高級魚たかべを食べて釣って楽しもう!生態から料理、釣り方まで紹介します!

たかべと言う魚について、その生態や生息地、高級魚と言われるほどのたかべの調理方法やそのポイント、また、釣りについても、釣り方や仕掛けのコツなどを詳しく紹介します。たかべは食べても釣っても非常に魅力のある魚です。みなさんも是非楽しみましょう。

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自然が好きで様々な経験を活かしたくさんの記事を書いていきたいと思っています。
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たかべとはどんな魚?

水族館などで見かけることもあり、泳ぐ姿は黄色の縦じまと、背中の青緑色のコントラストが鮮やかで、大変美しい魚です。しかし、陸にあげてしまうと色味がすぐに悪くなってしまうので海中で観賞するのが楽しい魚でもあります。知名度はあまり高くはありませんが塩焼きなどはたかべの右に出る魚はいないとまで言われるほど絶品です。

知る人ぞ知る高級魚

産地が東京として売られている数少ない魚の一つです。オーストラリアなどでは似た種の魚はいますが、日本にはたかべ1種になり非常に希少種です。関東では高い値で販売されており一度は食べてみたい高級魚です。知らない人も多いですが、塩焼きは一度食べたら忘れられなし味ではないでしょか?その他の料理もおいしくいただける魚がたかべです。

東京では夏の風物詩?

夏に産卵のためよく泳ぎまわるようになるため、この時期はかなり脂の乗っているたかべが手に入ります。関東では春には売り場にあっても手を付けない程夏の代表的な魚です。ビールのお供に塩焼きを食べるとたまらなく美味しく風物詩となっています。

実は釣っても楽しい魚

たかべは群れで泳ぐ魚なので初心者でも大量に釣ることができるため釣りも楽しめます。入れ食いを味わうと釣りは楽しくて仕方ないものです。沖に出て釣ることもできるので色々な釣り方に挑戦できて楽しみ方も広がります。

たかべを良く知ろう

食べても、見ても、釣っても美味しくて楽しいたかべですが一体どんな魚なのでしょう?食べ方は塩焼きにすると最高の味わいですが、煮つけや唐揚げなどもおすすめの魚です。お刺身にすることもありますが脂の多い魚なので捌く際には他の魚より捌きにくかったりもしますが栄養価も高いのでおすすめです。

たかべの生態

成魚になっても20~30㎝程の比較的小ぶりの魚です。スズキ目スズキ亜目に所属するイスズミ科に分類されてます。夏になると群れで水深30㎝程の浅い場所を泳ぐため、磯からでも綺麗な姿を見ることができます。

動物性のプランクトンを捕食しますが、暖かい海流を好むので水温が16℃以下になると活性が悪くなり餌をあまり食べなくなります。上顎よりも下顎が少し前に突き出る形をしておりマアジなどと比べると顎がかなり小さい為、「エサ取り名人」などと言われているほど餌をすぐに取っていってしまうので少し釣りにくさのある魚です。

たかべの生息地や分布

太平洋側の房総半島~九州や小笠原諸島、伊豆諸島などの水深50㎝以下の浅く暖かい海流の地域に分布し、名前の由来の通り岩礁域の沿岸性を中心に生息しています。温帯性の魚のため、熱帯性の多く分布する沖縄などには生息していません。潮の通しが良い岩場を好み大群で泳ぎます。

たかべの体の特徴

魚体は円柱状で腹部のあたりがふっくらしている紡錘形です。背中の部分は青緑色になっておりその下に沿うように尾鰭に向かって金色や黄色の綺麗な線が入ってます。尾鰭や背鰭や尻鰭なども黄色になっています。お腹の部分は銀色で、尾鰭の方は鱗で覆われています。

たかべの特徴を紹介

似ている魚にフエダイ科であるウメイロやタカサゴ科のウメイロモドキがいます。尾鰭付近と背が黄色くなっていて幼魚の頃は大きさも同じくらいのなのでよく間違われます。しかし、体表や産地など少しづつ違いがあります。

良く似たウメイロとの違い

泳いでる姿などは非常によく似ていて美しいですが比べてみると違いがあります。ウメイロは尾鰭や背鰭に入っている黄色が先端には入っていなかったり、お腹にあたる部分は紫がかった青色をしています。なにより大きさが40㎝前後になるので成魚になると間違えることはないでしょう。亜熱帯や熱帯に多く分布しているといったところも違います。

関東では人気の魚

たかべは東京!といわれる数少ない産地であることが人気の一つです。市場に出てくるものは高級で1キロ2000円~3000円ほどします。普通の魚は野締めのものは値段が下がりますが、たかべは野締めであっても値が下がりません。それだけ人気も価値も高い魚なのでしょう。あの黄色と青の綺麗な色を見かける時期になると梅雨が来たなと思います。

たかべの成長はゆっくり

魚の中ではゆっくり成長していきます。成魚になるには2年ほどですが、成長が止まるまでは7年ほどかかります。10㎝前後になるのに1年かかり、20㎝までは2年ほどで成長します。その後30㎝以上になるには7年程かかる少し成長がゆっくりした魚です。

たかべは英名で

その姿から「イエローストライプバターフィッシュ」と呼ばれています。この魚の特徴でもある脂乗りの良い身を海外ではバターと表現しています。色見など見た目からそのまま名前をつける英名らしい呼び名です。

たかべの料理を紹介

代表する食べ方は塩焼きですが、その他にも旨味を存分に味わえる料理があります。栄養価も高く、たかべに含まれるDHAは中性脂肪を抑えコレストロールも抑制してくれ、EPAは脳梗塞や心筋梗塞の原因になる血液のつまり抑えさらさらにしてくれる効果もあるといわれています。上手に取り入れて美味しく健康になれるといいですね。

たかべはどんな味?

脂分が多いため、お刺身などにするとグニョっとした食感になってしまい好んで食べる人はあまりいません。しかし少し炙るだけでその脂分が溶け出し、グニョっとした食感もなくなり旨味を堪能できるようになります。小柄な魚なので身の部分は少しですが上手におろして少し手を加えるだけでとても美味しく頂くことのできる魚です。

たかべの旬はいつ?

夏の季語になっているほどなので夏の魚であることは一目瞭然ですが、旬は産卵のために活動が活発になる6月~8月になります。市場に出てくるのは春先ですがやはり夏の旬の時期に人気が集中します。

おいしいたかべの見分け方

鮮度落ちが激しいため、刺身などで食べる場合はできるだけ早く鮮度の良いものを見極め調理することをおすすめします。見分け方としては、体の丸みがふっくらしていて黄色いラインが鮮やかではっきりしているのもを選んでください。体の細すぎるものや色のくすんでいるものは避けるようにしてください。

たかべを食べてみよう

市場に出ている物や釣ったものが手に入った際は是非調理してみて下さい。下ごしらえをして上手に調理しましょう。おろす際は小ぶりの魚なので少し手間がかかりますが、手順は他の魚と同じなのでおろしてから色々な調理方法で食べてみるのもおすすめです。

たかべのさばき方

鱗を丁寧に取り除きます。包丁の柄の部分で尾から頭に向かって削いでいきます。ペットボトルの蓋を使うと鱗が飛び散らず綺麗に取れます。次に鰓蓋から食べられない鰓を取り除きます。そして腹下5㎝程のところに切込みを入れ内臓を取り出し水で丁寧に洗います。洗い終わったら水けをふき取ります。飾り包丁を入れてもいいでしょう。

たかべの調理のポイント

とても脂身の多い身なのでおろす時には包丁にべったり脂がついて捌きにくいと思いますので、包丁についた脂をペーパーなどでふき取りながらおろすといいでしょう。内臓を取り出した後の水洗いは中までしっかり洗い血合いが残らないよう、歯ブラシなどを使って洗うとよいです。水けが残っていると臭みの原因になるのでしっかりふき取りましょう。

調理方法の種類

代表的なものは塩焼きですが、その他にもたくさん美味しい食べ方があります。唐揚げ、ムニエル、煮つけ、干物にしたものを焼いても塩焼きと違う味わいがあります。3枚におろしにしたものをフードプロセッサーにかけてパスタソースを作ったりと様々な方法があります。

たかべのおすすめレシピ

なかなか出回ることのない魚なので、手に入った際は色々な調理をしてみたいものです。中でもやはり焼いて食べる方法は脂の乗った魚の旨味を味わう最高の食べ方です。しかし他の方法も負けず劣らずおいしいのも事実です。そこでおすすめの調理法をご紹介します。

たかべの塩焼き

手間のかかる調理方法ではありませんが、しっかり作ることでより美味しい塩焼きになります。下処理が終わったら塩をふり少し時間を置きます。すると水分が出てくるのでしっかりふき取ってから焼いていきます。鰭部分には多めに塩をしてください。骨も食べやすので無駄なく食べられます。

たかべのから揚げ

下処理をしたたかべを食べやすい大きさに切ります。しょうが、酒、塩、コショウを漬け込み、小麦粉と片栗粉を混ぜ唐揚げ粉を作ります。ビニール袋に入れるなどして身と唐揚げ粉をよく絡め180℃の油で揚げていきます。少し長めに揚げると骨までしっかり食べられます。

たかべの煮つけ

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