ソイとはどんな魚?生態やおすすめの料理レシピをご紹介します

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ソイの下処理をするにあたって、背びれや腹びれ・エラブタにある鋭いトゲにも要注意です。トゲには雑菌が付着しているため、刺さると雑菌が傷口から入り痛みが数時間続くこともあるようです。キッチンバサミでトゲを取り除いたり手袋をつけたりと素手で触らない様に注意してください。

ソイの捌き方

スーパー等でソイを見つけた場合はお店で内臓や鱗の処理から三枚おろしまでお願いすることが出来ますが、自分で釣ってきた場合は料理に合わせて自分で処理することになります。そんな時のためにソイの捌き方をご紹介します。

動画でも紹介されていますが、先ほどお伝えしたとおりトゲには十分に気をつけて行ってください。捌き方を知っていれば、自分で釣ってきたときに新鮮な状態のソイを食べることが出来て、ますますソイの魅力に惹かれること間違いなしでしょう。

ソイのレシピをご紹介!①塩焼き

まず最初にオススメするのはソイの上品な味をそのまま味わっていただける塩焼きです。その名の通り両面に塩を振って焼くだけのシンプルなものですが、だからこそ一手間かけるだけでグッと美味しくなる一品でもあります。

塩焼きのレシピ

トゲに気をつけながら鱗取りなどで鱗を落とし、内臓・ワタ・エラを取り除いた後、生臭さを取るためにも塩水でしっかり洗います。グリルに入るサイズであればそのまま姿焼きにするのがオススメです。

塩少々を全体にふりかけ30分ほどおくと、少ない塩でソイの旨みを活かした塩味がつきます。その後キッチンペーパーで水気を拭き取り、表面に切り込みを入れます。最後にお酒をかけてグリルで両面を焼きます。お酒の効果でふっくらと臭みなく焼き上がります。

ソイのレシピをご紹介!②煮付け

ソイは白身魚のため味がしみ込んで煮付けにもとても向いています。こちらも塩焼きと同様に、しっかり下処理をすれば丸ごと煮付けられるので調理も簡単でオススメのレシピです。表面に飾り包丁を入れれば見た目も良く、味もよくしみ込みます。

煮付けのレシピ

下処理を施した後、表面に飾り包丁をいれます。水・酒・みりん・砂糖・醤油を混ぜ合わせソイがちょうど入るサイズの鍋に入れます。さらにスライスした生姜をいれ、煮崩れを防ぐために昆布を敷きその上にソイを並べます。穴をあけたアルミホイルなどを被せ、煮汁をかけながら中火で10分~15分ほど煮ます。

煮付けは冷める時に味がしみ込むので、早めに作って一度冷ますとより一層美味しくいただけます。食卓に出す際は下に敷いていた昆布も一緒に盛り付け、さらに千切りにした長ネギを添えると見た目もよく仕上がります。

ソイのレシピをご紹介!③ソイ鍋

ソイの旬は先ほどお伝えしたとおり秋~冬です。この寒い時期にぴったりの料理と言えばお鍋ですね。北海道ではソイを食べるなら、刺身の次に美味しいのが鍋だとも言われているくらいで、ソイの頭やアラから出るソイの旨みを丸ごと味わうことが出来ます。

ソイ鍋のレシピ

下処理をしたソイをぶつ切りにし、生臭さを取るため沸騰したお湯で1分ほど下茹でします。茹ですぎると旨みが出てしまうので要注意です。下茹でしたソイを水で洗い、水・昆布・薄口醤油・酒・塩・出汁の素で作った出し汁とともにお鍋に入れ、お好みで白菜・長ネギ・きのこ・人参等とともに煮込めば出来上がりです。

ソイは身離れが良い魚ですので、あまり野菜を多く入れてしまうと煮崩れの原因になります。たくさん野菜を摂りたい場合は、一気に入れるのではなく途中で足すのが良いでしょう。またスープには旨みがいっぱいですので、しめにはうどんや雑炊がオススメです。

ソイのレシピをご紹介!④アクアパッツァ

上品な味のソイは洋風の料理にもピッタリです。その中でもアクアパッツァは、魚丸ごと使えるので存在感があり見た目も華やかでおもてなしやクリスマスなどのイベントに作ると喜ばれるでしょう。調理手順も簡単なので作り手にも嬉しい一品です。

アクアパッツァのレシピ

鍋にオリーブオイルとスライスしたにんにく・みじん切りにした玉葱を入れ、玉葱が色づくまで炒めます。そこに水と白ワインを加え、下処理をしたソイを並べます。周りに半分に切ったミニトマト・輪切りにしたオリーブを並べ、バジル等の乾燥ハーブを散らし、塩少々を加えたら一煮立ちさせます。あとは蓋をして中弱火で10分程度煮て完成です。

お鍋は見た目や洗い物のことを考えてもそのまま食卓に出せるものを使うのが良いでしょう。残ったスープにはソイの旨みがしっかり詰まっているので、パスタにしたりトーストを浸したりすると最後まで美味しくいただけます。

ソイのレシピをご紹介!⑤ムニエル

ここまではソイを丸ごと調理するレシピをご紹介しましたが、次からはおろしたソイを使ったレシピをご紹介します。切り身を使ったムニエルは簡単にできてお弁当用に作り置きも出来るオススメのレシピです。

ムニエルのレシピ

ソイの切り身の両面に塩こしょうをふり、少し時間をおいて馴染ませたあと、小麦粉を両面にまぶします。熱したフライパンにオリーブオイルをしきスライスしたニンニクを弱火で炒めます。香りがたったら皮目を上にしてソイをいれ、両面焼き上がったら完成です。

旬のソイは脂がしっかりのっていますが、お好みでガーリックバターを最後に追加するとより一層こってりして美味しいです。また、付け合わせとしてアスパラガスやブロッコリーなども一緒に炒めると盛り付けたときの色味も良いでしょう。

ソイのレシピをご紹介!⑥湯引き

そのままでも美味しいソイのお刺身ですが、そこにもう一工夫加えて湯引き刺身にしてみるとまた味わい深いソイを楽しめます。ソイは皮も美味しい魚として知られており、歯ごたえはかなりありますが噛めば噛むほど旨みがしみ出してきます。

作り方はとても簡単で、三枚におろしたソイの皮目を上にしてザルに置き、沸騰したお湯をかけます。その後、氷水で急冷し薄切りにします。お醤油だけでも美味しいですが、お醤油に卵黄を混ぜたり山椒を加えるとより美味しくいただけます。

ソイを知って美味しい料理を楽しみましょう

なかなか見慣れない魚、ソイについてその生態から釣り方・オススメのレシピまで幅広くご紹介してきました。店頭では見かけないかもしれませんが、日本の広い地域で釣ることが出来るので、トゲやアニサキスに気をつけて是非旬の時期に「北の鯛」にトライしてみてください。

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