セシウムさん騒動後の世間の反応
『セシウムさん』と並んだ映像を見て、視聴者や景品のお米“ひとめぼれ”に関わる人たちは憤慨します。震災の後は特に重要視された放射能問題の事もあり、『セシウムさん』なんて表記は許されてはいけません。
ネットでも「震災を馬鹿にしている」「2chもドン引きするレベル」と言われます。また「なんjやvipの匿名だからやれるノリ」「犯人はなんj民なの?」なんて感想を抱いた人もいた模様。
放送後には17,000件以上の苦情が殺到
8月4日の11時過ぎに流出したセシウムさんは、東海三県が配信地区ではあったものの、瞬く間に知れ渡って行きます。同日午後6時には、300件もの問い合わせや苦情が挙がり、掲示板や関連サイトは炎上します。
6日の夜には問い合わせは約10,000件にのぼり、セシウムさんを含む酷い言葉への苦情は、最終的に電話やメール等を合わせ17,000件以上となりました。
岩手県や農家関係者から怒りの声が
セシウムさんの報道にブランド米・ひとめぼれが付随した為、“ひとめぼれ”を生産を行う、岩手県を始めとする農家からの憤慨の声も相次ぎます。
また、『セシウムさん』と書かれた映像の景品の対象が“岩手県産”だった為、JA岩手の会長からも抗議文を渡されます。
BPO(放送倫理・番組向上機構)による調査
NHKや日本民間放送連盟と他加盟会員各社の出資、組織した任意団体が『BPO』です。「言論と表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護する立場」であるBPOには、各地の視聴者からテレビ各局への意見が寄せられています。
同年同月には騒動の他に、タレント・島田紳助の引退があり、視聴者より多くの意見が寄せられます。抽象的な意見の他、特定した意見は各局へ通知される仕組みとなっています。
低俗さやモラルに関わる意見や、取材や演出、編成や言葉への意見も集まっています。騒動に関わる意見も、後に通達されていた事でしょう。
セシウムさん騒動の発生原因を探る検証番組を放送
『セシウムさん』が発起した問題は、謝罪して終わりで済ませられるミスではなく、当事者らへの事実確認が行われます。また、社内・外部から集めた意見も含め、改善策が練られる事に。
関係者らのインタビューを含む検証番組が作られ、同年8月30日に放送。リアルタイムの放送地域は東海三県でしたが、8月30日~9月12日までホームページに動画の掲載を行います。
セシウムさん騒動後の影響!放送した番組は放送打ち切りに
13年続いた番組は終わりを迎えます。苦情が相次ぎ、セシウムさんの報道後に当事者らは、どのように責任を取ったのでしょうか?
セシウムさん騒動後にスポンサーが次々と降板
長く続いた番組だった事もあり東海三県の大手企業もスポンサーとなっていましたが、CM提供企業も含め次々と撤退、最終的には全てが降板。また、『セシウムさん』の影響は局内の他の番組にも及びました。
「信頼を得るのにはとても時間がかかるが、失うのは一瞬だ」とは、まさにこの事ではないでしょうか?JA共済を始めとする企業の後ろ盾は、かなり大きいはず。信頼の回復に努めてほしいものです。
降板したスポンサーは?
なんと20社のうち17社が降板するという、史上稀にみる続々ぶりにマスコミも反応せずにはいられなかったことでしょう。JA共済を始め、以下の後ろ盾を失いました。
- メナード化粧品
- 愛知小型エレベーター製造
- 名城食品
- うなぎ屋たむろ
- 中央出版
- フジパン
- AEON
- 城本クリニック
- ヤマザキパン
- 土岐プレミアム・アウトレット
- ジャズドリーム長島
- ミキハウス
- 福寿壮
- 川上屋
- CHARDONNAY HOME
- 愛知縣護國神社