世界三大獣害事件を紹介!動物による史上最悪で恐ろしい人食い事件とは

ヒグマは非常に執着心が強い動物であるため、一度ヒグマが所有物だと認識したものは取り返すのは無謀な行為といえます。彼らがもし荷物を取り返さなければ、もしかしたら助かった可能性もあるかもしれません。

日本で起きた獣害事件④秋田八幡平クマ牧場事件

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熊牧場という言葉を聞いたことがあるでしょうか。熊牧場とは、熊を中心に展示飼養する熊の動物園のことで、多くは熊に餌付けして楽しむことができる施設です。そんな熊牧場で起きた獣害事件を紹介します。

秋田県にあるクマ牧場から脱走した6頭によって起こされた

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秋田県鹿角市に当時、「秋田八幡平クマ牧場」という施設がありました。そこにはヒグマ、ツキノワグマ、ゴディアックヒグマらが合わせて35頭飼育されていました。そのうち6頭が脱走し、人間を襲撃しました。

クマ牧場の飼育員2人が亡くなった事件

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2012年4月20日の朝、女性飼育員の「熊が逃げた」という叫び声が聞こえました。男性飼育員が駆けつけると、すでに女性飼育員は熊に襲われていました。もう一人他に女性飼育員がいましたが姿がありませんでした。

連絡を受けてかけつけた警察や猟友会の人々によって6頭の熊は全て射殺されました。しかし最初に熊が逃げことを伝えた女性飼育員と、姿の見えなかった女性飼育員の2人は、熊の襲撃ですでに死亡していました。

施設の運用に問題!秋田八幡平クマ牧場事件は人的ミス

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この事件の原因は、人的ミスによるものです。もともと秋田八幡平クマ牧場では管理不行き届きが問題視されていたところで、ヒグマが脱走したのは、塀の角に雪が溜まり、よじ登れる高さまで積もっていたことによるものでした。

日本で起きた獣害事件⑤札幌丘珠事件

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熊が冬ごもりをすることをご存知の方はいらっしゃると思いますが、爬虫類のような冬眠とは少し違い、大きな音で目を覚ますような浅い眠りをしています。そうすることで、極力体力を温存する冬の過ごし方をしています。

日本で3番目に大きな獣害事件!札幌丘珠事件

明治11年1月11日の札幌は、真冬ですでに熊は冬ごもりをしている時期でした。北海道の有名な三大熊事件の中では最も古い時代に起きた出来事です。被害は最も少なく、日本で3番目に大きな獣害事件と言われています。

冬眠中の熊の討伐に失敗したことが原因!3名が亡くなる

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その日、ある猟師が熊狩りに出かけると、山中で1頭の冬ごもりをしているヒグマを発見。チャンスとばかりに猟師が射殺しようとしましたが急所を外してしまいました。弾を撃ち込まれたことと、冬ごもりから無理やり覚醒させられたヒグマは激怒し、その猟師は逆襲され死亡しました。

その後も怒りと空腹に満ちたヒグマは、札幌市内をかけずり周り、人々を襲いました。駆除隊が出動しましたが、その間にある一軒家にいた家族のうち、男性1人と子供1人を食い殺しました。さらに他2人の女性にも顔に重症を負わされました。

ヒグマは殺され博物館に展示されている

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一家を襲撃した翌日、ヒグマは駆除隊によって撃ち殺されました。加害のヒグマは体調1.9mもの巨大な雄のヒグマでした。このヒグマはその後、剥製にされ、現在も北海道大学の構内にある博物館に展示います。

獣害を回避するために①各地で行われている熊対策

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様々な獣害事件を紹介してきましたが、どれも恐ろしい事件ばかりでした。特に熊による獣害事件は紹介しているものよりももっと数多く発生していて、熊が人里に降りてきた、とテレビで報道されることもあり、今後も無くなることはないでしょう。熊対策としてどのようなことを行っているのか紹介します。

熊の出没を防ぐための対策

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熊に対して効果的な「熊用電気柵」というものが使われています。高知能な熊に対して、電気柵に触れる際に強烈な電気ショックを与えることで、熊に「近づいたら危険」という認識をさせることを目的としています。

熊対策マニュアルがある

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環境省が公式発表している「熊対策マニュアル」というものがあります。この中には各自治体と政府が連携して地域の特性を調査し、情報交換してその地域の特性を把握することで、地域ごとの熊対策方法を打ち出しています。例えば、堅果類を除去したり柵の設置を推奨するなど、国として熊の獣害被害を減らすために取り組んでいます。

獣害を回避するために②登山中に獣害に遭わないために

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今、登山がブームになっています。登山する方はもちろん危険があることは承知だと思いますが、準備は万全、と思っていても、思いがけず熊に遭遇してしまう確率はゼロではなく、生死を分けるのは皆さんのその時の行動かもしれません。

登山中は熊に遭遇するのが当たり前

まず、登山中に熊に出会ったのは偶然ではなく必然です。しかし、まずは熊との遭遇を避けることが大切です。野生動物は、基本臆病なので、物音が聞こえると自分から逃げます、そこで役立つのが、「熊鈴」です。その他ラジオも効果的で、自分の居場所を熊に知らせるようしましょう。

また、「熊スプレー」という熊よけ撃退スプレーも販売されており、これはレバーを押すと、中からガス状になった唐辛子エキスが噴出し、強力な刺激で相手を追い払うことができるので、ぜひ持っていきたいアイテムです。

登山中、熊に遭遇したら

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もし熊に遭遇してしまったときは、まず、干渉しないことが一番です。刺激するようなことは絶対にしてはいけません。特に、子連れの熊は子熊を守るため凶暴化してしまうので、特に注意が必要です。

また、熊は背中を見せて逃げるものを負う習性があるため、熊と遭遇して驚くと思いますが決して大声を出して走って逃げてはいけません。ゆっくり静かに後ずさりながら、その場を立ち去ってください。よく言われる「死んだふり」は効果がないのでやめてください。

人的ミスによって起こることも?世界中の獣害事件

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いかがだったでしょうか。やっぱりな、と思う猛獣による獣害事件もあれば、ペットとして飼われていた動物による獣害事件もありました。しかし、人間の管理不足や、人間が動物を刺激したことによって起きてしまった獣害もありました

やっぱり獣は獣。いつ私たちに牙を剥くかわからないし、もし襲われたら、不測の事態に獣の力の前には為す術はないのかもしれません。しかし、動物たちとの共存していく上で獣害は避けられない問題です。獣害被害を減らすためには、動物の習性を十分に把握して共存していかなければなりません。

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