ジャンヌカルマンの眼の色・身長の差異

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昭和初期以前に作成された身分証明書の記載によれば瞳の色は濃い茶色で身長は152cm、額は狭いとされているのですが晩年の特徴には当てはまりません。
支えなくても座れる体

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そしてまた筋肉組織の状態は同年代の人々とは違っていて、何の支えもなく上体を起こして座っていることができ、認知症の兆候も全くありませんでした。
更に研究チームは、彼女が有名になってから昔の自分の写真を燃やすよう指示している点も指摘します。
ジャンヌカルマン娘のなりすましを確信|遺体調査要求へ

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こうした分析結果から、娘が母親になりすましていたと結論付けるのです。
ゴッホに会った、ゴッホの人となり、建設中のエッフェル塔を見たという証言も母親から伝え聞いたことを自分が経験したことのように騙っている。と主張します。
この仮定が事実であると立証するため、プロジェクトチームは母娘の遺体を掘り起こし、DNA検査をすべきであると主張します。
ジャンヌカルマンなりすまし説に反論もある

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ただ、こうした意見に反論もあります。ジャンヌの記録認定に携わった老年学者であるジャンマリ・ロビヌ氏は、文書に問題はなく、なりすましは無かったと断言しています。
また、ジャンヌが永眠した時にアルル市長だったミシェル・ボゼール氏も、なりすましはないとこの学説を全く取り合っていません。
Contents
娘がジャンヌカルマンになりすました理由

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娘が母親とすり替わっていたと仮定して、何のためだったのでしょうか。なぜすり替わる必要があったのでしょうか。
相続税を支払いたくなかった

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ジャンヌの夫フェルナンが、莫大な相続税を払うのを渋ったため、妻の死亡届けを出さなかったと言う説があります。
街の有力者だったため改ざんが簡単だった

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第一次世界大戦後の社会的、経済的混乱のごたごたも利用し街の有力者と言う社会的地位も利用することで公的文書の改竄も比較的簡単にできたと推測されています。
血縁者がいないため嘘でもバレない

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イボンヌが永眠したとされる昭和9年当時、ジャンヌに近しい親類は夫と娘婿と8才の孫だけになっていました。子供の言動は少し心配ですが、それに気を付ければなりすましも不可能ではなかったと考えられます。
娘と並んで写っている40代時の写真を見ると、二人は見分けがつかないほど似ていたといいます。
また世間の注目を浴びた時には家族はおらず、天涯孤独の身となっていて、若いころを知っている人も思い出話を直接聞いた人もいなくなっています。

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さらにかかりつけの病院の診療記録もないし、一本残らず歯も抜けてしまっていて歯医者の記録も利用できなくなっていました。
こういった状況がなりすましを可能とするのに一役買ったのでしょう。
ジャンヌカルマン「リバースモーゲージ」詐欺疑惑!

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昭和38年に最後の家族である孫を事故で亡くしてから2年後の昭和40年に自身の資産を抵当に年金を貰う契約をします。
リバースモーゲージとは

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リバースモーゲージは、いわゆる保険契約の一つです。契約相手の死後、保有していた財産を受け取ることを条件に毎月契約に基づいた金額を年金として支払うと言うものです。
契約相手が早くに死んでしまえば、少ない投資金額で資産を手に入れることができますし、逆なら余計にお金がかかります。
この契約により保険者はお金の心配をせずに済むようになり,フランスで遺産を相続する家族のいない人の中では一般的に行われている契約です。
ジャンヌカルマン90才でリバースモーゲージ契約

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ところがこの契約を結んだ相手が後の史実上最高齢者だったらどうなるのでしょうか。契約相手はすでに90才になっています。
普通であれば仮に100才まで生きたとしても10年間年金を払えば財産を手に入れることができます。ところが契約相手は100才どころか後22年間も生き続けることになります。これには契約者も困ってしまいます。
ジャンヌカルマンと契約を結んだ本人は結局先に死んでしまいます。跡を引き継いで家族が延々と年金を支払い続けることになったのです。
イボンヌなら67才

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先の疑惑の通り契約を結んだのがジャンヌカルマンではなく、すり替わったイボンヌだとどうでしょうか。
契約を結んだのが昭和40年のことなので、イボンヌであれば67才と言う計算になります。
32年生きても99才となり、現実的と言うか、常識の範囲内となり、納得することもできる話ではあります。
ジャンヌカルマンの家は10年分の価値

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契約の対象になった資産はコンドミニアム・アパートメントでした。
ジャンヌカルマンとリバースモーゲージを交わしたアンドレ・フランソワ・ラフレイはこの物件に約300,000フラン程度の価値を見いだします。そして支払い期間の見通しを10年と見積もります。
なにせ契約相手はこの時すでに90才だったのでうまくすれば2~3年程度の金額でこの資産が手に入ると言う算段だったのかもしれません。
1ヶ月2500フランの年金支給契約

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そしてジャンヌカルマンと月に2500フランの年金を払うと言う契約を結びます。当時のレートで換算すると、日本円で月額約¥175,000の契約となります。
国が違うので直接比較することはできませんが、1960年頃の日本の平均月収が¥21,000と言われていますからジャンヌカルマンのもらっていた金額は物凄い契約でした。
ジャンヌカルマンが死ぬまで32年間年金支給

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結局長く見積もって10年と言う年金支給だったはずなのですが、最終的には32年と言う期間払い続けることになりました。
支払った金額は960,000フラン以上となり、家族は譲り受けた資産価値の3倍を越えることになりました。
ジャンヌカルマンの次に長生きは誰?

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122才に続く長生きの人と歳はどのようになっているのでしょうか。
サラ・ナウス119才(アメリカ)

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彼女もジャンヌカルマンと同じで野菜が大嫌いでした。
そして同じくチョコレートが大好きでした。
長生きの秘訣は嫌いな野菜を食べないことでした。
田島なび117才(日本)

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生年月日に確証の持てるなかで最後の19世紀産まれでした。
曾孫の孫に当たる来孫(らいそんと読みます。)までの160人もの大勢の家族に看取られ亡くなりました。
ルーシー・ハンナ117才(アメリカ)

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アフリカ系アメリカ人中、最も長生きした歴代4位の記録をお持ちです。
彼女のものであると正式に断定できる写真が残っていないと言うミステリアスな背景もお持ちです。
シラリ・ミスリモフ168才(アゼルバイジャン)

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昭和48年に168才で永眠したとNHKで報道されています。
3人の奥さんと23人の子供。そして直系の家族が200人を越えていると言うからすごい話です。
驚きなのは末子が34才だと言うことです。計算すると132才の時の子供となりますから、命の可能性を感じます。彼の生年月日は非公式となっています。
李青曇256才(中国)

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彼の存在が世に知れ渡ったのは、1930年にNYタイムズに取り上げられたためです。
記事の内容は清朝時代の「公文書」に1877年に200才の誕生日を祝ったと言うものでした。
生活習慣は仙人の様だとも伝わっています。彼の生年月日も非公式です。
生命の到達点

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人だと最高齢は122才ですが、他の生物だとどうなのでしょうか。
507才

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この偉業を成し遂げたのはアイスランド沖で発見された「ホンビノスガイ」と言う、欧米では食用にされている貝です。
年令測定方法

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貝の殻には暖かい時期に大きく育ち、寒いと育ちにくいと言う性質があり、木の年輪のような模様が出ます。
この模様を数えることで、貝の齢を調べることが可能なのです。
偉業達成と共に永眠。死因は

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学者はこの貝の模様を正確に数えるために貝殻を外しにかかりました。
結果、この貝が1499年産まれの507才であることがわかったのですが、貝殻を剥かれたことで永眠してしまいました。
人魚の肉を食べて不老不死になったという伝説で知られる八百比丘尼に関する記事はこちら
待たれるDNA鑑定|果たして結果は?

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イボンヌがジャンヌカルマンになりすましていたと言う主張は、あくまでもそういった可能性があると言う仮説でしかありません。まだ事実として確定したことではありません。
戸籍制度のしっかりしてきた近年では起こり得ない、この時代だったからこそ可能だったトリックであるとも言えますが、もしこれが事実だったとしたら世紀の大スクープであることに間違いありません。
研究チームの主張を受け入れ、DNA鑑定をするのか、はたまた突っぱねてしまうのか。結果が気になります。