自殺が法律で禁止された社会の中、ある男性が、合法的に無痛で自殺をさせてくれる「自殺村」へ向かいます。その途中で嫌いな虫に驚き、誤って崖から転落しましたが、村人に助けられ、ベッドに横たわっていました。
そして、聞かされた自殺方法とは、大量の蛆虫に数週間かけて食べられるというものでした。彼が横たわっていたのは、ベッドではなく、大量の蛆虫が詰められた水槽だったのです。
小説を読み進めていくと、ぽとぽとと何かが落ちてきて、下の方では大量の蛆虫が蠢いています。
仕掛けがあるブラウザノベル②「あなたに似ている」
何者かからのメッセージと共に写真が付いています。写真にはただ立っている女性が写っているだけで、他には何もありません。ところが写真を閉じると、新たなメッセージが表示され、最後に「写真を、もっとちゃんと、見てください。」と書かれています。
こちらの文章はクリックできるようになっていて、クリックすると先程と同じ写真が表示されますが、違うのは「私を探してほしい」と頼まれることです。そして頼まれた通りに写真をクリックしていくと、最初に写真を見た時にはなかった人面が、女性の膝に現れていたのです。そこからまた話が進んでいきます。
これはあくまで頼み事をしている「私」を見つけ出すもので、びっくり系ではないので安心してください。画像を見つめていても大丈夫です。
Contents
「謎と旅する女」には続編がある?
冒頭から紹介してきた「謎と旅する女」ですが、なんとこの物語には続編ともいえる別ストーリーが存在しています。そのストーリーとは一体どのように繋がっているのでしょうか。
謎と旅する女の続編作品?「真説・謎と旅する女」
サイトの仕掛けが分かり、そこでおしまいかと思いきや、実はゲームキッズ2013には、サイトとは違う別のストーリーがあるのです。タイトルの頭には「真説」とついています。
「真説・謎と旅する女」は単行本で読むことができる
しかし残念ながら、その話はWeb公開されておらず、単行本でしか読むことが出来ません。気になる方は、単行本をご購入されてはいかがでしょうか。
「謎と旅する女」が怖くて見られない人には実況動画がオススメ!
サイトの仕掛けを理解したところで、怖がりの方には自分でサイトを覗くことが出来ないかもしれません。そんな方のために、このサイトを実況してくれた方の動画を2つご紹介します。
「謎と旅する女」実況動画①フィッシャーズの人気実況動画
まず1つ目は、フィッシャーズという実況グループの一人、シルクロードさんの実況動画です。「謎と旅する女」を実況している動画の中では、200万回以上再生されている一番人気の動画でになります。シルクロードさんもなぞなぞに答えながら進んでいくので、楽しんで見れるのではないでしょうか。
「謎と旅する女」実況動画②キレのある突っ込み!PDRさんの実況動画
そして2つ目は、PDRさんの実況動画です。画面が明るいので視界的に不安になることもなく、要所要所にツッコミが入るので恐怖感が薄く、笑いながら見られる動画となっています。
「謎と旅する女」みたいなサイトは他にもある?類似サイトを紹介
仕掛けが施されているブラウザノベル型Webサイトは、他にもたくさんあります。ここではその中からいくつかご紹介していきます。
「謎と旅する女」の類似サイト①白死蝶
「白死蝶」というワードを聞いたことがありますか?このサイトは、ある事件で死亡した女子高生が作ったサイトだと噂され、同時にホラーサイトとして、検索してはいけない言葉にはいりました。サイトは背景が黒いので少し不気味な雰囲気が漂いますが、中身は一昔前のSNSブログのプロフィールのような感じです。
「白死蝶」とは、その女子高生のハンドルネームのようです。プロフィールの各カテゴリ欄には名前の由来などが書かれていますが、途中から死んだ時の出来事が書かれるようになります。そして最後まで読み進めると、「謎と旅する女」と同し様、強制的にスクロールが開始され、青白く恐ろしい顔が現れます。
この仕掛けは「謎と旅する女」と仕組みがとても似ています。こちらに詳細記事がありますので、気になる方はご覧ください。仕組みについても詳しく解説されています。
「謎と旅する女」の類似サイト②チャットログ
2つ目はチャットログです。このチャットログでは、LINEでのいじめの様子が流れていきます。最初は仲良く話していたのですが、一人の発言をきっかけに、他の子達の態度が一変します。最後まで読むと、自殺した女の子の血まみれの顔が迫っくる、びっくり系となっています。
ジョークです。この話は嘘でした。でも、スマホを使ったいじめ(LINEいじめなど)は実際に起こっています。スマホは便利だけど、使い方を間違えると人をすごく傷つけてしまいます。ノリで人を傷つけていませんか?ノリで人を傷つけているのを見過ごしていませんか?大変なものを使ってるって、忘れないで楽しくネットしようね!(引用:チャットログ)
チャットログの作者は、白死蝶と同じ方です。このサイトは一応フィクションですが、こういった事は本当に起こっているということ、いじめをなくそうということで作られたものでした。
「謎と旅する女」の類似サイト③ががばば
ががばばとは、冒頭で触れましたが「世にも奇妙な物語」が放送されたことによって有名になり、恐ろしいことが起こるので、検索してはいけないとされています。検索してしまうと、行方不明になってしまった人たちが、あちら側に誘い込もうとするのです。
こちらは「世にも奇妙な物語」の企画として作られたものですので、現在は見ることが出来ません。youtubeに実況動画がありますので、実際の画面をご覧になりたい方は検索してみてください。
ががばばは4種類ある?
実はこのががばば、最初に話題を呼んだのは2015年で、世にも奇妙な物語の放送前と放送後で展開が少し変わります。そして2017年に再び注目を集め、こちらも放送前後で展開が変わっています。
ががばばについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
「謎と旅する女」と「白死蝶」の比較
内容こそ違うものの、この2つのサイトの仕掛けは、似ている部分が多いです。どのあたりが似ているのか、こちらで解説していきましょう。
類似部分①途中から文章の雰囲気が変わる
「謎と旅する女」では、最初は一般的なブログで、なぞなぞ3問目の記事から写真が少し暗かったり、男性に酷い扱いをされたことが書かれています。「白死蝶」では最初から不穏な空気を漂わせていますが、死に至った経緯が書かれ始めますので、こちらも途中から雰囲気が変わっていると言えます。
類似部分②強制的にスクロールされる
最後まで読んでしまうと、何もしていないのに画面が勝手に上へスクロールされ、最初まで戻されてしまうと恐ろしい青白い顔が出てくる、といった部分はとても良く似ています。
異なる点を挙げるとするならば、「謎と旅する女」では「上」をクリックしないとスクロールが始まらない事と、「白死蝶」では写真がありませんので、ただスクロールされていく、といったところでしょう。
「謎と旅する女」は趣向を凝らしたブラウザノベル
「謎と旅する女」は一般的なブログを装っていますので、騙されて訪れてしまう方がたくさんいたのではないでしょうか。これはなんだろう、と興味を持って訪れる方もいるでしょう。驚いて心臓が止まりかけたとしても、それは宣伝として素晴らしく十分な効果があると言えます。
これだけの趣向を凝らして作られていると、次はどんな作品が作られるのか、他にはどんな物があるのか、興味を抱いてしまいます。世の中には似たような作品が山程あります。皆様も一度、「検索してはいけない言葉」を検索されてみてはいかがでしょうか。
中にはこの記事で紹介したコンテンツ以上に恐ろしく、そしてあなたのお気に入りのコンテンツが見つかるかもしれません。
白死蝶に関する記事はこちら
ががばばに関する記事はこちら