てんとう虫はとってもかわいい
小さくて丸くて鮮やかな色をしている「てんとう虫」は、春先になると姿を現し、田んぼの近くや公園などで見かける機会も増えてきます。
とってもかわいい生き物を育ててみたいと思った事はないでしょうか。今回は生態や育て方をご紹介します。
背中の模様はいろいろ
赤地に黒や黒地に赤、黄色にオレンジなど、様々な色を使っており、模様でいうと鹿の子柄や市松柄に見えるモノなど種類が豊富です。
模様の面白いてんとう虫の種類をいくつかご紹介しますので、それぞれ違いをチェックしてみてください。
ナナホシテントウ
最もポピュラーなテントウムシといえば「ナナホシ」ではないでしょうか。本記事においてもたくさん画像を使用しています。
春先に出掛けた先で見つけるテントウ虫の黒い点の数を数えてみて下さい。
ベニヘリテントウ
名前の通り、紅色でヘリを囲んだような模様をしているベニヘリテントウ虫です。
初心者が車に貼るステッカーの若葉マークの様な模様をしています。見ようによってはハートマークの様に感じる方もいらっしゃるでしょう。
フタモンクロテントウ
「フタモンクロ」というだけあって、二つのオレンジ色をした紋が黒地のボディに鮮やかに表れています。
比較的暖かい地域に棲息している為、寒い地域に住んでいる方はあまり見かける事はないでしょう。
アミダテントウ
「アミダテントウ」は赤地に黒と黄色で模様が付いている虫で、阿弥陀如来から名前が付けられたと言われています。体長は5ミリ程度で個体数はそれほど多くはありません。
大阪や京都でたくさん見つかったという報告もあります。
てんとう虫の種類
テントウ虫の種類にはどのようなモノがあるのかご紹介します。
一般的によく見かける「ナナホシ」以外にも、美しい模様を持つ種類はたくさんいますので、新しい発見をする時の参考にしてみて下さい。
アカホシテントウ
山の中や草の生い茂った場所で発見する事ができる「アカホシ」は光沢のある黒字のボディにぼんやりと赤い光が浮かびあがるような模様をしています。
赤い部分が大きく仮面ライダーの頭の様にも見えるでしょう。
ヒメアカホシテントウ
真っ黒い光沢のあるボディに対になる真っ赤な小さい2つの点が可愛らしい模様をしています。
ちょこんとした赤い点々がまるで目の様にも見えて、オカメインコの顔にも見えてくるのではないでしょうか。
ウスキホシテントウ
「ウスキ」は薄い黄色を意味しており、淡い黄色の模様が黒地のボディに点々と六つついています。
似た様な模様のヒメカノコテントウもいますが、比べてみると模様の付き方に多少の違いを感じ取る事が出来るでしょう。
ウンモンテントウ
黄色褐色地のボディに白い輪の中に黒い紋が付いており、山の中でよく見かける事が出来る種類ですが、複雑で独特な模様はとても目立ちます。
赤みがかった個体から黄色みの強い個体など、色合いも様々です。
ジュウサンホシテントウ
名前に含まれている「ジュウサンホシ」は、赤地のボディに13個の黒い点々が付いている種類になりますが、てんとう虫の仲間としては形が平べったく珍しい種類といえるでしょう。
川岸や河口など、水辺の近くてみる事が出来ます。
幸運を呼ぶ虫といわれているてんとう虫
よく見かける事が出来る虫であるにも関わらず、実は幸運を呼ぶ生き物としても知られています。
キーホルダーやハンカチなどの様ないつも身につける事が出来るグッズにもデザインのモチーフとして使われているでしょう。
どこにとまるかによって運ばれてくる幸運が決まる
止まった場所によって、もたらされる幸運が違うとされており、家に入ってきた場合は金運を呼び込むと言われていますので追い出さないようにしましょう。
指先に止まると結婚の可能性があり、身体に止まってから飛び立つ際には悪い気を持っていってくれると言われています。
てんとう虫の幼虫の種類
可愛らしい虫ですが、幼虫の姿は成虫の姿とは似ても似つかない姿をしています。
グロテスクと表現されてもおかしくない幼虫ですが、トゲの部分を触っても刺さる事はなく、痛くもありません。毒もないので手に乗せても大丈夫です。
身近に見られる幼虫は9種類
身近にいる幼虫として見かける事が出来る幼虫の種類は主に9種類になります。
北海道から九州、沖縄まで広く分布しているので、どのような地域でも成長していく事が出来るでしょう。大きさと特徴をご紹介します。
ナナホシテントウ
ポピュラーで一般的な種類ですので、見つけようと思えば9種類の中では一番見つかりやすい幼虫かもしれません。
大きさは5ミリから8ミリ程度で幼虫の時には真っ黒いボディにオレンジの点が側面に四つみられます。
ナミテントウ
「ナミテントウ」も比較的見つけやすい幼虫といえるでしょう。
紫がかった黒いボディで平べったく、身体の中央にオレンジから赤褐色で囲った様な四角い模様を見る事が出来ます。大きさはおよそ4.4ミリから8.2ミリです。
アカホシテントウ
成虫の場合、黒光りするようなツヤツヤとしたボディをもち、丸みを帯びた部分が大きな赤い光でぼんやりと照らされている様な姿をしています。
北海道から九州まで様々な地域で見かける事ができ、体長はおよそ6ミリから7ミリです。
ベニヘリテントウ
成虫になると羽根を覆う上翅部分には黒いボディを赤で縁取ったような姿をしています。
身体全体に産毛の様な毛が生えていますので、つやつやと光ったりしません。体長は4ミリから5.4ミリ程度です。
ムーアシロホシテントウ
ベージュからカフェモカの様なボディに白い斑点模様が可愛らしく美しい姿になります。
見た目は細長く黒い為、幼虫の姿からは可愛らしい成虫の姿になるとは想像しにくいでしょう。体長は4ミリから5.5ミリです。
カメノコテントウ
オレンジ色のボディに黒い斑点がびっしりと並んでいます。寒い地方でも暖かい地方でも比較的見つける事が出来るでしょう。
成虫になると赤と黒で独特の模様で綺麗です。体長は11ミリから13ミリになります。
キイロテントウ
黄色いボディに黒い細かい斑点がたくさんついている為、他の幼虫よりもわかりやすいのではないでしょうか。
体長は4ミリから5ミリ程度で、成虫になるとつやつやした小さくて可愛らしい黄色いボディになります。
ニジュウヤホシテントウ
てんとう虫の仲間でありながら、益虫ではなく人間にとっての害虫と言われている種類になります。
幼虫は白っぽい身体で茄子の葉っぱなどを食べてしまいます。体長はおよそ6.5ミリから8ミリです。
トホシテントウ
枝分かれしたトゲだらけのボディを持っており、成虫になるとナナホシテントウよりも大きな黒い斑点模様になります。
身体の大きさは6ミリから9ミリ程度で成虫になると産毛を生やしたボディになります。
てんとう虫の幼虫は成虫と違う!画像を見てみよう
成虫になると小さくて可愛らしい姿になりますが、幼虫の時には全く想像もつかない様な姿で棲息しています。
生まれた時の姿から成虫になるまでに様々な姿に変化していきますので、チェックしてみましょう。
てんとう虫の幼虫画像①
卵から付加したての幼虫の場合、身体の色も全体的に薄い茶褐色になっています。
丸みを帯びた姿ですが、ずっとこの状態でいる事はなく、もう少し日数が経つと身体が真っ黒くまた違った姿になるでしょう。
てんとう虫の幼虫画像②
全体的に黒っぽく、オレンジから赤褐色の点が付いており、細長くて平べったい形をしています。