シロナガスクジラの大きさは!?哺乳類最大のサイズを物に例えて比較!

地球上で最も大きい動物とされているシロナガスクジラですが、その大きさはどれほどのものなのでしょうか?私たちの身の回りにあるものと比較してその大きさを改めて実感してみましょう!またなぜここまで巨大になれたのか、その進化の背景についてもご紹介しました。

この記事をかいた人

Array

シロナガスクジラの大きさがすごい!地球上最大の生物!

janeb13 / Pixabay

今を生きる動物の中で一番大きな存在として、シロナガスクジラは広く知られています。その大きな身体で海を泳ぐ様は圧巻です。けれど、ひとくちに『26mの巨体』と聞いても実際にどれほど大きいのかは分かりません。シロナガスクジラの巨大さを実感する為、ありとあらゆるものと比較していきたいと思います!

心臓の大きさを例えると?

Pexels / Pixabay

シロナガスクジラの心臓がまさか人間と同じく拳一つ分なんてことはなく、その大きさはなんと1m75cm。身近な物に例えれば軽自動車と同程度です。我々人間の足として欠かせない自動車が収まってしまうのです。

脳の大きさを例えると?

Pexels / Pixabay

シロナガスクジラは脳の大きさも桁違い。15000立方センチメートルもの脳を持っていますが、単位を変えると15リットル。頭の中にパンパンに膨らんだ大きなバックパックが入っていると考えれば分かりやすいでしょうか。

余談ではありますが、脳の大きさと知能の高さはイコールではありません。そしてシロナガスクジラは体長こそ一番の動物ですが、脳だけ見れば最大ではありません。最大はハクジラに分類されるマッコウクジラとなっています。

舌の大きさを例えると?

laurentmarx / Pixabay

動物園で観るゾウはとても大きいですよね?とても重い動物だと誰もが知っていることでしょう。そんなゾウ一頭分の舌をシロナガスクジラは持っています。ゾウとクジラでは住む場所が違いますから実際に比べるのは難しいことですが、シロナガスクジラは一口でゾウを飲み込んでしまえるのかもしれません。

尾びれの大きさを例えると?

シロナガスクジラの泳力の源でもあり、時には武器にもなる尾びれはなんと飛行機ほどの大きさ。筋肉の塊であるそれに触れてしまえばひとたまりもありません。シロナガスクジラよりも幾分か身体の小さいザトウクジラの尾びれですら80トンの威力を生み出します。

血管の大きさを例えると?

Free-Photos / Pixabay

血管で泳ぐなんて発想が生まれることはまずないでしょう。ですがそれを可能にしてしまうのがシロナガスクジラなんです。シロナガスクジラの大動脈は身体の小さい子どもはもちろんのこと、大人も泳げるほどの太さを誇っています。ある程度の余裕を持って潜れる、血管と言うよりは最早トンネルでしょう。

目の大きさを例えると?

6335159 / Pixabay

あれだけ大きな身体を持っているシロナガスクジラのことですから、当然目もとてつもなく大きいのだろうと思う事でしょう。実のところシロナガスクジラの目は人間とあまり変わらないんです。身体に反して小さすぎる印象ですが、視界は充分に確保できているのでしょう。

シロナガスクジラの大きさを他の動物と比べてみよう!

Mediamodifier / Pixabay

シロナガスクジラのその大きさはどんな動物にも負けることはありません。比べてみれば人間はそう大きな存在ではないと感じるでしょう。とにかく巨大な動物ですが、他の大きい動物達とどれほど違うのか。今回は比較対象としてジンベエザメをご紹介します。

ジンベエザメとシロナガスクジラの大きさ比較!

HQM60606 / Pixabay

13.7mというのが一番信頼されている体長であり、ジンベエザメが二匹並んでようやくシロナガスクジラ一頭分です。実際にジンベエザメの展示されている水族館へ赴けば大きさも想像しやすいのではないでしょうか。

実は分類が違う?

goo / Pixabay

魚類最大なのがジンベエザメで、哺乳類最大のシロナガスクジラ。その雄大かつ巨大な身体こそ、「whale shark」というジンベエザメの呼び名からも分かる通り「似ている」と認識されていることが伺えます。けれど似通っているのはあくまでも「大きい動物である」という点のみで、全く別の生き物なのです。

シロナガスクジラはなぜここまで大きくなったの?

GDJ / Pixabay

遠い過去、地球に存在していたことが確認されている動物全てと比べても、シロナガスクジラはもっとも大きな動物であるという説も。シロナガスクジラは何故そんなに身体を大きくしたのか、どうして大きくすることができたのか。

気候変動によって餌のオキアミが大量発生!

Pexels / Pixabay

太古、シロナガスクジラの先祖は初めから巨大な身体ではありませんでした。かつて海は栄養に満ち溢れていました。海底から、氷から、プランクトンやオキアミはその豊富は栄養素を食事として数を増やしていきます。

それに比例するように、一口で大量の餌を食べられるように進化したヒゲクジラは食事の量を増やしました。食べれば食べるほどに、その身体は地球上最大の動物と言われるほどに大きくなっていったのです。

餌を求めて長距離を回遊するため

12019 / Pixabay

主食が大量発生したとは言え、いつでもどこにでもあるわけではありません。季節ごとに数を増やしたり減らしたりするプランクトンやオキアミを求め、クジラは広大な海を回遊することを選びました。

身体は燃料タンクのようなもの。大きければ大きい程遠くまで泳ぐことができます。大量の食事により身体を大きくし、それと同時に大量の食事をするための大きい身体を得る必要があったのです。その結果が今の巨体に表れています。

シロナガスクジラの大きさにも個体差がある

Free-Photos / Pixabay

色々と規格外な生物ですから、大きいことに変わりはないのですが、それでも人間と同じ様に個体差というものが存在します。30m以上に育つ個体は極めて稀な例ですが、いないわけではありません。基本は25m前後でメスの方がオスよりも大きい傾向にあります。

赤ちゃんでも十分に大きい

esudroff / Pixabay

赤ん坊は小さくて愛らしいイメージが強いことでしょう。実際にその通りで幼体のシロナガスクジラも、成体のシロナガスクジラと比べればまだまだ小さいです。その大きさなんと7m。大人の三分の一以下です。

しかし人間視点で見てみれば、7mというのは建物の二階まで至る大きさ。最終的に25mまで成長することを考えれば小さいものですが、7mで産まれてくるというのはさすがといったところでしょうか。

確認されている最大サイズは?

Pexels / Pixabay

とにかく巨大なシロナガスクジラの今まで確認されている最大記録は34m。これは11階建てビルに相当します。どれほどの餌を食べたのか、どれだけの時間をかけて成長したのか。その大きさに比例する謎を持った個体です。

大きい体は良いことづくめなシロナガスクジラ!?

TeroVesalainen / Pixabay

どんな生き物にもその身体を持ったが故のメリット・デメリットがあります。例えば人間が投擲能力に優れ、手先の器用さを得ているように。例えばツバメが何よりも速く飛行することができるように。良いことがあれば反面悪いこともあるものですが、シロナガスクジラにもそれは当てはまります。

大きいことのメリット

RobinHiggins / Pixabay

世界中を旅する長距離遊泳が可能なのはシロナガスクジラの巨体のメリットと言えるでしょう。身体が大きいが故に天敵も少なく、長生きをすることも可能です。巨大な身体を活かした尾びれの一撃は立派な武器にもなります。

大きいことのデメリット

StockSnap / Pixabay

大量の食事をするからこその巨体ではありますが、その巨体故に大量の食事をしなければならないのはデメリットと言えるでしょう。また、シロナガスクジラは陸に上がると自重で内臓が潰れてしまい、すぐに死んでしまいます。また、身体が大きいが故に甚大な被害を及ぼしてしまう最期について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

世界最大の「生物」

qimono / Pixabay

この記事ではシロナガスクジラが世界最大、地球上最大の「動物」であると紹介してきましたが、実はこの地球上にはシロナガスクジラを超える大きさの「生物」が存在しています。その驚きの実態を紹介します。

世界最大のキノコ

adege / Pixabay

クジラよりも巨大なキノコが存在するのか?と思われる方も多いと思います。「オニナラタケ」というキノコは一つ一つは小さいものの、なんと山一つを覆ってしまう生命として存在しているのです。いくら地球上最大の動物と言えども山ほどは大きくない訳ですから、オニナラタケは世界最大の「生物」となるわけです。

そんなオニナラタケについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

寿命や特徴、シロナガスクジラの生態は?

12019 / Pixabay

シロナガスクジラの特徴はなにもその身体の大きさだけではありません。この項ではシロナガスクジラはそもそもどういう生き物なのか?というところに焦点を当て、生態・特徴を紹介していきます。

特徴①150km先の仲間にまで届く大きな鳴き声

実はとても大きな声を出すシロナガスクジラ。物に例えるならばその音量はジェット機のエンジン音にも劣りません。さらに水中では空気中よりも音が伝わりやすく、シロナガスクジラは大きな声で鳴くことで遠くの仲間ともコミュニケーションを取っています。

クジラは歌う?

matreena / Pixabay

シロナガスクジラと同じヒゲクジラに分類されるザトウクジラを代表として、一部のクジラは特殊な発声を行います。一定のパターンを反復する様はまるで歌っているようで、研究者の間では「クジラの歌」と言い、なんのためにそのような発声を行うのかを研究しています。

特徴②ブリーチングをする

skeeze / Pixabay

水面から勢いよく跳び上がり、身体を水面に叩きつける行為のことですが、何故それを行うのかは明らかになっていません。主に有力説として唱えられているのは水面に身体を叩きつけることで体表についた寄生虫を落としている、という説です。身体を回転させながら行ったりと、いくつかバリエーションがあります。

特徴③1日に4000万匹のオキアミを食べる

congerdesign / Pixabay

シロナガスクジラはとても大食漢。オキアミという小さな甲殻類を海水ごと丸のみにしてしまいます。シロナガスクジラは体重の4%程度の食事を一日に行い、成体にもなるとその食事量は約4トン。とてつもない量です。

特徴④遊泳速度50km

qimono / Pixabay

大きいからのろま、というのは間違いで、シロナガスクジラの遊泳速度は地上を走る車とさほど変わりません。地上よりも抵抗の大きい水中で車と同じ速度で泳ぐことができるシロナガスクジラの泳力はなかなかのものなのではないでしょうか。

寿命は80年〜120年

jarmoluk / Pixabay

人間と同じか、それ以上に長い時間を生きるシロナガスクジラですから、もしかしたら今も世界のどこかに一世紀以上の時を生きる個体がいるかもしれません。100年の月日が流れた海はどのような変化があり、シロナガスクジラは何を思って生きているのでしょうか。

シロナガスクジラが絶滅の危機に!その原因は?

PublicCo / Pixabay

生物が絶滅する理由は様々ですが、絶滅の危機に晒されているシロナガスクジラに「人間」という存在はとても関係しています。元々30万頭ほどいたとされるシロナガスクジラは現在1万頭前後まで減少しています。

原因①捕鯨技術の向上により人間から乱獲されるように

Gellinger / Pixabay

NEXT 原因①捕鯨技術の向上により人間から乱獲されるように