ツーバーナーってどんなもの?
ツーバーナーとは、火の出るところが2口あるバーナーのことです。ファミリーなど多人数でキャンプする時に、同時に作業のできる便利アイテムです。そして焚き火や炭火と違って、火加減や熱量調整がとても容易で、火力の安定性に優れているため調理しやすいです。
シングルバーナーとツーバーナーの違い
シングルバーナーは、コンパクトで場所を選ばずとても軽量な作りになっています。少人数の場合は、シングルバーナーが向いています。ツーバーナーは、2箇所で同時に調理などの作業が行えるため、作業効率が高く大人数に対応しています。
ツーバーナーの燃料は2種類
ツーバーナーの燃料は2種類あり、ガソリン式とガス式になります。どちらにもメリット・デメリットはあります。まずは2種の燃料の違いについてみていきましょう。
ガソリン式
ガソリンといっても、ガソリンスタンドで販売されている、車用のガソリンを使用するわけではありません。より高純度に精製されているガソリンで、ホワイトガソリンと呼ばれるガソリンを使います。キャンプ用品として1リットル1000円程度で購入できます。
ガス式
ガス式はガス缶をセットするだけで使うことができます。基本的にはキャンプ用の専用ガス缶(OD缶)を使いますが、コンビニなどでも購入できる、家庭用コンロに使うガス缶(CB缶)を使うことができるタイプもあります。
定番はコールマンのガソリン式ツーバーナー
コールマンのツーバーナーといえば、ガソリン式の方が人気はあります。人気はあるのですが扱い方は少しコツがいるため練習が必要です。
コールマンガソリン式ツーバーナーの特徴
ガソリン式のツーバーナーは昔から定評があり、火力も強く燃費がよいため長時間使用できると人気があります。そして頑丈で壊れにくく補修パーツも発売されているのでメンテンナンスをしながら何十年も使用しているユーザーも多いです。
メリット
ガソリン式のメリットは安定した火力になります。ガス式ですと使いきったガス缶を持ち帰らなければいけませんがので、ゴミの量も少ないです。コールマン独特の深緑のボディに真っ赤な燃料タンクを持つ重厚感あるルックスのファンも多いです
デメリット
燃料として使うガソリンはホワイトガソリンになるので、ガソリンスタンドではなくキャンプ用品コーナーで事前購入しなければいけません。また、使用前に燃料タンク内に圧力をかけ、空気でガソリンを送り込めるようにポンピングをしなければいけません。
100回ほどノブを押し込む必要があり、使用後も燃料タンクからガソリンを取り除くのも面倒、と言われる方も多いです。
コールマンのガソリン式ツーバーナーの使い方
ガソリン式の方がガス式より手順が若干多いです。ですが練習して慣れてしまえば簡単です。どのように設置し、着火していくのかを見ていきましょう。
設置方法
テーブルなどの平な台の上に本体を置きます。中が空なのでガソリンタンクやアルミフォイルなどの小物などを収納し運ばれる方も多いです。収納品も出しておきましょう。ガソリンタンクを丁寧に取り出し、プレートを下ろします。
燃料を入れる
平な台に注入口が上になるように置き口を開けます。フューエルファネルやガソリンフィラーといった道具を使って溢れないようにガソリンを注ぎます。満タンまで入れたら蓋をしっかり締めます。
ポンピング
ジェネレーター横にある黒いネジを右に動かなくなるまで回します。そしてポンプノブを左に2回転させてノブを取り出します。ポンプノブをまっすぐ引き出し、そのまままっすぐ押し込みます。この作業をポンピングといい、100~150回程度繰り返します。
燃料タンクをセットする
ジェネレーターという長い管をメインバーナーの根元に差し込みます。そしてタンククリップの穴を本体全部に差し込みセットします。
点火方法
サブバーナーの燃料バルブが動かなくなるまで右に回します。次に、ジェネレーターの付け根にある点火バルブを上に回します。柄の長いライターなどに火をつけ、メインバーナーに近づけながら燃料バルブを左に2~3回転させます。
注意点
ガソリンを燃料タンクに注入する際、無精をせずに専用の道具を使って移すようにしましょう。特にガソリンフィラーは満タンになると自動的に注入をやめ、フィラーに残ったガソリンでちょうど満タンになるよう設計されています。
コールマンのガソリン式ツーバーナーのメンテナンス
丈夫だからこそ、日ごろのメンテナンスが重要になります。とはいえ、交換も簡単ですし必要なパーツは個別に購入することができます。 コールマンはメジャーなブランドなので、インターネットだけでなく大型スポーツセンターでも購入することができ、物によっては大型ホームセンターでも手に入るものもあります。
ガソリン式ツーバーナーのメンテナンス (ジェネレーター)
使っている内にジェネレーターのネジが変形してしまう場合があります。その際、ジェネレーターを交換する必要があります。ジェネレーターのパーツだけ別売りされていります。プライヤと呼ばれるペンチのような道具を使い、ジェネレーターを左に回して取り外します。合わせてニードルも取り外し、新しいものと交換します。
ガソリン式ツーバーナーのメンテナンス(ポンプ)
ポンピングする際、ポンプノブが動かなくなることがあります。ポンプノズルに油分が足りないことが原因です。ポンプキャップの「オイル」と書かれた所にリュブリカントを指せば直ります。
ガソリン式ツーバーナーのメンテナンス(バルブ)
燃料バルブをしめると火を消すことができます。しめてもジェネレーターなどパーツ内にガソリンが残っているためすぐには火が消えないのですが、小さな火でずっと燃え続けてしまう、ということがあります。
この場合は燃料バルブを交換する以外直しようがありません。タンクを逆にし、四角い部分をバイスなどで固定し、タンクを左に回して取り外します。外すのに回した回数分、右に回して新しい物をセットします。
コールマンのガソリン式ツーバーナーのおすすめオプショングッズ
先ほどからご紹介している道具や、あると便利なオプショングッズをご紹介します。
リュブリカント
リュブリカントはポンプをスムーズに動かすようにする、専用の潤滑油です。定期的にリュブリカントオイルを指すことでポンピングトラブルを減らすことができます。
フューエルファネル
フューエルファネルは燃料のガソリンをガソリンタンクに移し替える道具の一つです。じょうごなどを使うと簡単にあふれてしまいますし、溢れないように少しずつ入れていくとかなり時間がかかります。
フューエルファネルを使うと溢れることなく注ぐことができます。また、屋外で移し替えをすると灰などが入りがちですがフィルターが付いているためゴミが入ることはありません。
ジェネレーター
ツーバーナーは、ガソリンタンクをポンピングによってジェネレーター内にガソリンを噴出し、出されたガソリンが熱されたジェネレーターによってガス化し、メインバーナーに導くことで燃焼させていくシステムとなっています。
ジェネレーターが冷えていると熱くなるまでの間、不完全燃焼し赤い炎がでてしまいます。赤い炎はススが出ますのでジェネレーターが汚れ劣化してしまいます。定期的に掃除し、必要があれば交換しなければいけません。
収納ケース
手提げになっており、後述のスタンドも一緒に持ち運ぶためのスナップがついているので外側に装着することができます。コンテナなどを手に持って移動するため肩にかけることができるカバンは非常に使い勝手が良いです。
汚れが目立たない黒いケースが一般的ですがおしゃれな白いケースも発売されておりどちらも上部なキャンバス地でできています。
スタンド
テーブルに置いたり、地面に直接置いても使えますが使いにくい上に安定性が悪く危ないのでスタンドなどにおいて使う方が安全です。コールマン社のテーブルを使用されている方はスタンドとテーブルを連結することができます。
専用のケースもついており、カメラの3脚のようにコンパクトに折りたたむことができます。先述の収納ケースには外側にスタンドを固定するためのスナップがついているので一緒に保管・運搬することができます。
スリムなコールマンのガス式ツーバーナー
ガス式ツーバーナーはガソリン式と比べると少し小ぶりでコンパクトになります。その分軽く、持ち運びは簡単です。
コールマンガス式ツーバーナーの特徴
ガス式はガソリン式と比べ、事前準備はほとんどありません。購入してきたガス缶の蓋を取り、装着するだけになります。
メリット
ガソリン式のポンピングが面倒、と思われている方はガス式の方が向いているかもしれません。ガソリン式にコンパクトなので非常に軽いです。