しかし、この写真の男性の顔の部分には、引っ掻き傷のような白く細かい線で塗りつぶされてしまっていて、どことなく不安な気持ちにさせられます。この男性との間に何かがあったのでしょうか。
次第に記事の文章が意味深なものに変わっていく
次の記事では国内の場所が出題され、写真には彼女のバックに滝が写っています。しかし写真の彼女は少しブレていて、空も曇り空です。そして、なぞなぞの答えと共に「ここは自殺の名所になっている」と書かれ、不穏な空気を漂わせています。
「このサイトはあなた一人しか見れない」と書かれている文章が
このブログは私が自分のために作っている、っていうのは嘘でした。見に来てくれる人のため、っていうのも嘘。このページは、あなた一人しか読めないようになっていたのよ。気付かなかった?(引用:謎と旅する女)
このブログが彼女の旅行記というのは全くの嘘で、「あなた」というのはツーショットで写っていた男性のことを指しているのでしょう。今までの写真はその男性と一緒に行った場所である事、そしてその男性が彼女の思い出を台無しにし、彼女をゴミのように扱った事が書かれています。
彼女は一体何が目的でこのブログを書いたのでしょうか。
最後のなぞなぞまで進むと女性の意図がわかる?
最後のなぞなぞです。あなた、絶対に、あててちょうだいね。絶対にね。「地図にのってない国って、どの国だ」答えはね、「天国」。わたしあの滝とびおりたのよ。ほんとに死のうとおもったの。けどね、あそこってこれまでも同じことする人がとても多かつたせいでいろいろつくってあって。下まで落ちないように鉄の網とか棒とか突きだしてて。そのせいで私すごく痛かったすっきり落ちてすんなり死なしてくれればいいのに。(引用:謎と旅する女)
最後のなぞなぞでは、答えの後に先程の記事で訪れていた滝から飛び降り、自殺しようとしたことが判明します。男性に捨てられてしまったのがショックだったのでしょう。しかし、自殺防止の網などによって生き延びてしまい、後遺症に苦しみながら、男性に向けてこのブログを書いたようです。
「謎と旅する女」のネタバレ②最後まで読むとサイトに変化が訪れる
後遺症を負いながらも生き延びた彼女ですが、体がどんな風になってしまったのかが細かく書かれています。所々で文章がおかしくなって、読者を不安に陥れます。そして、そのまま読み進めていくと記事が恐ろしいものに変化していきます。
最後の文章までスクロールすると勝手に文章が打ち込まれる
このサイトの最後までスクロールすると不自然な空白があり、そこに勝手に文章が打ち込まれていきます。次々と現れる「さがして」の光景には、思わず画面から目を背けてしまうほど恐ろしいものです。
打ち込まれた文章の中から「上」という文字が現れる
何もせずにいると、文章の打ち込みが止まったかと思えば、今度はその文章が改行されていきます。「さてはさがさないのね」の赤い文字と共に、文章の中にある「私」がAAのように並び、「上」という文字が現れます。
現れた「上」の文字をクリックするとページが上へスクロールされる
現れた「上」の文字は、クリックできるようになっており、クリックすると、まるでもう一度このサイトを読んでと言わんばかりに、上へ上へと勝手にスクロールされていきます。
女性の写真がすべて血まみれの恐ろしいものに変わっている
スクロールが始まると、先程までの平凡なブログとは打って変わって、背景は真っ黒に変わり、旅先での写真は全て女性の顔がグロテスクな血まみれの恐怖画像に変わってしまっています。
最後に「ゲームキッズ2013」の宣伝サイトであることが明かされる
一番上までスクロールが終わると、一瞬グロテスクな女性の顔が現れますが、その後に「ゲームキッズ2013」と書かれたポップな絵柄の画像が出てきます。このサイトは「ゲームキッズ2013」の宣伝であることが明かされました。
謎と旅する女が掲載されている「ゲームキッズ」とは?
では、このような仕掛けのホラーサイトを作ってまで宣伝をした「ゲームキッズ」とは、一体どのようなコンテンツなのでしょうか。
「ゲームキッズ」とは渡辺浩弐さんのSF短編集のこと
「ゲームキッズ」と聞いて、子供のためのゲームについてのコンテンツなのでは?と思うかもしれませんが、渡辺浩弐さんのSF短編集のことです。これは文庫本で出版されており、4つのシリーズが存在します。