クロロホルムとは?サスペンスドラマで気絶するシーンの真偽を検証!

最近のサスペンス系のドラマは考証、つまりそれが現実でも起こりうるのかどうかがしっかりと考えられており、前述のクロロホルムの実際の効果というのも相まってよりリアルなものとなりました。これによってミステリーファンの方々のリテラシーも向上したのだとか。

クロロホルムの実際の活用法

本当にクロロホルムでドラマの用に気絶させられてしまうことは無いですが、多量に吸い込むと死の危険があること、最近はドラマには登場しなくなったということなどをご紹介しました。では、この薬は実際にはどうやって使用されているのでしょうか。

かつては麻酔薬だった

まず、かつては正しく医療の現場で麻酔薬として使用されてはいたのですが、前述しました通り過度に吸い込むことで臓器に対しての毒性を発揮してしまいますので、危険性を鑑みてか最近では医薬品として使用される場面はなく、別の麻酔薬が使用されているのだそうです。

溶媒として使用される

では現在はどんな場面でよく使用されているのかというと、この物質はいろいろな有機系化合物を溶かすことができる働きを持っています。そのため、科学の研究では化合物を溶かすための溶媒という役割を持って良く使用されているのだそうです。

クロロホルムが出てくる作品

実際の活用法についてもご紹介しました。麻酔薬としての使用方法に期待していた方は少々残念に思われたかもしれませんが、効果が表れるまでが難関ですので致し方ないかと思われます。ドラマでよく使用されていたとご紹介しましたが、他の作品でも色々と出番があるようです。

名探偵コナン

例えば、「名探偵コナン」でも良く登場する薬品の1つです。そしてその被害者は主人公であるコナン本人で、犯人と思わしき人間がワインに何かを注入する場面を目撃しますが、その時に背後からこの薬品を嗅がされてすぐに意識を失う、という形で登場しています。

作品自体が名探偵の物語ですのでサスペンスドラマでも良くある定番の使われ方のようですが、前述しました通りそんな即効性があるわけではありませんのでこれは現実のことを考えると間違った使い方ということになりますね。

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