお勧めです。
マキエやサシエの選び方
チヌは何でも食べる雑食性の魚なので、マキエやサシエにおいて様々な餌の種類が販売されていて、エサの選択に迷うと思います。そんな時は、基本に忠実なもの「オキアミ」を選ぶことをおすすめします。サシエについては、マキエのオキアミの中から身がしっかりしたものを選んだり、加工されたオキアミを選ぶ方法もあります。プラスで練りエサを用意すると、エサ取りに強くなり、オキアミに食いつかないチヌが、練り餌に食らいつく可能性もあります。また、チヌをピンポイントで釣るためには、雑食性のチヌしか食べないようなものを使う方法も一つです。
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