b.トビウオ(アゴ)
持っているお酒を入れる酒器に合うサイズのトビウオ(アゴ)を用意します。トビウオをきれいに捌き、血を抜いてから好きなだけ身を残しておきます。その後、塩を少し足してお皿の上へ乗せて軽く炙り、その後、酒器にアゴを入れ、その上から熱々のお酒を注いで、ラップをかけてしばらく蒸します。数分立ったらラップを外し、アゴの香りがお酒に混ざったところでできあがりです。
c.イワナ
イワナは大きめなサイズの魚なので、なるべく小さめのイワナを買うか釣ってくることをおすすめします。その後、しっかりと丁寧に裁き、肝や血をしっかりと抜いて、残しておきたい量の身を残し、風の良く通る場所に一日干して置きます。後日、両面をしっかりと焼き、酒器にイワナを丁寧に置き、その上から熱々のお酒を注いで上からラップをかけて数分待って蒸し、できあがりです。また、酒器がイワナより小さい場合は、好きなサイズに折って入れてもしっかりと味がでます。
d. 鮎
購入、または釣った鮎を捌き、血を抜いた後に、鮎の頭の部分が下になるように斜め下にして炭火でしっかりと焼きます。水気や余計な脂分が抜けるまでじっくりと焼き、その後2、3日風のよく通るところに干します。その後、干した鮎を少し焦げる程度にしっかりと炙り、酒器へ移し、熱いお酒を注ぎ、ラップをかけて数分蒸してできあがりです。鮎は、焦がした方が、お酒に味がしっかり出るので、おすすめです。
e. ふぐ
ふぐは、捌いた後に、身を役半日、骨を2、3日しっかりと骨も乾くまで干します。雨などは避け、風のよく通るところに干します。その後、酒器に骨と身を移し、日本酒の熱燗を注いでできあがりです。骨は、どこの部分を使っても作れますが、中骨を使うとより美味しく骨酒が作れると言われています。
骨酒の味
お酒の味は様々です。魚もいろいろな種類で作る事ができ、個人の好みによって、骨と尾だけを残す場合と、身もしっかり残す場合があるので、どの程度魚の味をお酒と混ぜたいかによります。また、作り方のおすすめとしては、お酒を注いだ後にラップをかけ、数分蒸すほうが、魚の香りと味が出ますが、ラップをかけなくても作れることはできるので、どれだけ魚の味を出したいかで変わります。
骨酒を飲むときに気をつけること
骨酒は、自分で作ると特に美味しくできあがるお酒で、一人でも数人でも楽しむことのできるお酒です。おつまみと一緒に、または料理と一緒に召し上がる人もいますが、まず注意しなければならないことは、一回に飲むお酒の量です。とても飲みやすいお酒のため、美味しいと気づかないうちにお酒が進みがちです。なので、骨酒を飲むときは、最初から量を決めておくのが安全で、おすすめです。
骨酒に合うおつまみ
骨酒は、お酒と魚を同時に楽しむ日本独特のお酒です。なので、定番のおつまみは焼き魚や、骨酒をさばいた時に取り除いた身を使った魚料理、その他の魚介類の日本料理です。
a. お寿司
お寿司はどんなお酒を飲むときでも定番なおつまみですが、骨酒を飲む時は、いつもよりさらにお魚の味を楽しむことができます。
b. 焼き魚
骨酒を作る時に捌いた魚で取り除いた身や、同じ魚を使っての焼き魚料理は、骨酒と一緒に、さらに同じ魚の味や香りを楽しむことができるので、より一層美味しくいただけるおつまみです。
c.甘露煮
甘露煮は川魚で料理すると美味しいおつまみができあがります。骨酒で定番のイワナの甘露煮のほかに、ヤマメやジニマスでも美味しく召し上がれるので、骨酒にはとてもぴったりのおつまみです。
骨酒の値段
骨酒は、自分で釣りをし、お酒を選び、料理をすることができますが、そうでなくても、実際に最初から作るのが難しい人のために、セットで購入することができるので、いくつかのお値段をご紹介します。
a.イワナの骨酒セット
このセットには、骨酒用のいわな骨酒バラと、おつまみの鮎甘露煮、子持鮎甘露煮、そしてイワナの形の酒器一組が付いてきます。このセットで6,372円です。約180日保つので、余裕を持って召し上がれます。
b. ふるさとイワナ骨酒セット
大人数と骨酒を楽しみたい方、または一度にたくさん買っておきたい方やお土産に丁度いいセットです。このセットには、イワナの形をした酒器、骨酒用のイワナが5匹分の他に、子持鮎甘露煮、紅鮭くんせい、燻製たまごなど、おつまみセットが2、3袋ずつ入っています。賞味期限は約半年なので、余裕を持って召し上がれます。このセットでお値段は20,000円です。
まとめ
骨酒は、全てできあがっているものを購入し、簡単に楽しむこともできますし、魚だけ購入し、骨酒を作ることもできますし、釣りから調理まで最初から全て自分で作り、楽しむこともできます。どちらがよいか悪いかとかはなく、全て自分の好みでお楽しみいただけるという、とても自由なお酒です。