アニメロサマーライブは、通称“アニメロ”と呼ばれる日本国内最大級のアニメソングライブイベントです。2005年より開催されており、近年では3日間かけて開催する大規模イベントとなっています。
2017年のイベントで、「注意事項に関するご案内」が公式より掲載されました。こちらの中に、“MIX、コールなどのオタ芸と称される応援行為も禁止”という項目があり、どこまでの範囲が許されるのかとネット上で議論になりました。
Contents
イエッタイガーに関するトラブル
イエッタイガーあるところにトラブルありと思ってしまう程、ネット上では、このコールを忌避する声が多く挙げられています。賛否両論ではありますが、このコールを迷惑とする否定的な意見の方が多く見受けられます。
ここでは主催者側の意見や、実際に起きたトラブルについてご紹介します。
イエッタイガー関係のトラブル①アーティストが苦言
観客のみでなく、主催者側もこのコールに苦言を呈する人もいます。音楽バンドFripSideのプロデューサーのsat氏は、サビ前に入るイエッタイガーに関し「サビ前のあそこは無音を感じてもらうために作っている。ぶち壊してほしくない。」と怒りをあらわにしました。
でんぱ組.incの眠夢ねむさんも、自身のTwitterで、自分は「ガチ恋口上とイエッタイガ撲滅マンだから…」とコメントをしています。こちらを見ると、眠夢ねむさんについて知ることが出来ます。
イエッタイガー関係のトラブル②殴り合いのけんかに発展
中には、ファン同士で殴り合いの喧嘩に発展したケースもあります。2018年、新宿バルト9で公演された「Aqoursファンミ上海LV」でラブライバー同士の流血事件が起きました。
公式で禁止されている高光度のブレードを使っていた人たちが、イエッタイガーを含むオタ芸によって周りの人に迷惑をかける行動をしていました。見かねて注意をしたことをきっかけに、喧嘩となってしまいました。
イエッタイガー関係のトラブル③裁判沙汰になったものも
兵庫県のご当地アイドルのライブをめぐり訴訟事件が起きました。ライブ会場で原告は、熱狂的なオタ芸を繰り広げる輪の中で孤立し、その声や踊りで歌詞のほとんどが聞こえなかったと証言しました。
歌を聞きに来ていた原告の怒りは、そういった行為を許しているライブの主催者へ向かい、ライブのやり直しを求めました。
イエッタイガーをする時の注意点
多くの人が集まるライブという場所で、様々なトラブルにつながる可能性を持っているこのコール。ですが、根源にある「好きなアイドルを応援したい」という気持ちまで否定したい訳ではありません。
出演者も観客も楽しく同じ時間を過ごすために、事前に注意事項を知っておきたいものです。
イエッタイガーをする時の注意点①周りに気を配る
否定的な考えを持っている人は、このコールに対して「周りへの配慮がない」「自分たちが楽しければ良い」という態度から、不快感を感じています。周りの人への気遣いを忘れずにいれば、お互いを阻害せずライブを楽しむことができるでしょう。
イエッタイガーをする時の注意点②ライブの世界観を考える
イエッタイガーは特に、タイミング次第ではその世界観を壊してしまいやすいため、迷惑行為と見られる確率が高いでしょう。禁止事項が案内されているライブでは、過剰なコールやオタ芸を行った場合、退場となるケースもあります。
ライブやコンサートの構成は、主催者側の世界観や意図が込められています。その意図を汲んでライブを楽しむことができれば、ファン冥利に尽きるのではないでしょうか。
イエッタイガーをする時の注意点③ルールを確認しておく
ライブでコールをしたいと考えている人は、事前にそのライブでコールをしても問題ないか、どのコールであれば良いのか、ルールを確認してから行くようにしましょう。
コール歓迎というアイドルやライブも、もちろんあります。公認の場で思う存分楽しみましょう。
イエッタイガーと違って嫌われないコール?PPPHとは?
PPPHは「ぱんぱぱんひゅー」の略語で、オタ芸の一種です。Bメロからサビへ繋がる部分で行われ、3回手拍子→「ヒュー」という掛け声→下から上に拳を突き上げジャンプする。というのが一連の動作です。
ハロプロ系のアイドルや声優のライブで主に使われ、ジャニーズのライブではCCCH(ちゃんちゃちゃんふー)という別バージョンが存在します。
イエッタイガーとPPPHの違い
このコールも曲中に行われるコールですが、イエッタイガーほど疎ましく認識されていません。なぜかと言うと、アイドルやアニメの曲の多くはこのコールがうまく当て嵌るものが多いからです。
そのため、イエッタイガーは曲の雰囲気を壊すが、PPPHは曲調を守りながら行えるコール、というように認識されていることが多いです。
イエッタイガー同様に嫌われるコールも
オタ芸には、今回ご紹介しているイエッタイガーなどの声を出すものを始め、クラップといった手拍子をするもの、サイリウムを振ったり、手や体を動かすものなど、多くの種類があります。
良否の論争ではイエッタイガーが突出していますが、他にも好まれていないコールが存在します。
嫌われるコール:咲クラ
咲クラは「咲きクラップ」のことを指します。こちらは、観客が手を挙げて手拍子をし、そのまま腕をゆっくり開いていく動作のものです。
手拍子と手拍子の間が長いため激しさはありませんが、曲が静かになったタイミングで行われることが多く、音が目立ちます。普通は手拍子をしないようなタイミングで入れられるため、不快に感じる人が少なくありません。
次々と生まれる新しいライブのカタチ
ライブと言えば、観客が会場へ足を運び一つの場所で大勢が楽しむものでした。しかしそれも、近年ではライブ会場へ足を運ばずに目にすることが出来るようになりました。
生中継と言えば限られた番組でのみ行われるものでしたが、ネット環境が普及したことによりテレビやインターネット、スマートフォンを通して、当たり前に見かけるものとなりました。
インタラクティブ 3D エフェクトライブ:元気ロケッツ
3D映像のライブと言えば、3D眼鏡をかけ席に座って鑑賞するものでしたが、こちらは新しい楽しみ方をさせてくれます。なんと、来場者自らが3D映像のエフェクト(効果)を作り出し参加が出来るのです。
観客の持っているペンライトを認識し、色や動きに合わせてキラキラした光やロゴが映像に浮かび上がります。観客の盛り上がりに合わせ変化もするので、主演者と観客が一緒に空間を作り上げることが出来ます。
ライブビューイング:ハロー!プロジェクト
ライブビューイングとは、ライブ会場の生中継の映像を映画館で観ることのできるイベントです。チケットの完売のために来られない人や、遠方で訪れるのが難しい人のために多くのアーティストが、このイベントを起用しています。
ハロー!プロジェクトは、2018年から2019年に日付をまたいで行われるカウントダウンライブを、このライブビューイングで行いました。やはり年が変わる時に大好きなアイドルやアーティストと過ごす時間は特別です。
映像のため、遠くて見えないということもありません。また、映画館での上映ですが、立ち上がっての鑑賞とサイリウムの持ち込み、上映中の声援ももちろん可能なイベントですので存分に楽しむことが出来ます。
VRライブ:Vチューバー
ゲームなどで普及が進んでいるVR(バーチャル・リアリティ)。動画サイト等で活動するVチューバーの数は、2018年には5,500体と急増しています。
世界初の商業VRライブを行った時は、チケットが10分で完売してしまう程に注目を集めていました。家に居ながら参加できるこのライブは、VR空間の利用は無料で、有料チケットやギフトの販売が行われました。
最大5,000人の同時接続を可能とした空間が用意され、観客は用意された箱型アバターや、自身のアバターを作成したりと、新しい楽しみ方を満喫しました。
有名アーティストたちも利用するVR/360度動画
現在では、有名アーティストもVRでのライブ動画配信をしています。エイベックスのアーティストが集まるイベント「a-nation」、ももいろクローバーZ、Queen+Adam Lambertと、国内から海外のアーティストに渡りこの新しい演出を利用しています。
音楽が好きな方は、よろしければこちらの記事も併せてご覧ください。
イエッタイガーはTPOに合わせて発動しよう
イエッタイガーは、きちんとマナーを守れば純粋に楽しむことが出来ます。人に迷惑をかける場所ではないか、公認された場所であるかを確認してから行いましょう。
イエッタイガーで盛り上がることのできるライブや曲はもちろんあります。ベイビーレイズJAPANの「夜明けBrand New Days」を筆頭に、主催者側から推奨するライブもあり、動画がネットで公開されているものもあります。主催者も観客も全員が楽しめるライブにするのは、その全員のほんの少しの心遣いです。
キモオタブルーについての記事はこちら
でんぱ組.inc 夢眠ねむさんに関する記事はこちら
おすすめのBluetoothスピーカーに関する記事はこちら