さらに大きなイトウになると、なんとヘビやカエル、そしてネズミや水鳥のヒナ等を食べることもあるそうです。小動物も食べてしまうのであれば、熊を食べたという伝説も本当にあった事なのかもしれません。
イトウの釣れる時期
イトウが釣れる時期は地域によって少し異なります。北海道の南の地域では3月頃と10月、11月、東・北の方では5、6月、10月~12月がシーズンとなります。ただ場所によってルールがあり、乱獲することはマナー違反になりますので、気をつけましょう。
イトウの釣り方・釣れる場所
北海道・猿払川(さるふつがわ)
猿払川は稚内宗谷岬よりオホーツク海側へと南下した地点にあります。水は茶色で大自然の猿払原野を曲線を描きながら流れ、周りには多くの湿原や沼があります。イトウが釣れるのは河口~上流にある猿払橋周辺です。シーズンは5月下旬~6月と10月~11月です。
北海道・朱鞠内湖(しゅまりないこ)
近年体長1メートルを超えたイトウが釣られた朱鞠内湖。実朱鞠内湖淡水漁業協同組合がイトウの管理とその増殖事業に努力を注いだことでイトウの数が徐々に増加したとされています。朱鞠内湖は昭和18年に3つの川をせき止めて造られた人造湖です。
人造湖ですが周りには奥深い静かな森に囲まれており入り江と13の大小の島が点在した超絶景を楽しめるスポットです。また広さは2373haとなり湛水面積は日本一を誇ります。湖の氷が解ける5月~6月、9月~11月がシーズンです。
北海道・天塩川(てしおがわ)
続いての釣りスポットは北海道の4大本流の1つである天塩川です。長さ250kmもあり流れが速いのが特徴です。イトウのエサであるウグイやザリガニなどが多く生息するので、良好なイトウが釣れるとファンにも人気の高い釣りスポットです。
イトウが良く釣れるのは中川町から河口にかけてとなり、シーズンは6月~11月です。天塩川は十勝川で捕獲されたイトウと同じく、体長2メートル超える大きなイトウが捕獲されたことでも有名です。
イトウの釣り方・釣り道具
釣り好きなら一度は釣ってみたい幻の魚・イトウ。では一体どのような釣り道具であれば、あの幻の魚が釣れるのでしょうか。今回はルアーフィッシングとフライフィッシングに分けてご紹介します。
イトウの釣り方・釣り道具①ルアーフィッシング
ルアーフィッシングならロッドは8~10ft.のシーバスロッドかトラウトロッドが最適です。ラインはナイロン12~16ポンドまたはPE0.8~1.2号が良いですがPEならナイロン20~30ポンドを結びリーダーにします。ルアーは7~13cmのミノーまたは7~30gのスプーン、リールは中型のスピニングリールがおすすめです。
イトウの釣り方・釣り道具②フライフィッシング
フライフィッシングであればダブルハンド(10番以上)のフライロッドとフライリール、ラインは2~4のインターミディエイトがおすすめです。この時リーダーはマイナス1~4Xとしショックリーダーは6~8号を選びます。フライはストリーマー系が良いでしょう。
イトウの味
食べた方の話によると、「マスとイワナを足して割ったような味」「刺身は脂がのっていてマグロのトロのような味」「養殖は個性がなく、天然は個性が強い」「サクラマスとビワマス、イワナを足して3で割ったような味」とその感想は人それぞれのようです。
しかし、イトウは淡水魚特有の生臭さが少なくとても食べやすい魚で、捕獲して締めた直後はコリコリの食感と淡泊な味が特徴です。これを数日間0℃以下で熟成させることで味わいに深みが出てきます。
イトウの料理
そしてイトウは他の魚と同じようにフライやお刺身、カルパッチョやムニエルにして食べるのだそうです。また、イトウの料理を提供してくれるお店もあるそうです。日本最大級の幻の魚・イトウ。一度は是非味わってみたいものです。
釣り人なら一度はイトウを釣り上げよう
熊を食べたという伝説すらある日本最大級の幻の魚イトウについてまとめてきましたがいかがでしたか?釣りが好きな方でしたら、絶対に一度は釣ってみたい憧れの魚だと思います。この機会にぜひ挑戦してみてください。
ただし、絶滅危惧種に指定され生息数がかなり少なくなってきています。イトウ釣りに挑戦される場合は、乱獲はせずマナーやルールを守って楽しみましょう。また釣りが好きでない方も北の大地の水族館に行けばイトウを見ることができますのでぜひ行ってみてくださいね。