酒、砂糖、醤油、みりんを鍋にかけます。沸騰した煮汁の中に水分をよくふき取ったたかべを飾り包丁を入れた面を上にして鍋に入れます。ショウガの千切りを上にのせ落し蓋をして煮詰めていきます。臭みけしはショウガではなく梅干しや柚子胡椒などもおすすめです。脂身が多い魚なので味を濃いめにしたほうがよいでしょう。
たかべの入手方法
旬である時期にスーパーなどに出回りますが、300円~400円程なので手が出せないほどのものではありません。しかし、地域が限定されていたりするので見かけることが少なく手に入れるのが困難な魚でもあります。関東では値段が高い傾向があります。
お店で買う
東京の水揚げ量は全体の8割ほどで、たかべといえば東京といわれるのがわかります。神津島、新島、八丈島で特に多く漁獲されるので、旅行の際にお土産として買っていく人もいます。見かけた際は是非鮮度のよいものを選んでください。
釣りで捕まえる
何よりも自分で釣ることができるのもこの魚の魅力です。伊豆七島ではたかべを狙って旅行を計画する人もいるほど人気があります。釣ったものをお店に持って行くと調理して出してくれることもあるので、釣った後の楽しみにもなります。
たかべをすぐに食べたい方は通販で買える
今すぐ釣り行くことができない方やお店で中々見かけることがないという地域の方で、すぐにでも食べてみたい!と思われた方は、ネットでも手に入れることができますので是非利用しておいしいたかべを調理してみてください。
たかべの釣りを紹介
防波堤から釣ることができ、時期を選ぶと大量に釣れるので初心者やお子様でも楽しく釣りができます。船釣りでは大物が狙えます。防波堤や船の上からたかべの大群を発見した時のわくわく感を是非体験してみてください。
たかべ釣りは難しい?
群れで泳ぐ習性があるため産卵期前の活性期は入れ食いになることもあるほど釣れやすいです。定置網にかかる時は大量にかかります。旬の時期には大群が岩場から見えるほど寄ってくることもあるので、初めて釣りをする方も楽しむことができます。
たかべが釣れる場所
暖流を好むので黒潮の影響の大きい伊豆諸島、伊豆半島でよく釣れます。年間に漁獲される量が伊豆諸島の北部で160トン~360トンほどなのでよく釣れることがわかります。場所は防波堤や磯から釣れます。防波堤から釣る際は沖に少し突き出た感じの外海側がよく、水深も深めので3m以上ある所がよいでしょう。
たかべが釣れる時期
釣りのシーズンは基本的には4月~10月ですが、産卵期を控えた8月~9月頃が狙い目です。釣った後に食べる事を考えると旬のこの時期に釣るのが一番良い時期といえます。新鮮なものはお刺身でいただくこともできるので口の中でふわっと広がるおいしさを是非味わってみてください。
たかべの釣り方を解説
船で大物を狙うのも楽しいですが、まず磯や防波堤などから釣る方法をやってみてください。たかべの性質を知り、基本的な釣り方やどんな餌を使えば良いのか、また、適したタックルなどをご紹介していきます。
たかべの釣り方
ウキを使ったウキ釣りが主流です。コマセにはオキアミを使っておびき寄せ釣っていきます。群れで泳いでいるので、釣り竿を下ろしてすぐかかると次から次に釣れます。警戒心の強い魚なのでサビキ釣りでは早い段階でスレているので初心者はあまりおすすめはできません。
たかべ釣りの仕掛け
のべ竿で十分楽しめます。引きが強いので磯竿や渓流竿で釣るのも楽しいです。仕掛けは1~3号の道糸、ウキ止め、シモリ玉、ゴム管固定、よりもどし、0.6~0.8号のハリス、ガン玉又は板重り、針といった感じの仕掛けで十分です。ガン玉から針までは20~30㎝位です。誘導式にすると誘いもかけられるのでおもしろいです。
たかべ釣りのタックル
群れで活動するたかべは一度釣れだすと止まらなくなるほど入れ食いになります。そうなると楽しくて仕方ありません。しかし、間違った方法で釣っても寄ってきてくれない程警戒心が強く神経質な魚です。そんなたかべを釣るにはどんなタックルを使うとよいのでしょうか?
ロッド
磯竿・・しなやかに長く作られているため引きの強い魚に向いています。穂先はウキ釣りの繊細な仕掛けを扱う様に作られています。初心者でも扱いやすく、防波堤や磯でのウキ釣りに幅広く使われていますが、その他の釣りにも対応できる竿です。長さは5m~5m50㎝位が根回りを避けてくれるのでいいです。
のべ竿・・竿の先に直に糸を結んで使う竿のことです。糸を通すガイドもリールを取り付ける所もありません。以前は一本の棒の様でしたが、今は伸縮する振出しタイプになりました。長さは4.5m~6.3mの先調子のものがいいです。
リール
竿に合わせたリールを用意するとよいです。たかべは太い糸だと気づいて食いつかないことがあるので、細い糸を使用します。よって、レバーブレーキ式リール(LB)がおすすめです。LBは自動で糸を出すのではなく、自分で調節して出すことのできるリールです。慣れてくると小技も使えるので更に楽しめます。
たかべ釣りの餌
動物性のプランクトンを主食としているので、オキアミやそれより小さいアミエビをコマセとして使います。アミエビにはメジナ用の配合餌を混ぜ合わせるとよいです。足元にアミコマセをまいておびき寄せ釣ります。釣れなくなってきたらオキアミの殻を剥き釣り針につけるとよく釣れるようになります。
たかべ釣りのコツ
コマセを活用しよう
大群でいるためコマセ切れにならないようにコマセブロックを1キロ程買っておくと安心です。冷凍したものの場合は自然解凍より、袋ごと水につけて解凍したほうが腐りにくくておすすめです。一気にコマセをまきすぎるとお腹がいっぱいになって食いつきが悪くなってしまうので少しづつまくようにします。
魚に合った針を選ぼう
たかべは餌取り名人といわれるほど他の魚の餌も食べてしまうため、違った魚を狙っている釣り人に嫌がられます。顎の小さい魚なので針を飲み込むまでもなく餌をとってしまうからです。よってたかべ釣りには小さめの針がおすすめです。
群れのいる場所を見つけよう
普段は水深の深い所にいますが、活動の活発になる暖かい時期には水面近くに上がってきます。しかし目がよいので晴天の水が澄んだ状態だと警戒して寄ってこないので注意が必要です。曇りの日の方がたかべ釣りにはむいています。大群を発見したら入れ食いのチャンスです。
たかべを動画で見てみよう
実際に堤防から釣る釣り方や、名人と呼ばれる方のサビキ釣りの方法などを見てみてください。群れも面白いほど寄ってきてどんどん釣れるので実際に釣ってみたくなるはずです。まとまって泳いでいるたかべは本当に綺麗です。
たかべのサビキ釣り
サビキ釣りは警戒心の強いたかべにはむいていないこともありますが、大群で寄ってくる時の釣りでは比較的どんな方法でも釣れてしまいます。まき餌をするとすぐに寄ってくるので竿を入れコマセを深いところで振り出して落とします。そして徐々に竿を上げていくとかかります。仕掛けには常にコマセを入れておくようにします。
群れで泳ぐたかべ
群れで泳ぐ代表的な魚にはイワシがいます。イワシの光る体色はたかべにはあまり見られませんが、黄色や青の色はとても綺麗です。そしてかなりの数で泳いでいるのがわかります。ここに餌をまくと入れ食いになるのも納得ですね。この様な群れが現れたらテンションがあがります。
堤防からたかべ釣り
顎の小さいたかべは4~5号の釣り針で釣っていきます。ハリスは0.8号で黒いものを使っていきます。コマセはアミコマセに配合餌を加えたもので、ぬかでも釣れます。針につける付けエサはオキアミを使います。慣れた方だとサビキ釣りでも入れ食いになります。
釣って食べて「たかべ」を楽しもう!!
群れで泳ぐ魚は釣れだすと入れ食いになる可能性があるので初めて釣りに挑戦する方や女性、お子様などにおすすめです。初挑戦で自分の釣った魚を調理して食べられたら格別においしいことでしょう。是非絶品のたかべを釣って食べて堪能してみてください。