日本の象皮病症例紹介②葛飾北斎の浮世絵
もう一つ象皮病の存在を有名にしたのは、江戸時代の後期に浮世絵を世に出し名をあげた「葛飾北斎」の絵です。様々な絵を残していますが、葛飾北斎が病にかかったわけではありません。
上の画像をよく見ると、象皮病の患者の絵が描かれているのが分かります。
二人がかりで腫れ上がった陰茎を運ぶさまが描かれているため、江戸時代の日本では象皮病が流行っていたと感じさせられます。
象皮病は日本ではあまり見られない病気
日本での象皮病の発生は、菌ががほぼなくなったため確率は低いとされます。
しかし、先程少し触れた通り、手術や傷などから発生する可能性もあるので、全く安全とは言えない病気です。また、知らないというのも怖いことです。
少しの知識を得れば確実に、病院の診察や治療に結びつくでしょう。
象皮病は治せるのか?治療方法は?
実例などを並べてみると、決して自分に全く関係ない病気ではないことがわかります。象皮病を簡単に治す方法、特別な治療法はないのでしょうか?
かかってしまった時に少しでも慌てずに、対処できればかなり力強く感じるでしょう。
象皮病の診断方法
象皮病の診断方法は主に2つあるようです。顕微鏡で血液中のミクロフィラリアを確認することです。
そのためには採血が必要不可欠になりますが、行動が活発な夜間に採血する必要があります。もう一つが血清検査と呼ばれるものです。
血清中の抗体値を調べるものですが、陰性と判定が出ても、時がだいぶ経過してからリンパ浮腫を発症した人もいます。そのため、診断で象皮病を見極めるのは困難とされています。
象皮病の治療方法①投薬治療
さすがに、症状によって変わりますがいきなり手術とはならないようです。まず薬を飲むことから始まります。治療薬があることが分かりホッとしましたね。
投薬は、リンパ浮腫の場合、効く薬はほとんどない為、蜂窩織炎(ほうかしきえん)を起こした場合は抗生物質と使用されます。皮膚が角化した場合は尿素製剤を塗ります。
すでに、象皮病になっている場合には、駆虫薬と治療薬としてDHCなどが出されます。
象皮病の治療方法②手術
どうしても生活に支障が出てしまう、症状の悪化が著しい場合は世界の症例で上げた通り、手術をする場合もあります。その時はしっかりと医師の説明を聞くようにしましょう。
象皮病の治療方法③マッサージや軽い運動
原因であるミクロフィラリアが体内で駆除できたとしても、肥大し続けることもあるようです。その時に備え、悪化しないための対策でを怠ることのないようにしましょう。
治療方法には、清潔に保つことや、リンパの流れを良くするために運動やマッサージをする事も有効とされています。そのまま放置しないことが大事です。
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