だるま屋ウィリー事件とは?
「だるま屋ウィリー事件」と聞くと、なんだか恐ろしそうな事件を想像してしまいます。知っている人は知っているこの「事件」ですが、いったいどんな出来事なのでしょうか?まずはこの事件の概要を紹介します。
「水曜どうでしょう」で大泉洋が起こしたバイク事故
この「だるま屋ウィリー事件」は「水曜どうでしょう」というバラエティー番組の中で起こったバイク事故です。人気タレントの大泉洋が番組のコーナーで使うバイクの運転操作を誤って、ウィリーした状態で道路工事現場の安全策に激突してしまった、というものでした。
動画が拡散して話題に
このバイク事故は幸い大事には至らず、むしろ番組的にはおもしろエピソードとしてうまく編集され、番組のファンの間では人気の回になっています。見方によっては放送事故とも取れるこの「事件」は動画サイトに公開され、拡散された結果、「だるま屋ウィリー事件」と呼ばれるようになりました。
一体何が起こった!?だるま屋ウィリー事件の詳しい状況
このバイク事故はなぜ起こったのでしょうか。番組の映像やテロップなどから、バイク事故が起こった当時の状況や原因がわかります。ここでは実際に動画をあわせて、「事件(?)」の全貌を解説していきます。
まずは実際の動画と状況をチェック!
事件は、番組内の「原付東日本縦断ラリー」という企画の中で起こりました。企画の内容は、原付きバイクで銀座から札幌までを縦断し、その過程で立ち寄った先々で起こった出来事を放送する、というものです。事故発生時、実際どんな状況だったのか、まずは映像を見てみましょう。
道路工事現場の信号機で停止している大泉洋(画面左側)と鈴木貴之(画面右側)が、信号の変わり目を待って発進しようとします。大泉洋は信号のカウントダウンに合わせてロケットスタートを切ろうとしますが、なぜかバイクはうまく発進せず、その後急加速してウィリーし、前方の安全策に突撃します。
激突後、落ち着きを取り戻して「大丈夫じゃねーよ!なまら怖かったよ!」とコメントする大泉洋に対し、爆笑でカメラを回すディレクター、事故そっちのけで平然とバイクを走らせる鈴木貴之のコントラストが、コミカルに編集されています。
後に大泉洋は、雑誌JAFメイトのシフトチェンジミスのヒヤリハット特集インタビューの中で、この事故を受けて作成された「大泉さん、激突」のステッカーの話題にも触れています。本人にとっても思い出深い出来事だったのでしょう。
ちなみにバイクの荷台に積んであるダルマは、この事故の前段で、道中たちよった群馬県高崎市の少林山達磨寺で買ったものです。「だるま屋ウィリー事件」のネーミングの一部になっている「だるま屋」は、このダルマを荷台に積んでいたことに由来します。
事故の原因は不慣れな運転?
そもそもこの事故は、なぜ起こってしまったのでしょうか。大泉洋はこの企画が始まるまでバイクにのったことがなかったようです。企画の初日にも同様のシフトチェンジミスで若干ウィリーをしてしまっている様子が番組にあげられています。
実は運転にコツがいるスーパーカブ
この企画で使われているHONDAのスーパーカブですが、実は運転に少しコツが必要な車種なのです。スクータータイプ異なり、シフトチェンジが必要ですが、この時クラッチ操作は無く、フットペダルを踏むことで簡単にシフトチェンジができてしまいます。
慣れてしまえば操作はとても簡単なのですが、クラッチが無いので、発信時にエンジンの空ぶかしをした状態でギアをローに入れると、エンストすること無くギアがつながってしまい、急加速して番組の事故のような自体になります。
だるま屋ウィリー事件の場所が聖地に?
この「だるま屋ウィリー事件」ですが、番組の人気に動画サイトやツイッターといったSNSでの拡散も相まって、コアなファンの間では聖地となり、自転車やバイクツーリングで訪れる人もいます。
ファンの聖地巡礼①自転車で巡礼
この人は仲間と自転車で新潟から青森までサイクリングをする道中に、聖地に立ち寄ったことを紹介しています。大泉洋が安全策に衝突したそのシーンを、再現するようなアングルで自撮りして、楽しんでいる様子です。
ファンの聖地巡礼②バイクツーリングで巡礼
こちらはまさに「だるま屋ウィリー事件」の現場を目的地として、バイクツーリングをしている方の動画です。事故現場付近から、番組内の動画を自身の動画のワイプに重ね合わせて、臨場感のある演出をしています。現場に到着すると皆さん降車し、事件現場を確認して楽しんでいるようです。
Twitterも見てみよう!
聖地巡礼の記録はSNSにも数多く投稿されています。番組で放送された現場を訪れ、事故現場に貼られたステッカーを証拠として記録するのは、ファンにとって一つの楽しみ方として定着しているようです。
聖地巡礼自体を目的に事故現場を訪れるのは大変ですが、旅行やキャンプなど、別の用事のついでに事故現場に立ち寄ってみるのであれば、それほど負荷もありません。事故現場の近県にはキャンプ場も多いので、番組のファンの人は旅行のさいに聖地巡礼をスケジュールに入れてみるのも面白いでしょう。
ファン必見!だるま屋事件が起こった場所へのアクセス
数多くのファンが訪れる「聖地」ですが、「だるま屋ウィリー事件」の事故現場にはどうやって行くのでしょうか。事故は新潟県山北町(現村上市)の日本海夕日ライン(国道345号線)で起こりました。ここでは、「聖地」までの行き方を詳しく紹介します。
事件現場までのルートを紹介
事故現場には新潟市から向かうと簡単に行くことができます。新潟市から国道113号線を北上していくと、村上市に入ったあたりで国道345号線に道路が変わります。そのまま引き続き345号線を海沿いに北上してゆくと、山側だけ短いトンネルがある道路が見えてきます。
そのまま引き続き直進していけば、鵜泊大橋の手前に事故現場があります。番組撮影時に工事していた端がこの鵜泊大橋です。ちなみにこの現場、Googleマップで「だるま屋ウィリー事件」と検索すると、なんと事故現場がマークされています。
現場は聖地となり巡礼者が置いた目印が!
事故現場には聖地を訪れたファンが巡礼した証として、番組特製のステッカーや、「だるま屋」を想像させるだるまの置物が備えられています。巡礼者にとってはこれが目印となり、「事故現場はここだったのか」とわかりやすくなっています。