放っておいたため、切断になった症例もあります。
象皮病の症状は陰茎や乳房、脚や腕などに現れる
主に出やすい箇所は、脚と言われています。しかし、手術や、蚊に刺された部分に寄っては、陰茎、乳房、腕などにも症状は出るようです。
脚や腕などは病院にかかりやすいかもしれませんが、乳房や陰茎などはいつもは人に見せません。病院の受診に躊躇してしまう人もいるでしょう。
見た目がどんどん変わっていく恐怖は、痛みや発熱よりも怖く感じるのではないでしょうか。また、肥大するという点では巨乳症という病気があります。詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。
象皮病の海外での症例紹介
象皮病の発症が見られるのは熱帯や亜熱帯の73カ国です。脚や、陰茎、乳房や腕などに症状が現れる病気は、他の各国では現在でも恐れられている病気です。
日本からはだいぶ離れている国ですが、大切な症例を少し紹介しましょう。
海外の象皮病症例紹介①靴を履けない女性
女性にとって靴はとても素敵なファッションの一部です。インドのカシミール地方にソイ・パスリーさんは住むまだ若い女性は生まれたときから、脚がむくんだように腫れていたようです。
取材時の2018年、21歳の彼女の脚は長さ28センチ幅は18センチもある状態だったと言います。アメリカンフットボールがこれくらいの大きさと言われています。
女性なので外見は大切なもの、14歳の時に大きくなった脚を小さく見せようと手術に踏み込みますが、脚の指を切断するという安易な手術でした。
脚の肥大化は止まりましたが、肥大化はふくらはぎまで侵食し、歩行が困難な状態に陥っているそうです。生まれたときから症状があるのであれば、蚊から発生したわけではなさそうです。
海外の象皮病症例紹介②体重500キロの世界で一番重い女性
エジプト人のエマン・アフメド・アブド・エル・アティさんは、世界で最も体重が重いと有名な女性です。一時は、500キロ近くの体重がありました。
体重のせいで20年以上自宅から外に出られない状態だったと言います。エジプトのアレクサンドリアから、インドのムンバイに行き手術を受けることになります。
彼女は太りたくて太ったわけではなく、子供の頃に四肢のなどが象皮病と診断されており、だんだんと体が動かない状況に陥ったそうです。
減量手術を受け、体重が半分になりました。その時の嬉しそうな彼女の写真もニュースで流れました。しかし残念ながら、心不全、腎不全のため2017年9月に亡くなっています。
海外の象皮病症例紹介③脚が3倍以上に肥大した女性
中国人女性も象皮病で両脚が通常の3倍にも膨れ上がり、台湾で手術をした症例もあります。中国国内での病院で治療法はないと言われてました。
彼女は普通に女の子としての人生を送ることも諦めていました。彼女の家庭は生活保護を受給しているほど貧困だったのです。
彼女に救いの手を伸ばしたのは台湾の宗教派「仏光山」でした。手術費用は病院が持ち、渡航費用や雑費は「仏光山」が補い、彼女は手術に踏み込めました。
また、彼女の感染経路は蚊ではないとされ、原因が不明とされています。
海外の象皮病症例紹介④陰茎が90cmまで肥大した男性
近隣の男性が起点を聴かせてFacebookで助かった男性がケニアにいました。彼は陰茎が10歳から膨れ上がり、15歳にはズボンを履くことができずに学校も退学しています。
耐え難い痛みと陰茎の腫れた部分の重みで、歩く、座るのも困難で寝たきりだったと言います。学校にも行けなくなってしまった彼は、この世を恨んだことでしょう。
症状に苦しむ姿を見かねて、近隣の男性がFacebookで呼びかけた所、偶然地元の知事の目に入り寄付により手術がなされ、一般的な陰茎に戻ったようです。
このようにFacebookで呼びかけるだけで、一人の人生も変化し、病気に関しての知識も広がるのはとても勇気づけられる例でしょう。
ここまでは、生まれつきだったり、原因不明でかかった人が多く見られます。まだまだ、様々な要因も隠されているのかもしれません。
金正恩が象皮病である噂も
憶測と噂の域は出ませんが、北朝鮮で最も権力のある金正恩が象皮病と囁かれています。
彼がメディアに登場するときのズボンに着目すると、通常の2倍はあるかと思われるズボンを常に履いています。
ズボンの太さが、象皮病を疑われる原因となりました。真相は分かりませんが、ズボンの中身が余っているようには見えなかったのも、象皮病を疑われた原因のようです。