スズメダイとは?
名前の由来や特徴
「スズキ目スズキ亜目スズメダイ科スズメダイ属」の魚です。大きさは5cm~15cmほどの大きさです。漢字で書くと「雀鯛」です。名前の由来は小さいこと、やや茶色がかった色であること、丸い小さな目などがスズメに似ているからだといわれています。
体は木の葉のような形をしています。ウロコは厚く、体の大きさに比べて大きいサイズになっています。また、背びれの付け根に白い点があるのが特徴で、この白い点は死ぬとすぐに消えてしまいます。
スズメダイの生態
どんなところにいるの?
生息している場所は、青森県から九州南岸の太平洋沿岸、瀬戸内海、日本海、東シナ海、伊豆・小笠原諸島、琉球列島に分布する生息域の広い魚です。ただし、秋田県や宮城県以北ではあまり見られないようです。水深2~30mの沿岸の岩礁やサンゴ礁域を群れを作って泳いでいます。肉食の魚で、動物性のプランクトンを食べています。
寒さに強い
種類としては約300種いるのですが、この種は最も低温に適応していて、水温8℃に耐えられるといわれています。大抵の魚は海流に乗って北上してきても、そのまま戻れずに死んでしまいますが、この種は低水温に耐えられるので、越冬することができます。
どうやって繁殖している?
繁殖期では雄が岩場のくぼみなどに確保した産卵場に雌が散乱します。また、雄はきれいに清掃したり海水を送ったりして卵の世話をします。さらに卵を狙う外敵から守る習性があり、卵が孵化するまで続けます。