ブッシュクラフトナイフってなに?
キャンプの形式にもブッシュクラフトというものがありますが、こういったものに詳しくない方はブッシュクラフトナイフと言われてもどんなものなのか予想が難しいと思われます。ですので、まずはこのブッシュクラフトナイフというのがどんなナイフに当たるのかについてご説明していきましょう。
1つあれば万能なアイテム
ご紹介しました通り、キャンプには必要最低限の荷物のみを準備して他は自然のものを工夫して生活するというブッシュクラフトという形式があります。自然の中に身を置いて生活するためにはいろいろなアイテムが必要になってくるのですが、その必要なアイテムをすべてそろえたものがご紹介するアイテムとなります。
よく聞く「フルタング」は刃の剛性が高い
同じくアウトドアの中で使用するものとして見出しでご紹介したような種類のナイフがありますが、ブレードを形作る金属の板の中でハンドルに位置する部分が一番強度を高いものにしてあるものがこの種類に該当します。ブッシュクラフトナイフよりも剛性が高く丈夫という特徴を持っているのです。
ブッシュクラフトナイフを使う5つのシーン!
前の見出しではご紹介しているアイテムがどんな刃物なのかということについて簡単にではありますがご紹介しました。それでは、そんなナイフが実際のキャンプなどではどんな場面で活躍することになるのでしょうか。続いてはナイフを扱うシーンを5つご紹介します。
バトニング
まず1つ目はバトニングです。この作業はナイフを使って薪を割ることを意味しており、焚き火で暖を取る予定であれば必ず薪が必要になってきます。加えてブッシュクラフトのキャンプであればこの薪も自分で調達しなければなりませんので、その際に紹介しているナイフが使われることになります。
フェザースティック
2点目はフェザースティックです。またしても横文字でどんなことなのか分からないかもしれませんが、これも焚き火に関係することで枝や薪などにナイフを当てて削っていき、最初に火をつける際に燃えやすくするための素材を作り出す工程のことを指します。ここでもナイフが活用されます。
ファイヤースターター
マッチやチャッカマンなど火をつけるアイテムが無い、もしくは使えなくなってしまったときにはファイヤースターターというアイテムを使います。火打石のような原理で火を起こすもので、ナイフのような金属で削るようにするだけで火を起こすことができるのです。
道具作り
様々な道具を自作するブッシュクラフトではナイフ1本あるだけで効率に天と地ほどの差があります。ご紹介しているように木を削ったり切ったりといったことから始まり、紐を切ったり尖った部分を丸く加工したりと道具の制作では必需品になるのです。
料理でも活躍
包丁を自宅からキャンプサイトへと持っていくようなことはあまりないと思われます。大きく嵩張ってしまいますのでコンパクトさを重視するキャンプでは実用性に掛けますが、ご紹介しているナイフであれば小型で持ち運びにも優れているため料理の場面でも有効に使うことができます。
ブッシュクラフトナイフの選び方|刃の素材
具体的にキャンプなどのアウトドアでご紹介しているナイフがどんな場面で活躍することになるのかについてご紹介しました。実は、一口にナイフとっても使われている素材によって特徴が違ってくるものなのです。次は、使用されている素材とどんな特徴があるのかについて説明していきます。
カーボンスチール
1つ目が、カーボンスチールを使ったものになります。別名炭素鋼ともいい鉄と酸素を複合させたものがカーボンスチールと呼ばれます。炭素を含んだ鉄というのは通常のものよりも強度が増すために刃物に使うと強度を得ることができますが、欠点として水に錆びやすくなってしまうというデメリットを抱えます。
ステンレススチール
もう1つが、ステンレススチールという素材です。炭素ではなくステンレスが使用されており、特徴としては前述の素材よりも軽量さが優れていて水によって錆びることも少ないため、何度も使用し水も使うことが予想されるであろう料理にはこちらを使用しているモデルの方を推奨します。
ブッシュクラフトナイフの選び方|刃の形状
使われている素材ごとの大まかな特徴についてご紹介しましたが、その他にもナイフの刃の形状自体が色々と分かれています。それぞれで切れ味や適当な使う場面などが異なっていますので、用途に合った形状のものを使用することが望まれます。
コンベックスグラインド
まずはコンベックスグラインドという刃の形状からご紹介しましょう。ブレードの近くを丸みを帯びた形状にさせているタイプで、刃こぼれがしにくく長く使うことができるという利点があります。ただし切り口が高くなり扱いが難しいので、色々とナイフを扱ってきた上級者向けといえます。
ホローグラインド
2つ目がホローグラインドという刃の形状になります。大抵のナイフはこの形状で作成されており、使用する中で研いでいっても薄い刃のまま使うことができるなど利点はいろいろとありますが、強度はコンベックスのものには劣りますので余り荒い使い方には向かないタイプです。
スカンジグラインド
ご紹介しているナイフの種類単体の中で見ると、この形状を取っているモデルが多く見受けられます。刃の形状の名前はスカンジナビア半島で作られた独特のものであるということを意味し、刃が長く持つので何度も使用することができまた研ぐ際もやりやすくなっていますので初心者にもおすすめできます。
ブッシュクラフトナイフの選び方|グリップ
実際にナイフを使って切る際には刃の部分が重要ではありますが、人間が使う時には持ち手となるグリップも用途に合わせたやりやすい素材を使ったものの方が当然ながらおすすめできます。続いては、そんなグリップの素材にはどんなものがあるのかについてそれぞれ特徴を紹介しましょう。
木製
まずは木をグリップに使ったものになります。木の中でも硬さのあるものを使い、使っている木材によっても様だったり色だった理が異なってきますのでオリジナリティのあるナイフを演出してくれます。自作をする際にも加工がしやすいものもあるのでおすすめです。
樹脂製
木材の他には、グリップに樹脂を使用したものもあります。良く使用されているのはマイカルタという素材で、紙や布、木のくずを基として居る複合素材で木製のものだと湿度による影響も多かれ少なかれ受けてしまいますが、こちらであれば収縮してしまうようなこともないのが特徴です。
ファイバー製
もう1つがファイバー製のグリップです。空を飛ぶ航空機にも使用されるカーボンファイバーもこの部類に入り、強度がとても高く頑丈でありながら重量も軽くなっているため実用性が非常に高い素材となっています。他に見ない特殊な模様をしているのも特徴です。
ブッシュクラフトナイフおすすめ15選!
ここまではご紹介しているナイフがどんなものなのかや実際にはどんな場面で活躍することになるのか、使用されている素材などについてご紹介してきました。それではここからは、本題であるブッシュクラフトでおすすめしたいモデルを15点スペックを交えて詳しくご紹介していきましょう。
モーラ・ナイフ Companion Heavy Duty
まず1点目にご紹介するのは、モーラ・ナイフの「Companion Heavy Duty MG」になります。ブレードの素材にはカーボンスチールが使用されており、全長が約22.4cmで葉の長さは10㎝少々、重さは専用の収納ケースを除いたナイフ本体のみで101gです。
初めてでも安心して使えるカーボンナイフ
ご紹介しました通り、このナイフはブレードの素材にカーボンスチールが使用されているので強度は相応のものになっているため木を切ったり削ったりといった色々な使い方をする場面で活躍してくれることでしょう。持ち手も滑るようなことが無いように、ラバーが使用されています。
スペック
- ブレード素材:カーボンスチール
- ハンドル素材:ラバー
- 刃体の長さ:約10.4cm 全長:約22.4cm
- 刃厚:約3.2mm
- 重量:約101g
- 付属品:プラスチックシース
- 価格:2592円
Nikatto フォールディングナイフ
2点目にご紹介するのはNikattoの「フォールディングナイフF82」です。全長は約19.3cm、刃をグリップの内部に収めておくことができる折りたたみ式のナイフであり、持ち手の裏側には使用中にナイフが仕舞われることのないようにロックをかけることのできるライナーがあります。
ステンレス鋼で様々な場面に対応
こちらのナイフは前にご紹介したモデルとは違い素材にはステンレス鋼が使用されています。硬さと腐食への耐性がありハンドルにはザイテルという素材を使うことで握りやすさを実現。F82はもっとも小型のものでサイズが大きい「F72」や「F62」などの大型のモデルもラインナップしています。
スペック
- 重量:約150g
- サイズ:全長約19.3cm
- 刃長:約8cm
- 刃厚:約1mm~3mm
- 材質:ステンレス鋼
- 価格:1489円
KA-BAR アウトドアナイフ BK16
3点目はKA-BARより「アウトドアナイフBK16ショートベッカー」のご紹介です。ブレードも持ち手もブラックにコーティングがされており、形状は重量は加算されますが平たく丈夫で雑な扱いにも耐えられるフラットグラインド。ハンドルは握りやすく紐を通しやすい孔をあけてあります。
スペック
- スペック全長:約233mm
- ブレード長さ:約108mm
- 刃厚:約4mm
- 重さ:約175g
- ブレード材:1095 Cro-Van
- ハンドル材:ザイテル
- ブレード断面形状:フラットグラインド
BOKER マグナム エルクハンター シースナイフ BOM
4点目はBOKERの「マグナムエルクハンターシースナイフBOM」です。シースナイフというのはナイフの刃と持ち手となるハンドルが一体になっている構造のものを言い、それぞれが個別になっているモデルよりも頑丈で、革の鞘も付属しますので腰などに携帯して使うことが可能です。
扱いやすさ重視のシースナイフ
実際にこのモデルを購入、使用したユーザーによると、シースナイフで見てみればサイズとしてはやや小ぶりなものにはなりますが大きすぎるものよりも扱いやすいという評価があり、また刃自体も厚さがあるため上手く扱えば薪を割るくらいの使用にも耐えられるかと思われます。
スペック
- 全長:約225mm
- ブレード長さ:約96mm
- 刃厚:約4mm
- 重量:約160g
- ブレード材:ステンレス
- ハンドル材:パールウッド
- 価格:4479円
コールドスチール アウトドアナイフ 36JSK
5点目はコールドスチール製の「アウトドアナイフ36JSKマスターハンターサンマイⅢ」です。スペックでもご紹介しますが使用されている素材のサンマイⅢというのはコールドスチールという素材の中でも質が高く切れ味に置いて右に出るものが無いほどとされているほどなのです。
素材に裏打ちされた強力な切れ味
このモデルの一番の特徴は、前述した素材に裏打ちされた切れ味にあります。実際に使用されたユーザーの方によると薪を15本程度割る作業に使用しても刃こぼれはおろか切れ味に変化が無かったようで、ただ単に切れ味が良いというだけでなく持続力があるのも魅力となっています。
スペック
- 重量:181g
- ブレードの長さ:約10.7cm
- 刃厚:約5mm、重量:約175g
- ブレード材:VG-1 サンマイIII
- ハンドル材:Kray-Ex
- 付属品:Secure-Exシース
ケラム ウルヴァリン
6点目はケラㇺより「ウルヴァリン」のご紹介になります。刃にはご紹介したカーボンスチールである炭素鋼、ハンドルにはご紹介している中では初の木材が使用されており、人工素材を使ったハンドルには無い雰囲気を醸し出します。切れ味に関しても使い始めから十分なものを発揮するようです。
スペック
- 全長:20.6cm
- 刃長:約9.5cm
- 刃厚:約3.3mm
- 重量:120g
- 刃材:SPT炭素鋼
- ハンドル:カーリーバーチ(樺の木)
- シース:本革