片方のはさみだけ大きい!?不思議なカニ「シオマネキ」の生態や食べ方を紹介

オスが持つ大きなはさみは主に「ウェービング(Waving)」という求愛行動に用いられます。干潮時の干潟ではオス達が大きなはさみを必死に振り、メスに自身の存在をアピールする姿が観察できます。小さなカニ達が一生懸命はさみを振っている姿は、なんとも可愛らしく一見の価値ありです。

他にもある!大きなはさみの存在意義

他にも大きなはさみはオス同士が戦う時の武器にもなります。また外敵から身を守るために、巣穴に蓋をする楯のような役割も担っています。さらには、はさみから放熱することで体温調整を行っているとも言われています。

小さなはさみはとっても便利

小さなはさみは泥をすくうのに好都合です。砂泥をすくっては口に運び、泥の中のプランクトンを食べています。

シオマネキの名前の由来とは?

早く潮が満ちるように手をこまねいているように見えることからつけられた

シオマネキは漢字では「潮招」と表記します。求愛行動のウェービングという動作が、潮が早く満ちるようにと手をこまねいているように見えることに由来しています。また英名はFiddler crabと言います。Fiddlerとはバイオリン奏者のことで、これもまたウェービングの動作がバイオリンを演奏しているように見えることからつけられた名前です。

シオマネキの種類

ひとえにシオマネキと言っても様々な種類が存在します。ここではその中でも7種類についてご紹介したいと思います。

ベニシオマネキ

真っ赤な体色が特徴のシオマネキの一種です。甲羅は赤一色の個体と赤と紺の二色になっている個体とがいます。

リュウキュウシオマネキ

その名の通り沖縄の琉球地方に生息するシオマネキです。生体は茶色い体色をしていますが、若い個体は鮮やかな赤や黄色、オレンジ色の体色をしています。

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