【ロボトミー殺人事件】事件の概要や判決・桜庭章司の生い立ちや現在は?

ロボトミー殺人事件の裁判と判決

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自身には大きな夢があり、実現に向けて情熱的に活動するも、身勝手な実験的手術によりその全てを失い、死ぬことも叶わず、殺人に手を染めた桜庭の裁判の全貌をご覧ください。

ロボトミー殺人事件判決は「無期懲役」

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桜庭は1審で医学博士の小田晋らから精神鑑定を受け、脳波などの異常がないか細かくチェックされたはずでしたが、ここまで副作用に悩まされながら特に異常は出ませんでした。

裁判所はこの結果を採用して無期懲役を求刑しました。ですが、死刑を希望していた検察側が控訴しましたが、やはり願い叶わず同じように無期懲役が言い渡されました。

ということは、あの手術が明らかに社会生活に支障をきたし、感情を根こそぎ奪い、まるで無機質な人形の様にしてしまう実例があることは認めないということでもありました。

桜庭章司は「責任能力あり」と判断された

実は1審での精神鑑定は医学博士の小田晋とは別に、もう一人、精神科医の逸見武光からも同じ内容で、合わせて計2回行われていました。

逸見の鑑定では脳波に異常があり、金属製のクリップが残されていた上に髄液循環障害が認められました。その為「責任能力はなし」としました。

ですが、裁判所は「責任能力あり」と判断された小田晋の鑑定を採用(後遺症があったとは認めない)したため、無期懲役の判決が下されたのです。

桜庭章司の希望は「死刑か無罪」

彼の真の目的はあくまでもこの非人道的でかつ身勝手な手術の異常性についての問題を世間に明るみにする事でした。

そういう理由から「手術の異常性を認める=無罪」か、「生きていても仕方がない=死刑」の道を望んでいました。

桜庭の例もあってか、現在では人権思想の高まりもあり、精神医学上禁忌とされているので、こういった手術は行われなくなりました。

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