また、当然ながらイギリスではアメリカなどと同様に英語が共通の言語として使われています。ご紹介しました通り「イエスマイロード」も英語なのですから、イギリスが舞台であると仮定すれば英語のそれを使うのは当然の帰結かと思われます。
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コードギアスで使われた他の言葉
ご紹介した言葉以外でも、このコードギアスという作品の中では度々同じような言葉を主語を変えて使われています。汎用性が高いので、この際ですからそちらについてもご紹介しておきましょう。
オール・ハイル・ブリタニア
それが「オール・ハイル・ブリタニア」です。登場したのは第5話で、ブリタニアの皇帝が民衆の前での演説を終えた後に閉めの言葉として使い、その後民衆が呼応するように同じ言葉を叫んでいるといったシーンがあります。
この「オール・ハイル」というのは「~万歳」という意味であり、ブリタニアを入れれば「ブリタニア万歳」ということで、帝国の人間が使えば自分の国をほめたたえているということになります。国の名前ではなく人物に変えれば「○○(人物)万歳」という意味に変化します。
黒執事のセバスチャンも常用中「イエスマイロード」
コードギアスもご紹介していますのでもちろん有名ですが、他にもこの言葉を作品内で使ったものがあります。それが「黒執事」という作品になります。こちらもコードギアス同様アニメ化されている作品です。
セバスチャンがイエスマイロードを使う場面
この作品の中の主人公は「シエル」という人物です。広く大きな館に主人として住んでおり、合計4人の召使と共に生活しています。その中の一人で専属の執事でもあるもう一人の主人公「セバスチャン」が、主人への了解の意を示すときに使っています。
このセバスチャンも常識はずれした能力を持っており、館の中の雑事やシエルの身の回りの世話などは完ぺきにこなしています。他の3人の召使も、普段はおっちょこちょいな面が多く描写されますが本気になるとすごい実力を発揮するのです。
伯爵シエルはイエスマイロードを使う
主人であるシエルは本名を「シエル・ファントムハイヴ」といい、玩具と製菓メーカーであるファントム社の社長、更に伯爵の位を持っています。年齢12,3歳くらいにしてその地位におり、仕えているセバスチャンは正しくこの言葉を使っています。
ちなみにこの言葉を使用するセバスチャンは物語の中では非常に優れた執事として仕えており、パーティーの会場を整えるのに人間離れした身体能力でカトラリーなどを完璧にそろえていくなどの描写があります。ただし仕え始めた時は全然執事としてできていなかったのだとか。
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セバスチャンがしゃべるお掃除ロボットに
作品について簡単にご紹介した通り、黒執事という作品に登場するセバスチャンは人間を辞めているようなレベルで完璧といってもいい実力を備えているキャラクターです。そんな彼が、お掃除ロボットとしてしゃべりながら自室を掃除してくれるようです。
「イエスマイロード」でお掃除開始
シャープのお掃除ロボット「COCOROBO」と黒執事がコラボした「プレミアムなCOCOROBO〈黒執事Ver.〉」というルンバのようなお掃除ロボットがあり、アニプレックスプラスで限定販売がされています。
ロボットの表面には黒執事の作者によるオリジナルのイラストが描かれており、より一層のプレミアムさを感じます。また通常のモデルも掃除をしてほしい旨を言えば自動で掃除を開始してくれますが、プレミアムモデルも「イエスマイロード」と答えて掃除をしてくれます。
多彩な機能搭載
また掃除をしていない時でも話をしてほしいと声を掛けると「都合の良い時ばかり、子供になられるのですね?」などの作品内でもつかわれたセリフを言ってくれますし、クラウドサービスと連結することで天気予報や目覚ましといった機能も使用可能になります。
イエスマイロードは女性にも使えるの?
イエスマイロードが使われている作品を2点ほどご紹介しました。どちらの作品も使われている対象は男性で、女性に向けたものは広義のものしかありません。もし女性単体に向けて使う時には、同じように使っても良いのでしょうか。
ロード(lord)は男性に対する敬称
実は女性に使う時には、少々違った形にしなければいけません。というのも、ロードというのは男性に対しての敬称になりますので、女性にそのまま使うのは正しくありません。女性に使う時には「he」を「she」に変えるようにロードの部分も変える必要があるのです。
女性の場合は「イエス マイ レイディ」を使おう
どういった風に変化させるかというと、ロードの部分をレイディに変化させて「イエスマイレイディ」という風に言います。こちらは旦那がロードと呼ばれる位の人間に対して使うことができ、一般人に対しては「イエス、マム」といいます。これもいろんな作品で使われていますね。
知らなきゃ恥?ブッシュ前大統領の間違い
今回ご紹介している言葉の使い方などについていろいろとご紹介しましたが、実はある有名な人物が少し間違った使い方をしたことがあるのです。それが、第43台アメリカの大統領であるブッシュ大統領です。
ローマ教皇に「サー(sir)」を使う痛恨のミス
2019年現在から12年ほど前になる2007年、ブッシュ大統領がまだ現役であったころ、当時のローマ教皇であるベネディクト16世と内謁した際、奉仕活動グループと面会するかを尋ねられた時に「イエス、サー」と答えたのだそうです。このとき、間違いのために周りから失笑を食らったのだとか。
ローマ教皇は「ユア ホーリネス」
これのどこが違っているのかというと、サーという単語を使うのが間違っているのです。サーとは「閣下」という意味で、教皇に対しての尊称としては間違っています。こういった宗教のトップの人間などに対しては「イエス、ユアホーリネス」というのが正しいです。
サー(sir)の意味
前述しました通り、サーというのは「閣下」という意味で、綴りは「sir」と書きます。対してホーリネスは「聖下」という意味で、これも前述した通り特殊な地位にいる人間へと使うものです。大統領でも間違えてしまうというのは、ちょっと驚きですね。
イエスマイロードの意味を知るとアニメがもっと楽しくなる!
ということで、イエスマイロードの意味やそれぞれでの使い方などについてご紹介しました。今回ご紹介した作品以外でも貴族や王族が登場する作品は数多くありますし、そういった作品の中でも、また一般人でも慕われている人間へと使われることがあります。
また、コードギアスの作品の中ではこの言葉だけではなく、ハイネスやマジェスティといった違う主語で使われています。現実でも女性に対して使う時などはロードの部分が変化しますので、正しい使い方をしっかり覚えておくとアニメももっと楽しくなるかと思われます。