南馬宿村は実在しない!村八分の残る村の真相はネタサイトにあった!

2009年ある男性が就農のために大分県の北部の集落に戻ってきました。しかし、男性が地開拓の補助金を受けられていないことを市に相談したら集落の構成員から外されてしまいました。そして男性は行事の連絡がなくなり、市報の配布もされなくなってしまいました。住民からの反感を買ってしまったため、村八分にされたのです。

弁護士会の人権擁護委員会が「人権侵害に当たる」として自治体会長に勧告を出し、男性への村八分の現状を改善するよう求めました。このままだと集落に戻ってくる人が減ってしまい、同じような問題が増えてしまう恐れがあるという判断からでした。

現在も続く村八分事件 大分県中部の集落

出典:PhotoAC

2008年大分県中部の集落に家族3人で転居してきた男性。2016年に男性が集落の自治組織の会計を担当し、疑問点を指摘するとそれをきっかけに家族が村八分状態となりました。溜池の通路を止められ、お風呂やトイレに使用する水が使えなくなったり、溜池の水を抜かれたりして、その集落に住めなくなってしまい、転居を強いられました。

2019年男性家族3人らが溜池の管理をしている土地改良区と住民に損害賠償を求めるため大分地方裁判所に訴訟を起こしました。被告側はわざと水を抜いたことはないというような発言をしています。

現在も続く村八分事件 奈良県天理市内の自治会

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1992年に天理市に転入してきた夫妻はそれ以降、自治会費を毎年払ってきましたが、集会や地域の神社の祭りへの参加は認められず、市の広報誌や回覧板なども届かず、母親の葬儀にも周囲住民は来ませんでした。その原因は自治会の構成員になるのに地元神社の氏子であることが条件にあった為です。

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夫妻は会費の支払いをやめ、支払い済みの会費の返還と慰謝料請求のため弁護士会に人権救済を求めました。実際にその地域の構成員は地域の神社の氏子である52世帯のみで、183世帯は認められていませんでした。弁護士会は、すべての地域住民に自治会への加入権を与えず、資格を設けて制限するのは差別扱いであり人権侵害だと指摘しました。

実際にあった「村八分」にまつわる事件を7つまとめてみましたが、探してみるとまだほかにもあります。村八分がきっかけで起きてしまった月ヶ瀬村の女子中学生殺人事件はこちらをご覧ください。

南馬宿村はフィクション!情報を見極めよう!

 

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今回のこの南馬宿村のホームページをはじめ、たくさんのメディアを通して情報が簡単に入手できる一方で、どれが真実の情報なのか、どれがファイクなのか見分けるのが困難になっている現状です。何もかも入ってくる情報を鵜呑みにするのではなく、情報を見極める目を養うことも必要となるでしょう。

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