テンヤ3種類を徹底解明!それぞれのえさの種類から結び方まで!

テンヤ釣りは、江戸時代に起源をもつ伝統のある釣り方です。最近はルアー釣りの要領でゲーム性の高い釣り方ができるとあって、アングラーから人気を集めている釣り方になっています。この記事ではテンヤ釣り初心者向けに、テンヤ釣りの概要や仕掛けの作り方を紹介します。

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テンヤとは 

まずはテンヤ釣りの概要から紹介します。テンヤ釣りの源流は、江戸時代にまで遡ります。オモリと針が一体になった仕掛けを使用して、主に真鯛を狙っていく釣りです。まずは、テンヤ釣りとはどのような釣りなのかを理解して、必要な仕掛けや道具の特徴などを見ていきましょう。

名前の由来

テンヤ釣りの「テンヤ」という名前の語源は諸説ありますが、昔の日本の住居構造が語源となったという説があります。昔は自営業を行う場合は、自宅と店が一体になった建物が一般的でした、1階が店で2階が住居という具合です。このようなスタイルの住居を「店家」と呼びます。

ここから釣りのテンヤにどのように転換するかというと、テンヤ釣りの仕掛けは、オモリと針が「一体」になっているという特徴があります。上記で述べた店家と呼ばれる家と店が「一体」になっているという昔の日本の町並みから連想して、オモリと針が一体になっている仕掛けをテンヤと呼ぶようになったと言われています。

テンヤ釣りは3種類

テンヤ釣りは主に3種類の異なるスタイルがあります。①一つテンヤ、②タチウオテンヤ、③タコテンヤの3つです。一つテンヤは、江戸時代から存在していたテンヤ釣りを改良し、ルアー釣りの要領で手軽に楽しめるようにしたテンヤ釣りです。タックルは細目のタックルを使用し、真鯛などの大型魚のダイナミックな引きを思う存分に楽しめます。

タチウオテンヤとタコテンヤは、名前の通り太刀タチウオとタコを専門にしているテンヤ釣りです。それぞれ特徴的な仕掛けがあり、使用する餌も大きく異なります。3種類のテンヤの詳細な特徴はこの後詳しく紹介します。とりあえずテンヤ釣りには3種類存在すると覚えておきましょう。

一つテンヤ釣り・仕掛け 

まずはテンヤ釣りの代表格に位置する一つテンヤについて紹介します。一つテンヤは、千葉県外房に位置する大原という町で誕生したテンヤ釣りのスタイルです。ゲーム性が高く、大型魚とダイナミックなファイトができるとあって、瞬く間に全国区になりました。

釣れる魚は

一つテンヤでは、魅力的な大型魚が狙えるという点がポイントです。特定の魚をじっくり狙っていくというスタイルではなく、様々な魚を狙えます。その中でもメインはマダイやサワラ、ヒラマサが狙い目です。上述の通り一つテンヤは、他のルアーフィッシングなどと比較すると、タックルが細目になっている点が特徴です。

そのため、大型のヒラマサやマダイがヒットした際には、根掛かりしたのかと思うほどの強い引きを楽しめます。タイやヒラマサではなくとも、アジやサバといった中型魚でも、他の釣り方よりも魚とのファイトが楽しめる点が一つテンヤの魅力でもあります。

テンヤ以外でマダイは狙える?

マダイという魚は、いつの時代も釣りでは人気の魚で、釣れるとうれしいのは初心者はもちろんですが、経験者であっても変わりありません。マダイは今回紹介した一つテンヤ以外にもいろいろな狙い方があるのです。一つテンヤも面白いですが、いろいろな狙い方を知っておくと様々な状況に対応できます。詳しい情報は以下のリンクからどうぞ。

一つテンヤ釣りの仕掛け

テンヤ釣りの仕掛けの特徴は、オモリと針が一体になっている点が最大の特徴です。これは、一つテンヤでもこの後紹介するタコテンヤ、タチウオテンヤでも同様です。さらに一つテンヤが持つオリジナルの特徴は、極細のライトタックルを使用するという点があります。また、ラインも細目のPEラインを使用するのが一つテンヤの一般的な仕掛けです。

釣り経験者の人であればピンと来た人もいるかもしれませんが、テンヤの仕掛け以外のラインやタックルはルアー釣りに似ています。そのため最初からテンヤ釣り専用のタックルを購入する必要はなく、お試し程度に一つテンヤにチャレンジしてみたい人でルアータックルを持っている人は、ルアータックルをそのままテンヤ釣りに使用しても構いません。

一つテンヤでの餌の付け方!

続いては、一つテンヤで使うエサの紹介と、実際のえさの付け方です。後ほど詳しく紹介しますが、一つテンヤでマダイやヒラマサなどを狙う場合は、餌の動きで魚を食わせられるかが重要になってくるため餌の付け方はとても大事になります。

一つテンヤでは餌は

一つテンヤにチャレンジする際には、餌は主に小エビを使用します。冷凍エビか活きエビを使用するのかは、地域差がありますが、エビを使用するという点では全国共通です。釣具店に足を運んでみると、様々なサイズのえさ用エビをが売られています。その中でも一つテンヤでは、およそ6センチから8センチのサイズを選びましょう。

一つテンヤ用餌:海エビ5パックセット

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生イキくん海エビ5パックセットは、一つテンヤ用に向いている便利な餌です。サイズが小さすぎないため、初心者でも身を崩さずに餌をつけられます。また、他の製品では販売されている段階から身が崩れて使い物にならない製品もありますが、生イキくん海エビ5パックセットは、身がしっかりしているため、扱いやすいのが利点です。

餌の付け方

ここからは実際に餌である小エビの付け方を説明します。どの釣りでも同じですが、餌が外れにくい付け方をすることが重要になります。しっかり付けたつもりでも水中で餌が外れてしまったらどれだけ待ってもアタリは来ません。下記の動画も参考にしながら餌をつけてみましょう。

 

餌をつける際には、適当に小エビを選ぶのではなく、できるだけ身がしっかりした餌を選びましょう。中には身が崩れてしまっている小エビもありますが、そのような餌を無理やりつけてしまっても、海中で身がボロボロになってしまい、針だけになってしまうことも珍しくありません。できるだけ状態の良いものから使いましょう。

そして付け方のポイントは、まず針先をエビの背中の部分から刺します。そしてエビの頭部に向かって針を刺していきます。針が頭部まで到達したら、針先を少し頭部から出します。こうすると、針が胴体から頭部に食い込んでいる形になり、水中の潮の流れを受けても餌が外れにくくなります。

一つテンヤ釣りの釣り方 

一つテンヤでの誘い方やポイントを解説します。一つテンヤは、小エビを水中で生きているようにうまく動かさないと魚が寄ってきません。そのため、先ほど紹介したように餌をしっかり付けることと、タックルの動きが重要になります。

釣り場

一つテンヤの釣り場は、陸ではなく、船上が一般的です。初心者の人はいきなり船?と思うかもしれませんが、陸からの一つテンヤは、潮を読んだり、棚を探ったりする難易度が高い釣りになります。そのため船からの方が、船長さんに任せていればポイントに連れて行ってくれますし、道具もレンタルしてくれる場合があるため初心者にはおすすめです。

誘い方

釣り方は、船からの釣りを想定して紹介します。まず船で沖合のポイントに向かいます。船長さんからGO!の合図が出たら釣り開始です。針に餌を取り付けて、海中に仕掛けを落とします。この時あまり早く落とすと餌が外れてしまう場合があるため、指で糸を抑えつつできるだけゆっくりと落としましょう。

仕掛けを投入し着底したら、竿を上げ下げして、仕掛けのエビを海中で上下に動かします。このエビの動きで魚を食わせるのが一つテンヤ釣りのポイントです。海中の状態によっては、餌が着底した瞬間にアタリが来る可能性もあるため、餌を水中に投入した時から集中力を切らさないようにしましょう。

タチウオテンヤ釣り・仕掛け 

続いてはタチウオテンヤの紹介です。元来テンヤ釣りは、上述の通りマダイやヒラマサなどを狙う釣りですが、テンヤ針を改良しタチウオ釣り専門にしたものが、タチウオテンヤです。タチウオテンヤは、主に関西地区でメジャーな釣りとなっており、大阪湾にはタチウオテンヤでタチウオを狙う船が多くみられます。

釣れる魚は

タチウオテンヤは、その名前の通りタチウオをピンポイントで狙う釣りです。タチウオは、北海道から九州地方までの広いエリアを回遊している魚です。名前は細長い魚体が太刀に似ていることから「太刀魚」という名前が付いた説、海中で立ち泳ぎをするからタチウオを呼ばれるようになった説があります。

主に春から夏ごろまでがタチウオの産卵期となっており、その前の時期である冬場がタチウオ釣りのシーズンとなっています。餌の項目で詳しく紹介しますが、主に小型のイワシ等を主に食べています。スーパーでも販売されており、焼きもよし、煮てもよしという万能な魚です。

タチウオテンヤ釣りの仕掛け

タチウオテンヤの仕掛けの特徴としては、テンヤ針本体に特徴があります。タチウオは歯が鋭く、あごの力がとても強いため、ラインを引きちぎられないように、ラインと針を直接結ぶのではなく、間に金属製のリードを挟みます。さらにタックルは、比較的しなりにくい固めの素材のもの、そして長さは短めものを使用します。

タチウオテンヤでの餌の付け方! 

続いてタチウオテンヤの餌の付け方です。一つテンヤでは、比較的小さめのエビを使うため餌をつける際に身が崩れないように注意する必要がありましたが、タチウオテンヤの仕掛けで使うエサはもう少し大型のサイズです。そのため一つテンヤと比較すると、餌をつける際に身がバラバラになる心配はあまりありません。

タチウオテンヤでは餌は

タチウオテンヤでは、餌はアジやイワシ、サンマといった小型、中型の魚を使用します。その中でもアジやイワシは一匹丸ごと使用するのに対し、サンマは少しサイズが大きいため、三枚におろしたうえで使用するのが一般的です。魚を捌いたことがない人には三枚におろすのは少し難易度が高いため、加工せずに使用できるアジやイワシがおすすめです。

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