千駄ヶ谷トンネルとは
ご存じの方も多いとは思いますが、まずはこのトンネルを知らない方のために、「千駄ヶ谷トンネル」が「どこにあるのか?」また「どんなトンネルなのか?」まずはトンネル自体の基本の情報をおさえましょう。
千駄ヶ谷トンネルの場所
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周辺には「神宮球場」、「国立競技場」などがあり、少し足を延ばすと「原宿」や「代々木公園」もある、まさに都会の真ん中にあるトンネルといえます。住所は東京都渋谷区千駄ヶ谷二丁目で、細かく表現すると「仙寿院交差点と神宮前二丁目交差点の間にあるトンネル」となります。
一応の最寄り駅は「千駄ヶ谷駅」ですが、トンネルから駅までは徒歩10~15分ほどの距離で、同じ徒歩10~15分圏内には「原宿駅」や「国立競技場駅」、「外苑前駅」など地下鉄の駅も含めるといくつもの駅があります。
千駄ヶ谷トンネルの概要
千駄ヶ谷トンネルは
- 上下に2車線ずつで合計4車線の車道がある
- 両端に歩道がある
- 全長は61メートル
- 開口部が長方形になっている
という形状のトンネルで、車道の中央線に当たる部分は1枚の壁で仕切られているのではなく、格子状に柱が並んでいて、反対側の道路や歩道が見える構造です。
千駄ヶ谷トンネルは都内有数の心霊スポット
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数十年前から都内では有名な心霊スポットと言われてきました。全国でもかなりその名を知られているほどで、現在ではそのアクセスのしやすさも相まってか、むしろ「定番」とも言われるスポットです。
東京都内にあるトンネルで、「関東最強」の心霊スポットとも言われている「吹上トンネル」をご存じでしょうか。こちらの記事にて紹介していますので、気になった方はこちらをご覧ください。
千駄ヶ谷トンネルには心霊目撃情報多数
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ここでは大変多くの「霊を見た」という情報があります。それも、なぜかトンネルが開通した直後から、いまだに目撃情報が後を絶たないのです。特にタクシードライバーからの情報が多くその情報が噂となり、過去に度々テレビや雑誌の心霊特集で取り上げられたほどです。
千駄ヶ谷トンネルは交通量が多い道路
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YouTubeなどの動画投稿サイトにも、千駄ヶ谷トンネルで撮影した動画があるのでご覧いただければわかるとお思いますが、深夜の時間帯にも関わらず車通りが途切れることがほとんどない様子が見て取れます。
「霊が出る所」と聞けば、人があまり寄り付かない、何となく暗い雰囲気、見ただけで「なんだか不気味」と感じる場所を思いつくことでしょう。ところが、このトンネルはいわゆる幹線道路が通っていて、昼夜問わず車通りのある通りなのです。
千駄ヶ谷トンネルには無人になる時間帯がある
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都内にあり幹線道路が通っていて、深夜でも車通りが途切れることはほとんどなく交通量が多いのですが、人も車も通らない時間が存在するらしいのです。いくら交通量が多いとはいえ、1~2分ほどの短い時間であれば「無人の時間」があるのは不思議ではないのですが、この「無人の時間」が多くの霊の目撃情報に共通する点なのです。
千駄ヶ谷トンネルで起こる心霊現象
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メディアにも何度も取り上げられ、さらには交通量の多さ故か、その目撃情報の多さから「千駄ヶ谷トンネル」=「心霊スポット」と言われていますが、はたしてどのような現象が起きているのでしょうか。ここで、心霊スポットとして噂になるきっかけともなったモノも含め、多くの目撃証言の中から内容に共通点が多いものを4つ紹介します。
千駄ヶ谷トンネルの心霊現象①逆さづりの女が睨んでくる
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心霊スポットとしてこのトンネルが話題になるきっかけになったとも言われているのが、この「逆さづりの女」です。1番目撃情報が多いもので、車で走っていると、トンネルの天井から髪の長い女性が逆さづりの状態でドライバーを睨んでくるというのです。
複数ある情報の中には、天井から髪の長い女性が逆さづりの状態でこちらを睨んできたかと思うと、ボンネットの上に落下してきて、その後車を後方から追いかけてきたという衝撃的な情報まであります。
千駄ヶ谷トンネルの心霊現象②バックミラーに女性の霊がうつる
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こちらも車のドライバーからの情報です。走行中バックミラーに女性が映るというもので、それに驚いて振り向いてみると、そこには誰もいなかったというのです。その女性の特徴に関しては、内容が分かれていて
- 髪を振り乱していた
- 車に向かって手を挙げていた
- 白いワンピースの女性だった
- 顔が血まみれの女性だった
- その女性は老婆だった
- 子供連れの女性に見えた
と見た人によって、ばらつきが見られます。
千駄ヶ谷トンネルの心霊現象③フロントガラスに手形が残る
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「車に何か当たったと思われる音がした」とか「特に不可解なことはなかった」など、細かい差異はあるのですが、トンネルを通った後に、車のフロントガラスに付けた覚えのない手形が残っていたというのです。
情報の中には「複数の手形が残っていた」とか「大人の手形と子供の手形があった」という話があったり、さらには手形が車の「外側」ではなく、「内側」に付いていたという話もあります。
千駄ヶ谷トンネルの心霊現象④血まみれの女が追いかけてくる
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これはかなりインパクトがあるのですが、「血まみれの女が追いかけてきた」というもので、先ほどの「「逆さづりの女」から追いかけられた」とはまた別のモノと思われます。いくつかパターンがあり、「白いワンピースの女が追いかけてきた」「血まみれの老婆が猛スピードで追いかけてきた」などの違いがあります。
千駄ヶ谷トンネルでの恐怖体験談
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比較的よく出てくる目撃情報を紹介しましたが、どれもホラー映画のネタに出来そうなインパクトのあるものでした。続いては、千駄ヶ谷トンネルにおいて実際に「不気味な」経験をしたという体験談を2つ紹介します。
千駄ヶ谷トンネルの恐怖体験①車に白いモヤ
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その人はトンネルを深夜に車で通過した時、車の後部座席のドア(ガラス)のあたりで「物が当たった」とも「人が手でたたいた」とも言えない聞きなれない音がしたそうです。気になって道路わきに車を停車させ、音のしたあたりを確認すると、そこには何かが当たって流れたような「白いモヤ」が付いていたというのです。
「見える」人に確認してもらったところ、「悪さをする類のモノではない」から塩を振っておけばよいと言われたそうです。「悪いものではない」とは言われたものの、それ以降夜はトンネルを避けて通るようになったということです。
千駄ヶ谷トンネルの恐怖体験②天井に複数の顔
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歩いてトンネルを通っていた時の体験談です。その日はいつも通っているトンネルにも関わらず、空気が張り詰めているように感じた上に、人気がなかったそうです。雨が降っていて、いつもと違う雰囲気のせいか、体にも妙な重さを感じていたそうです。
トンネルの中ほどまで来たとき、トンネルの天井の異変に気が付きます。なんと、いくつもの顔が天井から出てきてその人を見下ろしていたというのです。その人はその場から走って逃げ、気が付いた時には自宅の前で倒れていたということです。
千駄ヶ谷トンネルの近くにある音楽関連会社のビル
仙寿院交差点の角には有名なレコード会社ビクターのスタジオがあります。千駄ヶ谷トンネルを出るとすぐに見える位置にあるのですが、このビクタースタジオは「怪奇現象が起きるスタジオ」としても有名で、目撃情報や体験談がいくつもあります。
「中年男性の霊」や「トイレに青白い顔が浮かぶ」、「誰もいない部屋からずっと音が聞こえる」と内容も様々で、千駄ヶ谷トンネルの霊がビクタースタジオにも影響しているのではないかという噂もあります。
入るはずのない人の声
このスタジオは数々の有名アーティストがレコーディングに使用しているのですが、そのレコーディングした音源にうめき声や叫び声に聞こえるものや、「助けて」などの声が入っているものなど「入るはずのない声」が入っていることが多々あるらしいのです。
そのような音源の一部は「削除したはずのコーラスがかすかに残ったもの」や「複数の音を重ねたら偶然声のように聞こえた」と説明されているものもありますが、一方で「霊の声が入っている音源のほとんどはビクターでレコーディングされた」という都市伝説もあります。
逆さづりの女があらわれた?
この音楽関連会社のビルに勤めていた女性が千駄ヶ谷トンネルの「逆さづりの女」と同様の霊を見たという話です。仕事が終わり、近くのコンビニで買い物をして帰ろうとした時に、登録のない番号から電話がかかってきました。出てみると女性の声で「忘れ物をしている」ということらしく、勤め先に戻りました。
建物の入り口の脇に扉で仕切られた階段があり、そこから電話の主らしき声でその人を呼ぶ声がしたので、扉から中を覗こうとしたら上から逆さまの女の顔が現れたというのです。とっさに逃げた彼女をソレは建物の外まで追ってきたのですが、途中で千駄ヶ谷トンネルへ向かっていったというのです。
千駄ヶ谷トンネルには曰くつきの理由がある?
「殺人などの事件の現場になった」や「そこで事故が起きた」など、心霊スポットと呼ばれる場所にはいわゆる「曰くつき」の理由があるものです。千駄ヶ谷トンネルにもそのような「霊が出てもおかしくない」理由があるのでしょうか、調べてみました。
千駄ヶ谷トンネルは東京オリンピックの時にできた
千駄ヶ谷トンネルを通る道路は終戦後の1946年に計画され、1964年の東京オリンピック開催に合わせて整備されました。千駄ヶ谷トンネル自体は1964年3月に開通しています。道路がオリンピック開催に間に合わせるように急ピッチで整備されたため、千駄ヶ谷トンネルは他にはない特徴を持つことになったらしいのです。