「コマンドー」でメイトリックスの日本語吹き替えをした声優の玄田哲章さんが「流れるような会話がどんどん弾んでいく」と評したように平田さんの日本語訳は日本人が聞くとテンポよく聞こえるものになっていて、なおかつユーモラスさもあるというところがいろんな映画の発言を名言にしています。
あの映画「ランボー」も
平田さんはシルヴェスター・スタローン主演の映画「ランボー」シリーズの日本語訳もしています。ベトナム帰還兵のランボーを描いたこの作品でも「先に仕掛けてきたのは奴らだ、俺じゃない!」や「町ではお前が法律かもしれないが、ここでは俺が法律だ!」などのキレのある日本語訳が見られます。
このような名翻訳家よる絶妙でユーモラスな台詞が作られる一方で、日本ではとんでもないところから生まれて親しまれる言葉もあります。そんな言葉が見てみたい方はこちらの記事をご覧ください。
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映画「コマンドー」には「あれは嘘だ」以外の名言も!
「あれは嘘だ」以外にも、「コマンドー」の劇中の台詞にはメイトリックスや他の登場人物が言った名言が存在します。今回はその中でもネタ的に使いやすいものや思わず自分も言いたくなってしまう名言を紹介していきます。
映画「コマンドー」には使える名言がいっぱい!
映画「コマンドー」には「あれは嘘だ」を言ったメイトリックスだけでなく、ベネット、シンディ、名もなきモブなど出てくる人物全員が名言が喋っていると言っても過言ではありません。そんな名言を見ていきます。
「とんでもねえ、待ってたんだよ」
清掃員に変装したアリアス一味の男がコマンドーの元部隊員に言い放った台詞です。この後、元部隊員は射殺されてしまいますが、癖になる言い回しが耳に残る台詞です。使う時には何かを歓迎する時に使うと良い台詞です。
「残念だったなあ、トリックだよ」
アリアス一味を率いていた元部下のベネットがメイトリックスに行った台詞です。ベネットが戦場で死んだと思っていたメイトリックスに対してあざ笑うかのように言います。何かを種明かしする時に言うと気持ちいいものです。
「連れを起こさないでくれ、死ぬほど疲れている」
飛行機で監視をしているエンリケス首を折って撃破したメイトリックスがキャビンアテンダントに言った台詞です。ひざ掛けで顔を隠されたエンリケスは文字通り「死ぬ」ほど疲れているという面白い言い回しになっています。実際に首を折るのは犯罪なので、連れが寝ている時に使いましょう。
「どこで使い方を習った?」「説明書を読んだのよ」
成り行きでメイトリックス共に行動することになったシンディが逃げるためにロケットランチャーを打ち込んだ後の2人のやり取りです。ロケットランチャーに説明書があるのか、なぜ冷静にやり取りしているのかといろいろツッコミどころがあります。でも、「説明書を読んだ」は口に出して言いたくなる返しです。
「来いよベネット。銃なんか捨てて、かかってこい!」
メイトリックスとベネットの一騎打ちの時に、メイトリックスがベネットを挑発した台詞です。挑発に乗ったベネットは有利な武器を捨てて戦い始めます。流れとしては面白いですが、言っているメイトリックスの様子はかっこよさもあるので、思わず真似がしたくなります。
漫画やアニメでも使われている「あれは嘘だ」ネタ
「あれは嘘だ」はコマンドーの名言という枠を超えてネット上のネタとして人気になりました。その影響か日本の漫画・アニメ・ゲームの中でも「あれは嘘だ」のパロディして台詞が使われることがあります。その例を見ていきましょう。
FGO
ソーシャルゲームである「Fate/Grand Order」(通称FGO)はサーヴァントという使い魔のような存在と共に戦っていくスマホRPGです。そんなサーヴァントの中に半人半獣のタマモキャットというキャラクターがいます。そのタマモキャットがゲーム中の台詞として「あれは嘘だ」のパロディと思われる台詞を言います。
実際の台詞
「巫女と言ったな、あれは嘘だ!」
「その脂身を燃やす、と言ったなそれも嘘だ!」(引用:FGOゲーム内)
という台詞をFGOでタマモキャットが攻撃する時に言うことがあります。タマモキャット自体には「コマンドー」要素はあまりないので、単純に台詞のみのパロディと言えます。
さばげぶっ!
『さばげぶっ!』は女子高生がサバイバルゲームを部活動としてやっていくギャグ漫画です。これがアニメ化された際に1話の副題として「入部と言ったな? あれは嘘だ」というものが付けられています。サバイバゲームでは銃を使うので、そこから「コマンドー」のネタを使っただけのように見えます。
実は確信犯
実はこの『さばげぶっ!』本編中には「コマンドー」を含むシュワちゃんが出る作品のオマージュがあったり、ナレーションがメイトリックスの吹き替えであった玄田哲章さんだったりと、このタイトルは確信犯であると言えます。
国政の皮肉ネタにも使える「あれは嘘だ」
この言葉はネット上に広がったことで「コマンドー」を本当に見ているかわからない政治への批判に使われることもあります。主にネット掲示板で書かれる皮肉のようなものですが、その一例をここでは見ていきます。
2010年民主党政権時代
きっかけは誰からかはわかりませんが、当時の掲示板サイトで「あれは嘘だ」を使った文章として国政を批判する文章がいくつか投稿され、それを他の人も政権批判やネタとして使っていき一部で広まったものになります。
「中小企業を支援すると言ったな、あれは嘘だ」
民主党が掲げたマニュフェストの中に「中小企業を支援する」というものがあり、それをアピールしていきました。民主党政権になることで経済が変わると言われ、評論家がどのように変わるかの解説をしていましたが、蓋を開けると現状が大きく変わることはなく、支援されているとは言い難いもので、皮肉を言われる結果になりました。
「ガソリン価格を下げると言ったな、あれは嘘だ」
政権交代前の2008年に民主党は日本のガソリン税の暫定税率の廃止をアピールしていました。しかし、政権を取った後はガソリン税の本則税率を引き上げが行われたため、国民の負担は変わず、マニュフェスト違反だと国民から批判された民主党はガソリン税などの文を削除することになり、この文章の通りになってしまいました。
いい曲がないと言ったな「あれは嘘だ」
シュワちゃんの肉体を使ったアクションや「あれは嘘だ」を始めとする名台詞が取り上げられることが多いですが、それと同じくらい親しまれるものがこの映画の劇中BGMとしてあります。最後にこの曲を紹介していきます。
その名も「木こりのテーマ」
映画「コマンドー」でメイトリックスが木を伐採する時に流れる曲があり、本来のタイトルは「prologue」になります。しかし、最初に木こりを行うシーンで使われたことやそのシーンで木を運ぶメイトリックスの姿がシュールだったことで「木こりのテーマ」の愛称が付きました。
主な用途
木こりをする時にかけるテーマと言われてしますが、単純にやる気がでる曲でもあるので、ランニングや筋トレをする時にかけると良い曲です。実際に聞いて貰えるとわかりますが、本来は木こりをしている時にかからなさそうな曲なのです。
明日から使える「あれは嘘だ」
映画「コマンドー」からきた「あれは嘘だ」はほんのワンシーンでも印象に残る台詞です。そして、SNSや友達とのやり取りでも使いやすい言葉でもあります。明日からすぐにでもいいですし、まずは本編で予習してからでもいいので、この名言を使ってみてください。