『sm666』の動画を開いても「動画はない」というエラーメッセージが表示されるだけです。おかしいなと何回か更新してくとだんだんページがおかしなことになっていきます。
背景が赤くなったり、意味不明な文字列がでたりしているうちにいつの間にか呪われた動画の視聴ページにたどり着きます。するとその画面から手が出てきて、というのが『sm666』のあらすじです。
事件ではなくあまりのリアルさに視聴者が勘違いした
本当に事件が起きたわけではありません。『sm666』という恐ろしいムーヴィー画像をぴろぴとさんが製作したというだけの話なのです。
しかし、あまりにもリアルな恐ろしい演出だったため本当のことだと思い込んでしまう人が多発したのです。『sm666』について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
Contents
表現の自由で検閲ハプニングも
色づかいなどでアートとも取れるような絵柄が多いために隠れがちになるエロティックな部分を全面に出したことで、問題が起こるという、表現の自由の難しさが際立つ出来事があります。
見る人を選ぶ『ちっちゃなちーちゃん』
2006年に製作された『ちっちゃなちーちゃん』はアウトローな思想に影響を受けていたこともあり、直球で勝負したと言われる力作です。
ぴろぴとさんとしては可愛らしい作品になったと思っていたこのムーヴィーは、ぴろぴとさんを知らない一般客も多いイベントでの発表であったため、問題作と認識されることになりました。
わいせつと表現への問題提起
ハプニングムーヴィーとして有名になった『ちっちゃなちーちゃん』は当然、見事検閲に引っかかり、本人宅に検閲官がきてマズイ所をどんどん黒く塗りつぶしていく作品となりました。
これだけ見るとただ表現の自由をやりすぎちゃった人という印象を持つでしょうが、オマケとしてポルノと呼ばれるようなわいせつ表現の丁寧な解説がついています。
むしろこっちが本編なのではと言いたいくらいの力作です。オマケまで目を通すことで「あなたはどこまで表現の自由を受け入れますか」と問題提起を投げかけているのです。
ぴろぴと作品に対するみんなの評判と海外の反応
ぴろぴとさんの作品は、怖いものが好きな人でも意見が分かれるところがあります。日本と海外の反応の違いについて見ていきましょう。
日本での反応
「最初は意味不明だったが今じゃファン」「独特の世界観を持っている」「好きな人はものすごく好きになれるものばっかり」と言うようにぴろぴとさんの独創的なセンスにハマる人もたくさんいます。
一方、「作品の雰囲気は苦手」「トラウマになってガチでうなされた」と言うくらい、受け入れられない人には理解されにくい一面があります。
また、何度か見るうちにハマったという声も多く、もう一度見てみたいという気持ちを引き起こすことのできるクリエイターとも言えます。
海外の反応
「ガクブルだったのに、いつの間にか笑っていたのは一体どういうことなのか。」「謎の中毒性」「いつも最高だわ」と海外でもぴろぴとワールドにハマってしまう人が続出しています。
独創的なセンスであることも理由でしょうが、作り込まれるムーヴィー画像には思わず魅了される所もあり、引き込まれる展開と相まって新作が待ち遠しいと言う反応が多くみられます。
作品の評価への対応
芸術家は自分の作品に自信を持っているため、修正を入れられることをひどく嫌う傾向があります。
しかし、「発表する」ということは、そういうことも許容しないといけない部分もあるのです。
自分が面白いと思う作品を
ぴろぴとさん自身は、まわりの評価をあまり気にしていません。彼にとって作品とは他人を面白いと思わせるためにするものではなく、自分が「これは絶対面白い」と思えるものなのです。
そのため、面白くできた自信作がハプニングを起こしてしまうこともあります。
自信を持っていても頑なにはならない
ぴろぴとさんは自分の作品に強い思い入れがあるため、丁寧に作業されます。音楽素材もSEもきちんと許可をとり、誇りをもって世界に送り出している方です。
しかしながら、『ちっちゃなちーちゃん』のように検閲官が本人宅に訪問するような事態になることもあります。
その時は、会心の出来を容赦なく黒く塗りつぶされて「そこは問題ないでしょう!」と思うところもありながら受け入れる寛容さも持ち合わせています。
他にもぴろぴとに関する話題はたくさん!
前述したように、著作の素晴らしさはもちろんですが、野菜を作ったり蟻を育てたりと、ぴろぴとさんは多くの魅力を持っています。
完全初見のマイクラ実況がおもしろい
マイクラ中継も一切見たことも経験したこともない「完全初見」の状態のぴろぴとさんがマイクラプレイに挑戦するムーヴィーがおもしろいと話題です。
マイクラというゲームで味わえる楽しさや、ある種の怖さをぴろぴとさんの独創的な観点から伝えてくれる所が見どころです。
冒険や建築、ものづくりの楽しさだけでなく、新しい環境や自然の驚異など、初めてプレイする人の戸惑いや思わず笑ってしまう行動などを伝えてくれる実況は一見の価値ありです。
ぴろぴとが描いた迷路がすごすぎる
ぴろぴとさんが、半年間ずっと描いてたという「迷路」が想像を絶するすごさです。この巨大迷路を描く過程もYouTubeに上げられていますが、とてつもなく壮大です。
しかも本人が、全部ちゃんと迷路になっていると断言しています。
全ての道は必ずスタート地点と繋がっていてただ穴埋めしているような場所もすべて正規のルートを引っ張ってきているのできちんとゴールにたどり着けるとのことです。
YouTubeでは6分間にわたり迷路が描かれていく様を見ることができますが、それだけにとどまらないのが日本が誇るぴろぴと作品です。
終わりまで見るとぴろぴとさんらしい演出が待っています。
ぴろぴととは日本が誇るFLASH職人
『Username666』によりその存在を知らしめたぴろぴとさんの作品は、その独創的な世界観にハマってしまいます。
虜になった人は、今や世界中にいます。一度見たらまた見たくなる、そんな中毒性を持ったムーヴィーを作り出すことのできるぴろぴとさんはやはり、日本が誇るFlash職人といえるでしょう。