ジャンプコミックスとして集英社から発売している「磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~」は主人公の磯部磯兵衛が江戸の町で巻き起こすくだらなくも面白い日常を描いています。作品の中で世界的な浮世絵師として登場するのが「鉄棒ぬらぬら」という人物で、磯兵衛はその人物の大ファンという設定です。
ゲーム「FGO」
FGOは「Fate/GranOrder」というスマートフォン専用ゲームです。FGO内では葛飾北斎という人物は可愛らしい女の子の姿で登場します。話の中でキャラクターが発言する事で話題になりましたが、「鉄棒ぬらぬら」はFGOの中ではお栄とアビーというキャラクターが立ち上げたサークルです。
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鉄棒ぬらぬら以外のペンネームを紹介!!
使っていたペンネームは30以上と言われていますが、以前ペンネームに使っていた言葉の組み合わせだったりする場合がありますので、細かい組み合わせも含めると相当数の屋号を使っていたのではないかと推測されています。名前を自分の弟子に売って新しい名前で絵を描いていたという事も言われており、面白い人物である事が分かるでしょう。
葛飾北斎のペンネーム一覧
19歳で勝川春章という画家に弟子入りした当初は「勝川春朗」という名前で描いていましたが、変り者とされる春朗は、春章が亡くなると門下生たちとの不仲が原因で破門されてしまい、「宗理」という名前を使う様になります。宗理には「北斎」をつけたり付けなかったりした時期もあり、その後は「辰政」に北斎をつけた名前で活動していました。
- 春朗
- 群馬亭
- 北斎
- 宗理
- 可候
- 辰斎
- 辰政
- 百琳
- 雷斗
- 戴斗
- 不染居
- 錦袋舎
- 為一
- 画狂人
- 九々蜃
- 雷辰
- 画狂老人
- 天狗堂熱鉄
- 鏡裏庵梅年
- 月痴老人
- 卍
- 是和斎
- 三浦屋八右衛門
- 百姓八右衛門
- 土持仁三郎
- 魚仏
- 穿山甲
主に使われていた名前
「勝川春朗」は勝川派にいた時の名前で、破門されて以降は使う事が出来なくなってしまい、「宗理」を好んで使っていましたが、次には「北斎辰政」を好んで使う様になります。その後「葛飾北斎」という名前を経て「戴斗(たいと)」「為一(いいつ)」という名前も使っていました。最後には「画狂老人卍」として亡くなっています。
春画の豆知識
春画の豆知識も少しご紹介します。アート作品とも評される春画は、今や男女問わず人気の高い作品である事は間違えようのない事実です。捉え方は様々ですが、世界的にも注目されている芸術作品ですので、知識を深めておく事は話題づくりにもなります。ルーツや当時どのような扱いで描かれていたのかなどチェックしてみましょう。
春画のルーツは中国からの体位の解説図
ルーツは実は中国の「春宮画」ではないかと言われていますが、医学書に描かれていた体位などがきっかけとなった説が有力です。体位が描かれている医学書の使い道としては、性の教科書の様な意味合いが強かったのではないでしょうか。嫁入り道具に忍ばせるという事もあった様ですので、性の教育は当時からはじまっていたと考えられます。
春画は呉服屋とタイアップして宣伝もかねて書かれていた
春画は呉服屋とのタイアップ企画で描かれている作品も多かったと言ったら大半の方が驚くのではないでしょうか。宣伝は多くの人の目に触れる様なモノでなければ意味がありませんが、それ程当時の人々にとって娯楽的な要素もあり、宣伝効果は抜群だったと考えられます。