干潟の泥の上を這いまわる体長10cmほどの魚です。体は灰色で大きな黒点と小さな白点のまだら模様が特徴です。春~秋にかけて干潟で生活し、冬は巣穴に籠って過ごします。近づくとカエルのようにピョンピョンと跳びまわるため、なかなかすばしっこい生き物です。
ムツゴロウ
トビハゼに似ていますが、体長は15cm~20cmにもなります。こちらも潮が引いた干潟の上を這いまわって暮らしています。体の色は褐色から暗緑色と個体差があり、全身に白か青の斑点があるのが特徴です。満潮時や夜間は深さ1メートルほどもある巣穴に隠れて過ごしています。
コアジサシ
白いツバメのような鳥です。くちばしと足は鮮やかな黄色をしています。河川、湖沼などに集団で繁殖します。水上を飛び、魚を見つけると頭から水面に飛び込んで魚を捕らえます。
シオマネキは捕まえてもいいの?
ハクセンシオマネキは絶滅危惧種のため、捕獲禁止
こんなに可愛くてユニークなシオマネキ。見つけたら捕まえたくなってしまいますよね?しかし、ハクセンシオマネキに関しては2006年に環境省の絶滅危惧種に指定されており、捕獲は禁止となっています。道路整備や環境の悪化によりシオマネキの住める環境が減ってしまったことが、個体数の減少に繋がったと考えられています。特に規制のないシオマネキは飼育可能です。
シオマネキの捕獲方法
トラップ作戦
シオマネキは警戒心が強く、逃げ足の速い生き物です。近づくだけで巣穴に隠れてしまうので、捕獲にも少しコツが必要です。まず一つ目の方法は、魚用のネットなどを巣穴にセットし少し離れた場所で待機します。そして巣穴から出てきたところをネットで掬いあげるやり方です。
巣穴にふた作戦
2つ目は巣穴から出ているシオマネキにターゲットを絞り、そのシオマネキの巣穴に蓋をして隠れられないようにするという方法です。シオマネキは他の個体の巣穴には入らない習性があるので、その個体の巣穴だけを塞いでしまえば逃げ場がなくなるのです。
シオマネキの飼育方法
干潟のような環境を用意する
水槽やプラケースに泥や細かい砂を傾斜をつけて敷き、一部が浜を形成するようにします。長期的に飼育したいのであれば、干潟の泥を使用する方がよいでしょう。そして水深1~2cmほどの水を用意。海水でも真水でも飼育可能です。水槽は日光のあたる場所に置き、適宜スプレーなどで浜の部分が完全に乾いてしまわないよう保湿します。
餌は乾燥ミミズなどを用意する
餌は乾燥ミミズなどを少量、月に数回与えれば十分です。基本的には泥の中のプランクトンなどを食べて生きています。