絶滅危惧種・日本最大の淡水魚「イトウ」とはどんな魚?魚が熊を食べた?

イトウはなぜ絶滅危惧種になったのか・原因②直線の川

イトウは、曲線を描きながら流れる大きな川に生息します。曲線を描くことにより川には「瀬渕(せぶち)」と呼ばれる深さのある流水の緩やかな場所ができ、この淵より下流にある浅瀬の部分がイトウが卵を産む適切な場所です。しかし、川の改修工事などで川が直線になることで瀬渕がなくなりイトウは卵を産むことができなくなってしまいます。

イトウの養殖

そんな絶滅の危機にあるイトウですがその養殖に成功した地域もあるそうです。青森県の鰺ヶ沢町では赤石川という世界自然遺産である白神山地を源流とする川でイトウが養殖されています。キレイな川の水だからこそ、イトウが増えたのかもしれません。また北海道北見市にある北の大地の水族館ではイトウを展示しています。

イトウが優雅に泳ぐ姿を見ることができるなんて素敵ですよね。ぜひイトウ釣りに挑戦する前に北の大地の水族館に足を運んでイトウを間近でじっくり見ておきましょう。また釣りが得意ではない方でもイトウに興味のある方はぜひ訪れてみてください。

イトウの産卵

「イトウはなぜ絶滅危惧種になったのか」の項目でもお話しましたが、イトウはサケとは違い繰り返し産卵を行います。産卵期の4月~5月、イトウは川の上流に向かって一斉に遡って2,000粒から10,000粒の卵を産みます。産卵を終えるとイトウはエサがいっぱいある中流へと戻ります。

イトウの食べ物

イトウはまだ小さい時には水生昆虫を食べます。川の水面に落下してきた陸生昆虫はあまり食べないそうです。成長するとヤマメやマス、ドジョウを食べるのですが、ある研究報告では動きの遅いフクドジョウを一番多く食べているのだそうです。

さらに大きなイトウになると、なんとヘビやカエル、そしてネズミや水鳥のヒナ等を食べることもあるそうです。小動物も食べてしまうのであれば、熊を食べたという伝説も本当にあった事なのかもしれません。

イトウの釣れる時期

イトウが釣れる時期は地域によって少し異なります。北海道の南の地域では3月頃と10月、11月、東・北の方では5、6月、10月~12月がシーズンとなります。ただ場所によってルールがあり、乱獲することはマナー違反になりますので、気をつけましょう。

イトウの釣り方・釣れる場所

北海道・猿払川(さるふつがわ)

猿払川は稚内宗谷岬よりオホーツク海側へと南下した地点にあります。水は茶色で大自然の猿払原野を曲線を描きながら流れ、周りには多くの湿原や沼があります。イトウが釣れるのは河口~上流にある猿払橋周辺です。シーズンは5月下旬~6月と10月~11月です。

北海道・朱鞠内湖(しゅまりないこ)

近年体長1メートルを超えたイトウが釣られた朱鞠内湖。実朱鞠内湖淡水漁業協同組合がイトウの管理とその増殖事業に努力を注いだことでイトウの数が徐々に増加したとされています。朱鞠内湖は昭和18年に3つの川をせき止めて造られた人造湖です。

人造湖ですが周りには奥深い静かな森に囲まれており入り江と13の大小の島が点在した超絶景を楽しめるスポットです。また広さは2373haとなり湛水面積は日本一を誇ります。湖の氷が解ける5月~6月、9月~11月がシーズンです。

北海道・天塩川(てしおがわ)

続いての釣りスポットは北海道の4大本流の1つである天塩川です。長さ250kmもあり流れが速いのが特徴です。イトウのエサであるウグイやザリガニなどが多く生息するので、良好なイトウが釣れるとファンにも人気の高い釣りスポットです。

イトウが良く釣れるのは中川町から河口にかけてとなり、シーズンは6月~11月です。天塩川は十勝川で捕獲されたイトウと同じく、体長2メートル超える大きなイトウが捕獲されたことでも有名です。

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