ホワイトガソリンランタンとは?
キャンプ向きのホワイトガソリンを使ったランタン
ホワイトガソリンとは、軽質で無添加無着色のガソリンです。それを使用するランタンを「ホワイトガソリンランタン」と呼びます。炭やガスなどの燃料と比べると、気温や湿気の影響を受けづらく、風が吹いても火が消えにくいのが特徴です。
使い方とメンテナンスに少々手間がかかりますが、火力が強く、安定しているのでキャンプの時に大活躍です!
ホワイトガソリンランタンの魅力は?
ベテランキャンパー達から大人気のホワイトガソリン。なぜそんなに人気なのでしょうか?まずはホワイトガソリンランタンの魅力についてみていきましょう。
魅力①長く使える
何といっても、繰り返して使うことが出来るのが大きな魅力です。部品の交換やオイル注入などをすれば、何年も続けて、あるいは親から子へと使い続けることも可能です。
一つ買ったら一生使える、とも言われるガソリンランタン。ずっと家にあったガソリンランタンが、もう使えないと思っていたら意外とまだ現役で使用できた……ということもあるようです。
魅力②温かいガソリンランタンの灯り
明るく安定しているガソリンランタンの火は、電気とは違う温かみがあり、キャンプの醍醐味ともいえます。点火までにも慣れないと少し複雑な作業があり、使用後もメンテナンスが必要な製品ですが、そうやって手間をかけることでランタンへの愛着も湧いてきます。慣れると女性でも使いこなせるようです。
魅力③種類の豊富さ
ガソリンランタンはとても種類が豊富です。レトロなデザインと多くのカラーから自分好みのランタンを選んで使うのも楽しみの一つです。中には、既に廃盤となりもう中古でしか手に入らないようなヴィンテージ品なども存在し、その趣向性もLEDランタンにはない魅力です。
「コールマン」のガソリンランタン
伝統的メーカーのコールマン
コールマンというのは、アメリカのキャンプ用品メーカーです。ホワイトガソリンランタン代表作ともいえる商品で、とても歴史があるだけに、そのクオリティやデザイン性の高さには多くのファンがいます。
その丈夫さや、説明書を用いれば意外と簡単に使用できる手軽さなども加わり、ランタンと言えばコールマン、と言っても良いくらい知名度の高いメーカーです。
シーズンズランタン
コールマンのランタンの中でも人気の高いシリーズです。2014年から毎年数量限定、追加生産なしで発売される季節限定ランタンで、2019年で14作目となります。
「コーヒーショップ」をイメージした茶色、「サンゴ礁」をイメージしたコーラルブルー、「レモネード」をイメージした黄色と、ユニークで幅広いデザインが特徴で、毎年発売と同時に売り切れてしまうほどの人気があります。
ホワイトガソリンランタンの使い方
用意するもの
ランタンを使用する前に、いくつか用意しておかなければいけないものがあります。「ランタン」、「ホワイトガソリン」、「マントル」、「フューエルファネル(またはガソリンフィラー)」、「ライター(ガスライター)」です。
ランタンとガソリンだけでは火をつけることが出来ませんので、事前に必要なものをそろえてください。ランタンやガソリンなどは、ホームセンターやアウトドアショップ、通販サイトなどで取り扱っています。
使い方手順①ホワイトガソリンを入れる
まずは、燃料となるガソリンを注ぎます。燃料と空気の割合が8:2になることが理想です。この時、「フューエルファネル」といった漏斗を使ったり、「ガソリンフィラー」をガソリン缶に装着したりすると、ガソリンが8割程度入った時点で自然に止まるので適切な量を入れることが出来ます。
注ぎ口が上になる様にするのが正しい注ぎ方です。もしガソリンをこぼしてしまっても、揮発性が高い液体なので濡れる心配はありませんが、その分近くに火などがないことをしっかりと確認してください。
手順②ポンピングで加圧する
次は「ポンピング」と呼ばれる空気を加圧する作業です。燃料のバルブを切って、バルブノブを左に2度回すと開始できます。ノブの穴を抑えながら、押し込めなくなるまで往復させます。この時、手の力を抜いて往復させるのがコツです。50回程度が目安ですが、人によって異なるので「固くなった」という感覚で止めてください。回し終えたら穴から指を外し、右に回してバルブを閉じます。
手順③マントルの取り付け
マントルの取り付けをします。まず初めにベンチレーターとカサ、硝子グローブを外します。マントルを本体(バーナーチューブの先端の溝)に結び付けるのですが、固く結ぶのではなく二重に結びます。仮結びだと思ってください。固定したら余ったひもは切り落とします。
手順④カラヤキでマントルを燃やす
「カラヤキ」というマントルを燃やす作業です。マントル全体が灰状になるまでカラヤキします。カラヤキ後のマントルはとても脆く破損しやすいですが、一度できたら破れるまで何度も使えます。最後に、ナットで締めると点火用意が整います。
手順⑤最後は点火
いよいよ点火です。ガスライターなどの火種を下から差し込んで、燃料バルブを左側に回します。最初に少し開けると、ガソリンが出る微かな音がします。それを合図にしてバルブを一気に開けます。この時、種火を作ってから開けるのがポイントです。マントルに火が移ったらポンピングで火を安定させます。
継ぎ足しと消火の方法
継ぎ足しする時には再度ポンピングから
燃料をつぎ足したいという時には、火を消して再びポンピングをするところから始まります。そのため、最初からしっかり8割の燃料を入れておくことで、およそ8時間燃焼(スタンダードなタイプの場合)します。ガソリンの継ぎ足し作業を何度もやらなくていいように、使う前には燃料が適切な量入っているか確認してください。
消化する時はやけどに注意
消火の際にはバルブを点火時とは反対方向に回します。火が完全に消えるまで時間がかかるので、やけどを防ぐためにも触らないようにしてください。
ガソリンランタンを長持ちさせるメンテナンス方法
きちんとメンテナンスをすれば親子代々使用可能なガソリンランタン。とはいってもそれほど長持ちさせるためにはしっかりと使用後にメンテナンスを行うことが必須です。詳しくメンテナンス方法をみてみましょう。