片方のはさみだけ大きい!?不思議なカニ「シオマネキ」の生態や食べ方を紹介

白色でつるんとしたはさみを持つシオマネキです。ウェービングをする様子が白い扇を振りかざしているように見えることから白扇(ハクセン)という名前が付けられました。

ヒメシオマネキ

ゴツゴツした立派なはさみが特徴のシオマネキです。大きなはさみの下半分はオレンジ色をしています。干潟に巣穴を掘って生活していますが、集団で水辺へ移動することもあります。

ルリマダラシオマネキ

石のゴロゴロしているような場所によく生息しています。甲羅の鮮やかなスカイブルーが特徴的です。はさみのオレンジ色がコントラストとなって目を引く、美しいシオマネキです。

ヤエヤマシオマネキ

マングローブなど柔らかい泥を好んで生息します。オスのはさみは上半分が白色、下半分が朱色をしています。ヒメシオマネキよりもはさみは大きく、色も赤みが強いです。甲羅は黒っぽい紺色をしています。

シモフリシオマネキ

体長は1㎝程度とシオマネキの中でも小ぶりな種類です。白い甲羅に茶色の斑点が特徴です。石垣島や沖縄本島で生息が確認されています。

干潟に暮らすその他の生き物たち

干潟は生き物の宝庫

干潟とは、干潮時に現れる遠浅の浜のことを指し潮が満ちると海水に覆われてしまうのが特徴です。干潟の砂泥は、干潮時には日光を浴びて酸素も十分取り込むことができます。河口干潟では、川の流れによって上流の大地から豊富な栄養素が流れ着きます。満潮時には海水に乗ってプランクトンなども流入し、さらに豊かな土壌が形成されます。生き物に必要な光、酸素、水、栄養すべてが揃う干潟では様々な生き物が暮らしています。シオマネキの周りで暮らす生き物についていくつかご紹介します。

NEXT トビハゼ