保釈はされましたがまだ終わりません。その後の2007年10月16日の裁判で裁判長は「反省がみられず、再犯の可能性がある」として懲役4ヶ月の実刑判決を言い渡しました。しかし裁判の結果に納得がいかず、控訴の申し立てをしました。
植草一秀は控訴し無罪を主張!しかし判決は変わらず
翌年3月18日控訴審が開かれました。そして弁護人は「被害者は犯人を間違えている。犯人は別にいる」と無罪を主張したのですがその主張は通らず、東京高裁は「被害者の証拠は迫真性がある」として再度、懲役4ヶ月の実刑を言い渡しました。
無罪を主張し続ける植草一秀が取った行動とは
2度目の痴漢事件の裁判でも必死に無罪を訴えましたが主張は通らず、マスコミやテレビではさらに批判されていました。それでもあきらめずに無罪だと信じてもらいたかった彼は、自分と家族を守るため事件や裁判で起きたことの真相を本に書きました。では本の内容について見ていきましょう。
植草一秀は『知られざる真実』を出版し冤罪だと主張
2007年植草一秀は事件について書いた「知られざる真実」という本を出版しました。この本は、事件後の東京拘置所にいるときに書いたもので、事件の概要や脅迫まがいの取り調べがあったこと、前小泉政権への批判内容などが書かれています。
この本が、無罪ではないかといわれ始めるきっかけとなりました。当時の取り調べや裁判の内容が詳しく書かれているので、興味のある方やもっと事件について知りたいという方はぜひ読んでみてください。事件の真相が見えてくるかもしれません。
過剰な報道をした週刊誌やテレビ番組を非難!裁判も
痴漢事件後、過剰な記事を書いていた週刊誌やテレビ局など計5社に名誉毀損で民事裁判を起こし合計5500万円の損害賠償を請求しました。訴えてしまうほど家族や知人などに迷惑が掛かっていたのでしょう。
裁判では、週刊誌が書いた根も葉もない記事をテレビ局がうのみにし、本人に確認をすることなく放送したことや、3回摘発されたのに10回摘発と嘘の情報が書かれていたことに対し批判しました。謝罪放送をするなどの条件で和解や勝訴もありましたが、敗訴もありました。
植草一秀が冤罪ではないかといわれている理由とは
出版後「知られざる真実」という本は話題になり、彼は強く主張を貫く性格だったため植草の痴漢事件は冤罪ではないのかと意見が変わる人々もいました。本を通じてなにを語ったのでしょうか?冤罪だと思われる理由と内容、主張を変えていた理由についてもご紹介します。
小泉政権を批判していた植草一秀
上記した本の「知られざる真実」には5つの大罪を記載しており小泉政策の矛盾や批判、アメリカとの関わりなど詳しい内容が記載されています。政府の裏側などそこまで書いて大丈夫なのかと聞きたくなるような内容になっています。
植草一秀は口封じのために冤罪にされた?
「知られざる真実」を読んだ人から小泉政権への批判に賛同する声が多くありました。そのため読者の中には植草一秀を邪魔に思った小泉総理がこれ以上関わらないようにと、口封じとして痴漢の冤罪をかけたのではという疑惑が浮上し始めました。「日本の独立」にも小泉政権に関して書いてあるので気になった方は読んでみてください。
事件の証拠を隠された?
電車内痴漢事件の裁判の時、植草一秀の手につていた女子高生の服の繊維だと思われていたものが駅員の制服だという証拠を上げようとしたのですがなぜか却下され、検察官は「認めないのであれば、私生活や家族に攻撃する」といったようです。
のぞき事件でも駅内4台の監視カメラの映像を警察が消しており証拠を隠そうとしているというような疑惑の声も上がっています。このように冤罪だと思われてもおかしくないような怪しい点が多くあげられています。