巨乳症はどんな病気?普通の巨乳と違う?原因や実在する人たちも紹介

脳下垂体や甲状腺・副腎などの内分泌系・卵巣や精巣といった生殖系などに腫瘍が見つかりダメージを受けると、乳腺の働きを刺激するホルモン分泌にも影響し、巨乳症発症の原因となることがあります。また、肺がん・肝機能障害を原因とする症例も報告されています。

薬の副作用が原因とされるケース

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体内から大量に分泌される女性ホルモンが乳腺を刺激して発症する以外にも、利尿作用のある薬剤・向精神薬・血圧を下げる作用のある薬・結核の治療薬などの副作用が影響して起こる巨乳症があります。。

巨乳症の原因が特定できないことも

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巨乳症には検査や診断によって病気の原因が特定できるものと、特定できないものがあります。特に男性に見られる「女性化乳房症」や「偽性女性化乳房」では発見が遅れがちになるなどの理由から、少なからず心身にダメージを受けてしまうことが懸念されます。

巨乳症が引き起こす様々な弊害

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胸の豊かさと引き換えに日常のあらゆる場面で苦痛を強いられるという事実は、巨乳症を発症した方たちの多くが抱える悩みです。次は具体的にどういった二次的症状があるのかについてご紹介します。

胸の大きさや重みで日常生活に支障が出る

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胸の重みで皮膚が引っ張られて裂けるなどの痛みは、想像を絶するものだと言います。巨大すぎるあまりピッタリサイズの下着や服に出会うことも難しく、見た目はもちろん、身体的な苦痛を常時味わっているのが彼女たちの実態です。

乳房のあたりに汗をかきやすく発疹など別の病気になりやすい

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胸の脂肪が身体に覆いかぶさるようになり、乳房の下が蒸れた状態であるのも悩みのひとつです。巨乳症の人の多くは、皮膚同士がこすれることによる炎症やかぶれ・湿疹などつらい皮膚疾患と戦っています。ほかにも、慢性的な肩こり・胸ばかりに視線が集中することへの精神的苦痛や実際以上に太ってみられがちなどの二次症状があります。

巨乳症は早い段階で成長が止まってしまう?

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一般的な思春期より3年ほど早い7歳前後からの著しい発達については、「思春期早発症」というくくりが使われています。厚生労働省のガイドラインでは「7歳6ヶ月未満の女子で乳房発育がおこる」と記載されていますが、同時に短期間で急激な身長の伸びが見られることから、発育の上では通常より低身長に結び付く可能性もあります。

コンプレックスになり、人に言えないまま放置してしまう

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胸の変化に気づきながらどこに相談して良いのかわからず、コンプレックスを抱えてしまう人もいます。特に男性は急激に胸が発達していくことの原因もわからずに、症状を放置しがちだと言えます。

巨乳症は治せるのか?治療方法は?

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胸が肥大していくことによる二次的症状も心配な巨乳症は、どういった方法で治療することができるのでしょうか?悩める方々を改善へ導くヒントとして、現在おこなわれている治療の実態やケアについてご紹介します。

巨乳症の中でも自然治癒ものは多い

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巨乳症という病気には、時期を待てば自然するものと医療による積極的な治療が求められるものとがあります。胸が肥大していく病気がすべて深刻なのではなく、正しい知識を身につけて病気を理解すればストレスを最小限に抑えながら治癒に向かうことが可能です。

自然治癒する症例

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新生児乳腺肥大症・小児乳房肥大症・思春期乳腺肥大症の3つは生理反応として乳腺が刺激されて起こり、長くても数ヶ月で症状が治まり自然に治癒します。実際には、巨乳症のほとんどが3つのいずれかに該当していると言っても過言ではありません。

外科的手術を要する症例

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上記のような症状が半年以上経っても収まらない場合やむしろ進行しているようなら、本格的な治療が必要となります。単なる生理反応ではなく別の疾病が引き金となって起こる場合を指すもので、早熟性乳腺肥大・慢性びまん性乳腺肥大症・女性化乳房症・偽性女性乳房が該当します。

深刻な巨乳症は手術するしかない

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深刻な身体症状が続き自然治癒の見込みがないと判断された場合、病気の改善を目指すための方法に手術があります。特に男性でおこる症例の場合は外科的手術が一般的で、日本でもメジャーな治療法として紹介されています。

巨乳症の手術はどう行われる?

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手術の目的は、余分な皮下脂肪の吸引と乳腺の除去です。全身麻酔によって手術を受けられるため、術中の痛みや苦しさを感じることはほぼないと言えます。2つのステップはどのようにおこなわれるのか解説します。

  • 脂肪吸引

脇の下など比較的目立たない場所に数ミリ程度の穴を開け、器具を挿入して脂肪の吸引がおこなわれます。この段階で胸の膨らみそのものは減少しますが、この後に乳腺を除去することでより確実な治癒が望めます。

  • 乳腺除去

乳腺は表面の皮膚に近い位置にあるため、乳輪から切開するというアプローチが一般的です。まずは切開部分から挿入したハサミで乳腺同士ををつなぐ組織をカットし、乳腺を取り出す処置がとられます。患部はくり抜かれた状となっているため、術後に溜まる血液などの不純物を排出させるための器具を装着し、一旦縫合されます。

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