心霊スポットとしても事件現場としても不本意ながら名を上げてしまった坪野鉱泉ですが、実際に訪れた人が、様々な心霊現象に襲われたという話はインターネット上に数多く投稿されています。この章では、体験談を元にどのようなリスクがあるのかを紹介していきます。
心霊体験①行くとおかしな行動を取るようになる
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自身は行ったことがないが、友人が肝試しに訪れたことがあるというAさん。その友人が廃旅館内で奇妙な体験をしたそうです。一緒に行った人が、同じ道を何度も通って階段を上り下りしたり、怖がっていたかと思ったら1人で先に進んで同じ行動を繰り返したりして、まるで何かに取り憑かれたかのようになってしまったとのこと。
心霊体験②フロントガラスを人魂がすり抜ける
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富山県に住んでいる従姉妹宅を訪れ遊んでいたBさん。従姉妹の誘いで、付近の心霊スポットへ肝試しに行くことになります。しかし、当日は霧も出ており不気味さと不安を覚えたBさんは、廃旅館内には入らずに辺りから眺めるだけにとどめました。
その後は特に問題なく従姉妹の家に到着しますが、事件は翌日に発生します。車に荷物を積み込もうとした際に、Bさんはタイヤが切り付けられパンクしていることに気が付きます。新しくタイヤを購入して何の仕業かと考えているときに、フロントガラスから人魂のようなものが抜けていくのを目撃するのでした。
心霊体験③友人の名前をふざけて呼んだら怪奇現象が起きた
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夏休みを利用して、地元である富山県に帰省していたCさん。Cさんは友人と待ち合わせをし、帰省の目的でもある肝試しに向かいます。Cさんの運転で目的地へ向かっている途中、道路で白くて大きい謎の生き物と遭遇します。また、車中で聞いていたCDにも異音が混ざるようになり、嫌な予感を感じますが、目的地である坪野鉱泉へ到着します。
カメラで内部を撮影している間にも、動物の鳴き声や汽笛のような音が聞こえ続けます。しかし、次第に状況に慣れたCさんは、プールを探索しているときにふざけて友人の名前を呼びます。すると、道中で見たものと思われる白い物体が、奇妙な音を立てながら目の前を通りすぎます。Cさんは気付いていない振りをして足早に立ち去ったそうです。
心霊体験④呪われて自宅で霊に襲われた
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坪野鉱泉現地での恐怖体験だけではなく、なんと自宅に帰ってから恐ろしい現象に襲われた人もいます。魚津市近郊に住んでいた会社員のDさんは、会社の同僚数名と面白半分で肝試しに向かいました。現地では何事もなく、無事に帰宅できたのですが問題はそこからでした。
自宅で休んでいたDさんが目撃したのは、天井から降りてくる恐ろしい霊の姿でした。たまらず逃げだしたDさんは、近所のコンビニで一晩を明かすことになります。その後、恐る恐る自室に戻り異常がないことを確認した後に、県内のお寺に急行し、お祓いをしてもらったそうです。
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坪野鉱泉を探索した動画も撮影されている
廃旅館内は完全に放置されており、内部は落書きや飛び散ったガラスだらけになっています。また、建てられてからかなりの年数が経過しており耐久面で不安があります。それに加えて、立地も山に近いためツタや雑草が生い茂っており、クマの目撃情報まで寄せられており侵入は推奨できません。
しかし、あまりにも有名な心霊スポットであることから、訪れる人は後を絶ちません。そんな有志たちが残した探索動画やレポート記事がネット上にはたくさんアップされています。この章では、撮影中に心霊現象と思われるものが発生した動画と、中々行き難い人が多いと思われる夜中に探索を行っている2つの動画を紹介していきます。
動画①探索中に謎の声が入る
こちらの動画は、過去に発生した失踪事件の痕跡を探るというコンセプトの探索動画です。撮影者が1階の駐車場スペースについて紹介した直後、唸り声のような不可解な声が聞こえてきます。また、トイレの探索のシーンでは、大量に残された不自然な新聞紙も発見しています。
また、撮影された当日は38度を記録する真夏日でしたが、建物内は冷え切っていて暑さを全く感じないともコメントされています。廃墟の構造の不自然さにも触れており、鉱泉と名前が付いているにもかかわらず、浴場が発見できなかったそうです。
動画②夜中の坪野鉱泉を探索
こちらの動画は、なんと深夜に探索している動画です。日中とは全く違った雰囲気があり、ヤンキーによるカラフルなスプレーの落書きも顔をモチーフにしているものが出てくるとドキッとしてしまいます。
動画中では特に心霊現象は発生しませんが、虫の声と足音しか聞こえない中の廃墟探索は、独特な恐怖感を与えてくれます。月明かりも届いておらず、深夜の探索には懐中電灯などの明かりと、崩落した床などに注意する集中力が必要になりそうです。
坪野鉱泉では実は死人は出ていないという説も
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坪野鉱泉についての様々な事件や霊現象を説明してきましたが、実はオーナーの自殺や男の子の溺死事故はガセであるとの話もあります。自殺していないのであれば、倒産後にオーナーはどこへ行ってしまったのでしょうか？また、併設プールでの溺死事故についての記録は残されているのでしょうか？
坪野鉱泉のオーナーは健在
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様々な方法での自殺が噂されている廃旅館の当時のオーナーですが、実は自殺自体しておらず健在である、という説です。旅館が廃業した原因は経営難によるものであるとのことでしたが、倒産後にオーナーは夜逃げをして行方不明になっただけで、噂のような建物内での自殺はしていないという情報がありました。
坪野鉱泉に併設のプールに溺死者はいない
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旅館の併設プール「ネッシーランド」で溺死した男の子がいて、その霊が出没するとの噂があります。しかし、当時の新聞などの記録を見ても、施設のプール内で事故があった記録や、まして男の子が溺死したという情報は残っていません。そのため、この噂はソースがなくガセではないか、という見方が強まっています。
宜保愛子が坪野鉱泉に行くのを嫌がった？
1980年代～1990年代にかけて、オカルトブームに先達して活躍されていた冝保愛子さんですが、そんな超有名霊能者である冝保先生が侵入を拒んだとされる弩級の心霊スポットがあります。それが、この坪野鉱泉にある廃旅館です。この情報が拡散され、坪野鉱泉は心霊スポットとして、ある種の「箔」が付きました。
宜保愛子が坪野鉱泉に行ったという記録は？
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噂の内容としては「直前まで行くのを嫌がっており、現地についたが廃旅館への立ち入りは断念した」というものですが、証拠とされる番組などは具体的にはあげられておらず、また記録も見つからないため事実無根の噂であると言えます。
解決が望まれる未解決の失踪事件
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今回紹介した失踪事件以外にも、日本国内では女性が失踪したまま見つからず、未解決のままになっている事件がいくつもあります。ここでは失踪前に目撃情報があったり、行き先について告げているにも関わらず行方不明になるなど、共通点のある2つの事件について紹介します。
室蘭女子高生失踪事件
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室蘭女子高生失踪事件は、北海道の室蘭市で発生した女性の失踪事件です。2001年に発生しており、その後も解決には至っていません。この事件では、行き先を告げていること、目撃情報があること、失踪前に誰かと連絡を取っていることなど、多くの点で坪野鉱泉のケースと共通しています。
また、特徴的な点としては、人目のある繁華街にいたと思われるにも関わらずその後の足取りが全くつかめないという点が挙げられます。事件の概要については、以下の記事で詳しく説明しています。
下村まなみちゃん失踪事件
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下村まなみちゃん失踪事件は、岐阜県内のひるがの高原キャンプ場で発生した小学生の女の子が、突如行方をくらませてしまった失踪事件です。こちらの事件も、必死の捜索にも関わらず現在も未解決になっています。
こちらの事件も、学校の行事中という人目の多い状況にも関わらず、彼女は行方不明になっています。加えて、同じグループから遅れているまなみちゃんに気付いた校長先生が後ろから付いていました。事件の概要については、以下の記事で詳しく説明しています。
心霊スポットになっている廃墟
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かつては多くの人でにぎわい、楽しげなオーラで包まれていたであろうホテルや遊園地ですが、閉鎖されてしまった後は、かつての賑わいとのギャップからか、恐ろしい心霊スポットとなってしまうケースが多くあります。
建物が楽しかったころを忘れられず、生きているものに留まらず、死者の霊たちですら呼び寄せてしまう、というオカルティックな説もありますが、廃墟には人を引き寄せる不思議な魅力があることも確かです。
摩耶観光ホテル
廃墟の女王とも呼ばれる「摩耶観光ホテル」は、美しい廃墟としても知られていますが心霊スポットとしても有名です。施設の荘厳さも魅力ではありますが、訪れる人が体調を崩したり、鼻血を出すなどの怪奇現象も発生しています。摩耶観光ホテルについては、以下の記事で詳しく紹介しています。
行川アイランド
千葉県に現存する、かつてのレジャー施設の跡地が「行川アイランド」です。宿泊施設や娯楽遊具などがそのまま残されており、かつては軍事工場であったことから、オカルトマニアからミリタリーマニアまで広い層が訪れる心霊スポットです。施設内にはトンネルがあるなど、独特の雰囲気を持っています。
しかし、行川アイランドには再開発の話が上がっており、取り壊しや新施設の建設が予定されています。活気を取り戻した後は、不可解な現象が起きないことを祈るばかりです。行川アイランドについては、以下の記事で詳しく説明しています。
失踪事件は今だ未解決のまま
実際に失踪事件が発生したと思われる事件現場でもある心霊スポット、坪野鉱泉。残されている手掛かりも少なく、また、実際の行動ルートについても、現代とは違ってSNSも存在しておらず不明な点も多いです。そのため、事件発生から20年近くたった今でも、事件の真相は闇の中です。
様々な噂もあり心霊スポットとしての魅力は非常に高いですが、拉致や暴行事件の噂もあり、事実ヤンキーのたまり場になっている現状もありますので、オカルト面から見ても、リアルな防犯面から見ても訪問はあまりお勧めできません。どうしても行く、という方はしっかり対策を練ってからにした方が良さそうです。
室蘭女子高生失踪事件に関する記事はこちら
下村まなみちゃん失踪事件に関する記事はこちら
摩耶観光ホテルに関する記事はこちら
行川アイランドに関する記事はこちら
